フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

沈黙は?

2013-05-26 23:35:45 | Weblog
昔から「男は黙って○○」とか「沈黙は金」などとよく言われました。私のようにアナウンサーですと「喋ってなんぼ」の商売をしている身にとってはなんとも嫌な気分のものでした。ところが最近は「沈黙は禁」という言葉が必要だという説に出会って大いに喜んでいます。
この説は国際社会での日本人のありようを説くものです。例えば国際会議などで黙ったままでいると、発言する中身や発言する能力ないと受け取られるからです。確かに言葉の壁があり、それがコンプレックスになり黙ってしまいがちですが、その壁を取り払い、コミュニケーションの違和感をなくすれば、なかなか見て貰えなかった日本人の考え方が説得力を持って伝わっていきます。沈黙していれば絶対に伝わらないですから、やはり「沈黙は禁」なんですね。
黙っているのが美徳の時代に終止符を打ってコミュニケーション能力を磨くことがこれからの時代には相応しいことなんです。黙ることは自分を隠すこと、これからはありのままをだす気持ちに切り替えて、行動範囲を広げて見ましょう。