麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

fermer~戒厳令ノート0919

2021年09月19日 | 俳優座

本日、劇団俳優座No.347『戒厳令』

(作/アルベール・カミュ、

翻訳/中村まり子、構成・演出/眞鍋卓嗣

於/俳優座五階稽古場)は千秋楽を迎えた。

 

(手前:椎名慧都、奥:松本征樹/撮影:坂内太)

 

昨日紹介したエッセイ『シーシュポスの神話』は、

カミュの代表作である小説『異邦人』などとともに

不条理の作品・・・と評価される一方、

僅か8ページの随筆がカミュの不条理からの逸脱だ、

という論調も並行してあるという。

が、そーゆー難解なこたぁ僕には解らない

 

解るのは、43歳の若さでノーベル文学賞を受賞した彼が

この世からいなくなったのが1960年で、

【この時代における人類の道義心に関する問題点を、

明確な視点から誠実に照らし出した、

彼の重要な文学的創作活動に対して】というのが

受賞理由だったことくらいだ。

 

ナニハトモアレ、このCOVID-19禍に

明確な視点から演劇創作活動を成し得たのでは、と

キャスト・スタッフ一同(更に多くの関係者)が

個々想いに至る9月19日である。

 

 

あ、そうそう。

『異邦人』といえば主人公の有名な台詞が

「太陽が眩しかったから」なわけだが。

『戒厳令』においては太陽が眩しい日が少なかった。

 

末筆ながら、ブログタイトルのfermerは

フランス語の「閉幕」です、蛇足ながら。

千秋楽「も」満員御礼。COVID-19禍に本当に有難い。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« シーシュポス~戒厳令ノート0918 | トップ | 後輩の嘆き »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿