麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

再々々演の仮名手本忠臣蔵、本番間近。

2015年12月04日 | 制作公演関連
十一月二十九日のブログに書いたように、
遊戯空間、四演目となる
全段通し『仮名手本忠臣蔵』。
通して役を演じる者から初めての者、
役を幾つか渡り歩く者が渦巻いて
威力増すリーディングに仕上がりつつ、
否、必ずや仕上がります。

そこに更に加わるのが、強力な鳴物。

黒一色に白足袋の衣装、照明はほぼ地明かり。
いわゆる演劇的な音響効果もない。
そんな中で、若月宣宏、設楽瞬山という
名手が笛や太鼓で世界観を広げてくれます。

この邦楽の生演奏がもたらす広がりが半端ない。
贅沢な御両人の技。


昨夜はそんなお二人と役者も勢揃いで
頭から最後まで、確認しながら
行きつ戻りつ、通して稽古。

細かい駄目出しは絶えないけれど、
迫る本番に向かっての更なる高みに
たゆまず進む総浚いとなった。

(車座で駄目出しを聞くの図)

本番は皆白足袋と書いた。
稽古から履く者もあれば、
かわゆい靴下カバーの女優もいる。



江戸、もとい。書かれたのは寛延元年ながら
芝居は足利の時代……ではあるが
当然、今は平成なのでお茶場は
華やかなお菓子が並んでおります。

前述、赤い靴下の神保さんから
手作りカステラの差し入れも。

リーディングとは言え、主君謀反から
仇討ちまでの波乱の十一段を一気に語る
「通し」は思いのほか体力勝負。

甘いものが染み入ります。
てなわけで。十二月八日、開幕です。
コメント
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