フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

秋風

2015-09-29 22:52:49 | Weblog
 「風は地球の呼吸である」という言葉があります。今日の東海地方は少し呼吸が激しいというか秋風が強く部屋を吹き抜けました。風には注目度が高くなっています。風が無ければ物は腐ります。人間も腐ることになります。風力発電が注目の第一で自然の利用の先駆けとしなければなりません。一方で台風などの人間から見れば常軌を逸するスケールの自然もあります。時に台風が地球を襲うのも人間の驕りに対する警告でしょうか。ここ数年、人口の都市への集中化、地域開発を進めてきた自然からの警告とも言えるのです。
天気と地名の関係で言えば「日」が入った地名が一番で「風」が入る地名は二番目に多いそうです。風吹峠や風祭という地名を聞いたことがありませんか。それだけ身近な存在の風です。順風満帆とお馴染みの言葉、順風なれば本当に心地よいのが風です。私達の頬を撫でていく風の優しさ。悲鳴をあげるような勢いで木々や住宅にぶつかっていく台風。このギャップは同じ風かと思うほどあります。優しい風ばかり求めるのも人間のエゴでしょうか。