豆の育種のマメな話

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我が家の「コーヒー」が満開になった、恵庭の花-4

2015-06-05 14:07:58 | 恵庭散歩<花のまち、花だより、自然観察>

満開のコーヒー

5月下旬,手術のため10日間ほど入院した。その間に,我が家のコーヒーは満開だったと言う。昨年は僅か数個の開花しかなったが,今年は節々に多くの花蕾を見ていたので一斉に咲いたら見事だろうと想像していたが,運悪く開花期が入院と重なってしまった次第である。

「写真を撮っておいて」と頼んだ結果が,以下の写真。まあ,雑な写真だが雰囲気はご理解頂けるだろう。樹高50cmほどの鉢植えの1本である(写真は2015.5.28撮影)。

そして退院後に観察すると,花は全てが萎れていた(5枚目写真2015.6.5撮影)。コーヒーの花の命は短くて開花期間は1日程度であるが,個々の開花には数日の差があるので,全体としては数日間にわたって開花が見られる。開花した花は,翌日には変色・萎れてしまう。

    

以下の写真は別の個体(節間が長い品種,2015.5.20撮影)の花であるが,花の構造はもう少し明快である。白い5枚の花弁,長く伸びた雌蕊(先が二つに分かれている)の周りに花粉を付けた5本の雄蕊が見られる。

因みに,我が家のコーヒーは観葉植物の範疇にある。これまで常緑を楽しんでいたが,ようやく可憐な白い花を愛でることが出来た。そして,結実の僥倖があれば,赤い果実を長く鑑賞することが出来るだろう(コーヒーは結実から登熟まで9か月ほどかかる)。

コーヒーの果肉も甘くて食べられると言うが,もちろん果肉を食べたことは無い。人類が焙煎した豆から抽出したコーヒーを飲むようになったのは13世紀以降,一般民衆に飲用習慣が広まったのは16~17世紀と考えられている。日本にはオランダ人によって18世紀末に持ち込まれている。

当初は,眠気防止や疲労回復のための薬用植物と考えられていたが,現在は嗜好品としての利用が一般的であろう。

コーヒー成分が過度の刺激性,興奮性,習慣性を有することから医学的リスクを指摘する意見もあったが,近年になってコーヒーの制癌作用や抗酸化作用が注目され検証データも出始めている。

さあ,コーヒーでも淹れましょうか? 退院のお祝いに。

コメント
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