フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

芭蕉

2019-05-16 23:37:25 | Weblog
46才の松尾芭蕉が江戸・深川を後にして「奥の細道」の旅に赴いたのは、元禄二年(1689)年の三月二十七日、今の暦で五月十六日、つまり、今日なんですね。男子の平均寿命が43才に満たない時代ですから五ヶ月の徒歩の旅は命がけだったでしょう。コースは緑が深まる東北から列島を横断、日本側を巡って大垣に至ったのです。
奥の細道に書かれている俳句の一句一句を味わって見ると、各地で出会う人と風物が貧しさの中にも生き生きとした当時の地域の表情を伝えてくれます。もしも現代に生きる我々が同じ道を徒歩で歩いたとしたら、一体何を見るのでしょうか。
大都市と地方の格差は、元禄と令和で広がり続けているのでしょうか。

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