豆の育種のマメな話

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恵庭の碑-25, 茂漁川(恵庭市)「モニュメント翠光」の作者は、誰?

2022-03-05 10:44:14 | 恵庭散歩<記念碑・野外彫像・神社仏閣・歴史>

「モニュメント翠光」作者を知りませんか?

恵庭の茂漁川河川緑地に「モニュメント翠光」がある。モニュメントは、石を重ねた石柱の上に「川の流れと小鳥の造形」。市の鳥「カワセミ」をモチーフにした作品である。このモニュメントの作者は誰なのか、ずっと気になっていた。そこで、銘板に記された寄贈元(財団法人リバーフロント整備センター)なら作者を把握しているのではないかとお尋ねした。その結果、制作設置会社まで辿りついたが作者名を知るまでには至っていない。どなたか情報をお持ちでしたらご教示ください。

◆問い合わせ概要(2022年2月2日)

公益財団法人リバーフロント研究所 様 

・・・北海道恵庭市の一級河川「茂漁川」の河川緑地に、同封した写真のような記念碑「モニュメント翠光」が建っています。説明板には、貴研究所(リバーフロント整備センター)からの寄贈と記されています。

御案内のように、茂漁川は1990年(平成2)に「ふるさとの川モデル事業」の認定を受け、素顔の水辺づくりをテーマに整備が進められ1997年(平成9)に完成した事業(平成19年度土木学会デザイン賞2006優秀賞)ですが、標記のモニュメントは事業の完成に合わせ貴研究所から恵庭市に寄贈されたものと存じます。

現在、小生は恵庭市内の記念碑や彫像を調査し資料として取りまとめていますが、本モニュメントの制作者が分からず調査中です。市役所に問い合わせましたが記録がないとのことでした。古い話で恐縮ですが、貴センターが制作を依頼されているのではないかと考え、お尋ねする次第です。「モニュメント翠光」の制作者が分かりましたらご教示頂けると幸甚です・・・

 ◆公財リバーフロント研究所からの回答(2022年2月9日)

リバーフロント研究所からは懇切丁寧な回答を頂いた。お忙しい中でのご対応に感謝申し上げる。

・・・恵庭市市内の記念碑等の調査、資料活動をされておられること、すばらしいこととして敬服しております。その活動に、(公財)リバーフロント研究所としても、お力になるべく、茂漁川の「モニュメント翠光」の問い合わせにつきまして過去さかのぼって調べてきましたが、残念ながら資料が残されておらず、当時担当された方も詳細な記憶はないとのことでした。モニュメントの制作設置会社の記録はありましたので、そちらにも問い合わせをいたしましたが、現在存続はしていないのか連絡が取れない状況でした。

丁寧な手紙までいただいたところで誠に申し訳ないですが、現状をご報告させていただきます。継続的に把握には努めたいと思いますので、なにか新しいことがわかればご連絡させていただきます・・・

◆制作設置会社に関する情報(2022年2月10日)

北海道内会社の制作なのかと思い、重ねて制作設置会社についてお尋ねしたところ次のような情報を頂いた。

・・・制作設置会社は「前田屋外美術(株)」ですが、倒産しています。「前田環境美術(株)」に社名変更したようですが、昨日電話をしたところ現在使われていないようなので・・・

発注先の制作設置会社は東京都渋谷区に本社を置き、設計・製作・施工までの事業を全国展開していた会社。倒産、社名変更などの事情があった模様で連絡が取れていない。現時点では社内の技術者が設計施工したものか、外部彫刻家へ依頼した作品なのかも判断できない。制作者探索の旅をもう少し続けて見よう。

◆恵庭の記念碑-20、茂漁川河川緑地の「モニュメント翠光」

(拙ブログ2018.11.6抜粋)

・・・恵庭市西方の大地(自衛隊北海道大演習場、えこりん村)に源を発し、恵庭市街を東に向かって流れ、漁川(石狩川水系千歳川支流)に注ぐ一級河川の「茂漁川」。この茂漁川が旧道(元札幌新道)と交差する河川緑地(柏木町4丁目、新茂漁橋のたもと)に「モニュメント翠光(すいこう)」がある。

モニュメントは、石を重ねた石柱の上に「川の流れと小鳥の造形」。石柱にはめ込まれた説明板には「樹木の翠(みどり)と茂漁川のせせらぎが美しいこの水辺で翡翠(カワセミ)が舞う姿を表現したものです」とある。見上げると4羽のカワセミが置かれ、餌を狙う姿、小魚を嘴にくわえた姿が目に付く。右端の2羽はオスがメスに獲物をプレゼントする求愛給餌の姿なのだろうか。

台座には、「この茂漁川水辺空間の新しいシンボル“モニュメント翠光”は宝くじの普及宣伝事業として整備されたものです 平成9年3月 恵庭市 寄贈財団法人リバーフロント整備センター(注、現公益財団法人リバーフロント研究所) 協賛財団法人日本宝くじ協会」と書かれたプレートがはめ込まれている。

茂漁川は漁川と共に恵庭市民のいのちと暮らしを育んできた「母なる川」、市民に愛される河川である。古来より鮭が遡上する清らかな河川として知られていたが、戦後の河川工事で自然が破壊されたことから、1990年に「ふるさとの川モデル事業」で川底に自然の土や石を戻し、水際に柳を植えるなど緑化護岸を行い、茂漁川は緑豊かな河川に生まれ変わっている。両岸には遊歩道が整備され、今では市民の散策コースの一つとなり、バイカモの群生地、カワセミの観察できる環境として高い評価を得ている。

このモニュメントは、整備事業の完成後に水、水辺、生態系を守り、自然と調和した防災まちづくりを目指すリバーフロント整備センターが市に寄贈したもの。モチーフは恵庭市の「市の鳥」であるカワセミである・・・

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