忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

迷彩服姿の猫

2016-12-11 | 日々

 何かいる? 駐輪場のバイクの上に目がいく。地面の白黒子猫たちは目立つが、これは目がどこにあるのかも、はっきりしない。
 敵から身を守る配色。戦争をする日本になり、軍馬に軍用犬、伝書鳩の過去。迷彩服姿で軍用猫になったつもりか。やすらげる平和が一番だよ。


人間模様

2016-12-10 | 共に

 道の駅の食堂で、 バイキングの品選びをしている1㍍80㌢以上かと思われる長身で、がっしりとした体格の男性。普段着の腰のベルトに下げた、作業道具の入る革袋が気になる。一面ガラス張りの窓際にある長テーブルで背を向けた。
 すぐ隣にいたのは、腰も曲がる背丈が半分?ほどの高齢の母親を想像させる女性。親孝行?にほほ笑みを感じさせてもらった。
 食堂内の職権売り場前の席に座り、単品権を手に待っているのは、街のどこにでもいそうな、20歳前後の青年と仕事着ヤッケの上半身だけが見える孫とおじいちゃんの2人連れ。
 年齢からして孫の運転する自動車で来たのだろう。セルフサービスの店、やがて番号を呼ばれ孫が取りに行き祖父の前にも置く。向かい合わせで同じ品を黙って食べる自然さがいい。
 広い店内、他にもいろいろな家族、友達、お遍路さんたち、幼児用の高椅子に座らせ、食事を手伝っている親子には、母親ではなく幼児に声掛けする人が何人もいた。
 じろじろ見るわけではないが、それでも私もその中の1人として、色とりどりの、人間模様を味わうことができた。


この勇気に応えられる社会に

2016-12-09 | 共に

 【 原発避難いじめの手記に涙 】 八幡浜市 女性( 60・介護福祉士 )

 ◇東京電力福島第1原発事故で福島県から横浜市に自主避難し、いじめを受けていた男子生徒の手記を読んだ。胸が張り裂けそうになり、読んでいるうちに涙で曇って文字が読めなくなった。
 ◇生徒のつらさや苦しさだけでなく、皆の中での孤立—。この生徒が受けた壮絶ないじめを思うと、どうして周囲の大人たちが救いの手を差し伸べてあげられなかったのか、気付いてあげられなかったのかと義憤に駆られる。こうした苦しみに耐えながらも男子生徒は心の内を吐露した。この勇気を思うと、学校側が自分たちを守ることのみを優先した勇気のなさ、行動力のなさにやるせなさを感じる。
 ◇今回、男子生徒が手記を書くまでの葛藤はあっただろうが、勇気をもって書いたのだろう。手記の中にある「ぼくはいきるときめた」という言葉に唯一救われる思いがした。だからこそ、この勇気に私たち大人は応えなくてはならない。そして、応えられる社会になることを切に願う。]
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 福島県から自主避難し、いじめを受け続けていた男子生徒のいじめが、(中学では現金150万円もの要求も)明るみに出てからの横浜市教育委員会の対応は教育関係者にあるまじき態度。
 横浜だけでなく、後に新潟でも原発事故で自主避難した生徒がいじめを受けていると、担任教師に相談したが、その、担任本人から名前を呼ばれるときに「菌」付けで呼ばれ不登校になる。
 担任は、最初事実を否定していたが、他の生徒たちからその事実を証言され、ようやく認めた。先生自身が生徒をいじめるとは、担任をする能力もどころか教師になる資格もない。
 伊方核発電所は、八幡浜市と隣接するが、その他周辺住民はこの生徒のいじめは人ごとではない。事故が起きれば同様ないじめ(被害者・加害者の両面で)が、子や孫に起こる可能性は高い。
 伊方核発電所誘致と建設の際には、機動隊まで登場、札束も乱れ飛ぶ異状さ。反対派でなくても協力しなければ、大人でも国を後ろ盾とする電力側からの強引な「いじめ」を受けた。


弱肉強食 放置の政治は不要

2016-12-08 | 平和を

 【 地 軸 】 2016/12/6 地方紙1面下段コラムより

[ まさに「神(かみ)ってる」。米男子ゴルフの慈善大会で、松山英樹が堂々優勝した。直近5試合で4強の強さは、今年の「流行語大賞」にぴったり。
 ▲もう1年を振り返る時節が巡ってきた。世相を1字で表す「今年の漢字」は来週発表されるが、勝手ながら選ぶとすれば「強」だろうか。
 ▲松山選手始め五輪やプロ野球などスポーツの強さ、活躍は素直にうれしい。一方、世界の政治に吹き荒れる強風は不穏な気配。欧州連合離脱を決めた英国民投票、トランプ氏が勝った米大統領選、欧州各国で強まる排外的、差別的な右派の躍進…。震源は、格差や貧困に苦しむ弱者の強い怒り。
 ▲英オックスフォード大の出版局は、今年の単語に「客観的な事実や真実が重視されない時代」を意味する「ポスト真実」を選んだ。強い国、強いリーダーを求める人々が、聞きたいうそだけを信じる社会は危うい。理屈をこじつける[牽強付会(けんきょうふかい)]に練達した、「強(したた)か」な指導者の思うつぼ。
 ▲「安倍1強」の日本も強気で強引、今週も採決強行連発の政治運営が続きそう。カジノや五輪で経済成長をもくろみ、防衛費増や自衛隊活動の拡大で軍事力を増強する「富国強兵」が進む—との見方も「強(あなが)ち」間違いではあるまい。
 ▲「「弱肉強食」を放置するだけなら、政治は不要。かそけき弱い声こそを、丁寧にすくい上げてほしい。「強の1年」の終わりに、そんなことを思う。]

 ( 忘却への扉 ) 氏神様のお札だけを売っていた神社が、伊勢神宮のお札と合わせ買わせようとし始め長い年月日が流れる。今年はお札販売の宣伝を神社本庁がしている。
 神社本庁と国民会議ら、神社仏閣を利用する神がかり的組織が、強力な支持母体とも言える?安倍政治。「安倍1強」の日本で安倍首相自身、現代の現人神気分に酔っているようで不安。
 明治憲法下の先の侵略戦争大敗までの天皇は、現人神とは軍部が戦争遂行など利用するのための方便であって実際は形式的な存在。だが今、安倍首相は「強者」として指示と実行する側にいる。「弱肉強食」の「強」の側で政治を動かす。
 [かそけき弱い声こそを、丁寧にすくい上げてほしい]そうなる政治を来年こそはと一般国民が希望すると鬼が笑うだろうか。


甘美な夢を追い強行可決

2016-12-07 | 共に

2日午後の衆院内閣委員会で、2日間計6時間の拙速審議の後採決を強行した。国民が理解できる説明もなく[14日までの会期延長を伴い突然、浮上した。駆け込みで決着を図る自民党の姿勢は「暴走」]
 だが、安倍政権には予定の行動だろう。賛成は自民党に日本維新の会、公明党は自主投票と採決を容認し政権与党の立場を守り、支持母体の創価学会員の理解を得る手段。

 【 地 軸 】 2016/12/2 地方紙1面下段コラムを1部省略し転載する。
[ 勝てると踏んだが、強気の賭けに自民党が打って出た。「ばくちで経済活性化」の甘美な夢を追って。(略)
 ▲国が刑法で禁じる賭博を、首相は「成長戦略の目玉」と明言した。推進派は、トランプ次期米大統領も巨額損失を出したカジノで、儲ける気満々。日本人が7~8割と想定する客が、1人数万円「負けてくれる」計算で。
 ▲ギャンブル依存症対策に「収益金を当てる」マッチポンプもさることながら、カジノが国の経済対策、観光の柱では少々寂しい。借金や犯罪などの損失を考えれば、安易に手は出せまい。
 ▲「日本では働くことが美徳で、遊ぶことは罪悪。だからカジノは法律が禁じている。遊べよ日本人」(浅田次郎「カッシーナ!」幻冬舎アウトロー文庫)。豪胆な呼び掛けだが、日本にはすでに公営賭博や「遊戯」扱いのパチンコなどがまん延する存外、遊び好きな国民性なのかもしれない。
 ▲こんな小話も。ある男がばくちに負けて身ぐるみはがれ、野良犬を抱いて震えていた。そこへ同じ境遇の男が。「ばくちはこりごり」と語りつつ犬の奪い合いになり「よし、犬を賭けて一勝負やろう」ー。笑い話では済まない。投げられたさいの行方が気になる。]

 ( 忘却への扉 ) 17年度予算案では、軍事費(防衛費)を過去最大の5兆1千億円。年金減額に社会保障や教育費ほかの切り捨て、その先には消費税増税。核発電所事故さえ電力会社の責任を国民負担に。次々と増すばかりの国民負担。安倍政権とその仲間たちの金銭感覚のゆがみに恐れを抱く。
 パチンコ屋ばくちにはまり、家族崩壊した先輩がいた。そこまではいかなくても借金に縛られ、それでもやめられない知人は何人もいる。
 「プラスマイナスで言えば、儲けはしない」と皆が言う。パチンコ店経営者の豪邸を見ればよく分かる。 パチンコは4~5万円でもできるが、「公営ギャンブル」となると、何人かの身近な知人が、1回に数十万とか数百万円を使うと話すのには驚いた。
 カジノ自殺者が増すのではと心配する。国がギャンブル依存症対策を取るはずもなく、ただ「丸投げ」。他の悪法同様に、これも「カジノ解禁ありき」で先行、依存症は自己責任で放る。


事前対策の必要性から逃げ

2016-12-06 | 平和を

 【 取材 最前線 》 【 避難後の生活 】 八幡浜支社 地方紙記事

[ 【大分の人は私たちの受け入れを、よく考えている。でも、避難が長引いた場合でも理解は得られるだろうか」。四国電力伊方原発(伊方町)での重大事故を想定した11月の県原子力防災訓練で、大分県に海上避難した伊方町民の一人が、佐田岬半島に戻るフェリーの中で打ち明けた。心配していたのは地元住民とのあつれきだ。
 東京電力福島第1原発事故後、3度取材で訪れた福島県では、手を携えて復興を目指す避難者と住民の姿が多く見られた。一方で避難生活が長くなるにつれ、賠償の有無などを巡るねたみや嫌がらせの一端を語る被災者もいた。事故からもうすぐ6年がたつ現在では、他県に避難した子供に対するいじめも明るみに出た。
 県内では、実効性などに対する疑問の声は尽きないものの伊方原発での重大事故を想定した避難計画は策定されている。しかし、その先の避難生活についてはほとんど触れられていない。福島事故当時の被災地の首長の中には、事前対策の必要性を訴える人もいる。8月に再稼働した伊方3号機を眺めながら、改めて原発事故が及ぼす影響の大きさを感じている。]

 ( 忘却への扉 ) 伊方原発の重大事故を想定した避難計画が策定され、訓練も実施しているとは言っても形式的、同じ伊方原発地元住民である私などは対象外の立場と実感している。
 [自治体の住民避難計画策定] 【 原発30㌔圏外で差 高知県・梼原町対応 愛媛県は「困難」 】との 伊方原発再稼働問題を追う地方紙見出し
 30㌔圏外どころか30㌔圏内でも伊方町を除けば愛媛県の無責任さは、似たようなもの。ところが[高知県は一部地域が原発から50㌔圏にかかる梼原町や四万十市からの避難ルートを盛り込んだ「県原子力災害避難等実施計画を策定した。」
 [高知県危機管理・防災課は「福島事故を踏まえ、万が一を想定した」と経緯を説明する。]梼原町は避難計画を策定、訓練も実施、50㌔圏内に入る地区住民が避難した。
 参加者の1人は、[「被害を受ける可能性がある以上、訓練を重ねる必要がある」と語る。町総務課も「福島事故で町民の不安は高まっており、安心感につながる」と避難計画や訓練の有用性を強調する。] 高知県に比して、愛媛県は核発電所を再稼働させた県なのに、住民の安全無視が酷過ぎる。


一途(いちず)に前進

2016-12-05 | 日々

 夜、妻の運転で坂道を下っていた。人家の並ぶところまで来ると、車が止まる。どうしたのかと思えば、車のすぐ前、ライトに照らされているのは猫 ?違う、ぴんと立てた長い耳は、親の野ウサギ。
 だめだよ、交通妨害は。クラクションを鳴らせば騒音で住民に迷惑をかける。野ウサギは動かず、車体の陰に隠れ視界に入らないだけ。アクセルを少し余分に踏み込み驚かす作戦。真ん前を走り出すので後を追う形。
 だが、数㍍走ると休憩する。どうやら今のウサギたち「うさぎとかめ」のおとぎ話も聞いて育っていないようだ。脇道に果樹園や人家の庭、幾らでも逃げ場所はあるのだけれど、ウサギはライトで明るい道路を走ることにこだわる。
 私たちが急いでいるなど分からないだろうが、数㍍走っての休憩はやめてほしい。山育ちのウサギさん、交通安全教育は受けていない。
 「車を止めなければ(うさぎは)死んどる」と妻。冷や冷やしながら、100㍍余。ようやく平地の県道とのT字路まで下り、野ウサギは右に車は左にと別れ、ほっとした。少し走った車道に、犬と散歩する知人を見かけた。野ウサギ本能的に、この犬の存在を察知した?とすればすごい。
 ウサギにイタチ、タヌキとハクビシンにイノシシほか。望んでいるわけではないが、人間も暮らす動物園と化した。タヌキとハクビシン、イノシシにヒヨドリは、地域にとっていまや害獣・害鳥の部類。 


落ち着きを得た

2016-12-04 | 日々

                   [ 引っ掻いたり 噛まなくなっただけでも ありがたい。 ]

 たぶん炬燵(こたつ)の中。「メルのお腹にある不気味なの何?」との質問メールに、「 私の足の上に メルがのっかっているんですけど 」と返事が届く。失礼しました。


年金減額法も強行可決

2016-12-03 | 平和を

 年金支給額の抑制を強化する年金制度改革法案が25日の衆院厚生労働委員会で、自民、公明の与党は、【採決を強行】し日本維新の会を加えた賛成多数で可決した。
 翌26日、地方紙見出しは、【 鬼門 怒号の中で突破 】の見出しに、【 首相「次世代付け回さない」 】の太文字。支給額改定の新ルールに対し民進党議員は、「年金が5・2%減る」との独自試算を発表していた。厚労省の「将来は7%程度上昇」との回答など、露骨な国民だましそのもの。
[ 来年の通常国会には、政権の看板政策「働き方改革」の関連法案が提出される予定。自民党幹部は「公労委はその審議で精いっぱい」と指摘する。そうした事情に加え、通常国会まで持ち越すと、不人気な支給抑制法案だけに、来夏の東京都議選に影響しかねないと公明党が懸念した。同党ベテラン議員は「(成立を)見送ってもいいことは何もない」と言い切った。]
 【 強気首相に主導権 】28日午後、政府、与党は安倍首相(自民党総裁)と公明党の山口代表が会談し、国会会期を12月14日まで14日間延長を決定する。佐藤衆院運営委員長は同日29日の本会議開催を職権で決定。
 29日午後の衆院本会議でまたも数を力に強行採決で可決し、参院に舞台を移す。国民の生活を預かる責任を負っている国会議員がこのざまとは、人間も恥を自覚しないようになると国民が犠牲者に。

 総務省が公開した、2015年分の政治資金収支報告書(総務省所管の中央分)によると、自民党本部の16年への繰越金は112億8千万円で、前年から59億2千万円の大幅増。
 3メガバンクは18年ぶりに献金再開、自民党の政治資金団体(国政協)への企業・団体献金は22億円で3・7%増。党本部の収入は257億5千万円で14年比で9・9%増。
 国政協の収入の80・9%が企業・団体献金という名の実質賄賂。自民と財界のより接近が浮き彫りになり、年金支給額抑制もその1つ。
 [メガバンク3行の自民党への貸付残高は計48億5千万円。そのため献金が「借金の一部免除を意味する」との指摘がある。]とも。どんなに巨額な賄賂を自民党につぎ込んでも得をすると分かってのこと。
 [経団連が14年に引き続き会員企業(1300社)に政治献金を呼び掛けており、政権の経済政策「アベノミクス」歓迎する経済界の意向が反映された。]これでは国政をカネで買っくれる経団連のために政治が動いて当然か。
 自民党は国税から、15年の政党交付金全体の53%に当たる170億円5千万円が配分を受けた。実質賄賂の企業・団体献金との2重取りをしながら、一般国民には搾り取る悪政を次々に課すとは。2重取りのどちらも廃止して、税金は企業・団体献金をする金のある所や金持ちから取れば、先行き不透明な日本社会も、多少は明るくなるのではないか。


あなたが行くのはいつ・・・

2016-12-02 | 平和を

 【 今振り返る悲惨な敗戦体験 】 松山市 男性( 94・無職 )

 ◇今年は戦後71年。戦争の恐ろしさをもう一度振り返りたい。戦争体験者はだんだん少なくなり、私の部隊でも帰ってきた人はほとんど亡くなった。戦友会もあったが、昔に解散した。
 ◇インパール作戦に従軍した私は昭和19年4月、インド北東部のコヒマに入り、2か月間、昼夜を問わず戦いが続いた。真夜中に120人が敵の陣地へ攻めて行き、朝になって帰ってきたのは4人だけだった。昼は敵の戦車が来る。日本軍には戦車が一台もない。命令により肉弾攻撃班が編成された。爆弾を背負って戦車に向かって行くのだが、戦車に行きつくまでにほとんど死んでしまった。たまに戦車まで行く兵もいたが、戦車の下敷きになった。弾薬、食料もなく、5月末、撤退の命令が出た。
 ◇撤退を開始して1週間するとアラカン山系は雨季となり、連日の豪雨。道はぬかるみ川はあふれた。しかも敵機を避けての夜行軍だ。軍服は破れ放題、立ち上がることもできず精根尽き、餓死した人たちは数知れない。それが敗戦の悲惨な姿であった。]
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より
 ( 忘却への扉 ) 情報社会の今、どれだけの若者たちが、国民が日本国憲法を持つ以前の、明治憲法の大日本帝国が、侵略戦争の足を遠くインドにまで伸ばしていたことを知っているだろうか。投稿者は「白骨街道」を歩いた過去を持つ。
 インパール作戦の無謀さと悲惨さは、私も書物や記録報道としてその有り様の知識はあって、それに戦地名は忘れたが南方各地で戦闘に参加し、無事帰還できた戦闘作戦体験者の命がけの話はよく聞き、多少の様子は分かるつもり。
 今と昔は全く違うと言うだろうが、人ひとりの命の価値に違いはないはずである。一人の個人が戦争で命を失えば、その個人は生き返りなどしない。
 先の大戦で国は、戦場で兵士がいくら多く死のうと、1銭5厘の赤紙で、幾らでも追加可能と敗戦を引き延ばし、犠牲を増大させた。
 「生めや増やせよ」が国策だったあの時代と異なり、今は少子化。低賃金で働かせる「経済的徴兵制」。あれは「聖戦」だったと、戦争法で再び海外派兵をする日本。戦場が他人事だと思わないこと、そこにあなたが行く日がいつか…。