フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

実るほど

2017-04-14 23:30:55 | Weblog
「実るほど 頭を垂るる 稲穂かな」は父親から教えられた格言です。要約すれば金が出来たり肩書きがついたからといって威張るなという意味です。かつて大企業病という病気がありました。この病気が個人にとりついと威張り虫が頭を高くして、頭を垂れるどころでは無いことが多くありました。少なくなったといえ、まだまだこの病気がとりついている人はいますが。いや、とりつかれているのかもしれません。
とりつかれる人は、やはり周りからいつも頭を下げられる仕事が多いでしょう。先生と呼ばれる職業、例えば、医者、学校の先生、下請けを持つ会社の社員。稽古事の先生なども当てはまるでしょうね。人から頭を下げられるのに慣れてしまうのですね。慣れると少しずつ頭が高くなるのでしょう。
しかしそういう人でも、いつか肩書きが無くなる日がきます。肩書きが消えてから急に頭を下げることは難しいものです。ですから、普段から気を付けることですね。