フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

欠点

2017-04-22 23:26:39 | Weblog
古いドラマの「暴れん坊将軍」はいまだに私のベスト番組で、再放送どころか、再再放送であっても視るタイミングさえ合えばいつも楽しんでいます。主人公は徳川幕府の8代将軍、徳川吉宗のことで幕府中興の祖と称された将軍ですね。その吉宗の言葉に『全徳の人は得難く一失あれば一得あり。一善あれば一過はゆるすべきなり』があります。貴方は相手の欠点ばかりが気になってしまっていませんか?欠点ばかりに目がいくと素晴らしい長所が見えなくなってしまいます。
この言葉の大切なところは、相手の中に見える欠点に目をつぶる姿勢を持つことです。するとその人にある長所が目に見えてきます。その長所を見て、より人間関係を深めていくように努めるべきだと教えてくれています。
現代小説ではなかなか涙を流すほどの人情ぶりは見られませんが、時代小説には相手を思いやる状況が数多く見られるのは、時代の違いでしょうか。そうだとしたら残念ですね。