忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

オスプレイ墜落大破

2016-12-21 | 平和を

 13日夜、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属の新型輸送機МV22オスプレイが、名護市の約80㍍沖の浅瀬に墜落大破した。
 防衛省幹部は沖縄県庁で翁長知事に、「米軍の説明では、人命に影響を与えないよう浅い海に不時着した」「意図してその場所に降りた」機体がバラバラになった状況が判明しても「墜落」ではなく「不時着」だと繰り返した。
 [政府が火消しに奔走するには理由がある。22日に米軍北部訓練場の部分返還が控えているため]騒ぎを大きくしたくない狙いが安倍首相にはあるようだ。
 米軍も歩調を合わせ「人為的ミス」との見解を早々に表明。事故からわずか半日で米軍が原因を明らかにするのは「極めて異例」(防衛省関係者)。
 「植民地主義丸出しだ」安慶田光男副知事は15日、県庁へ階段に訪れた防衛相の副大臣に、米軍への怒りをぶちまけた。
 14日の抗議の席で、在沖縄米軍トップのニコルソン沖縄地域調整官は「(海に不時着させた)操縦士は感謝されるべきだ」とテーブルをたたいて憤ったという。
 沖縄県の抗議に対し、不快感をあらわにする米軍側。オスプレイを墜落させた操縦士を感謝するなど、筋違い。今回の事故現場に近い場所に住む男性(72歳)は「現場近くの岩場は住民らが磯釣りをする場所。昼間に起こっていたら…」と腹立たしげ。
 空からの画像や地元写真家の海底からのオスプレイの事故直後の様子を見ても、不時着ではなく墜落を証明している。
 被害額8060万㌦(約95億円)。米軍安全センターが、事故の規模を最重大な「クラスA」と分類し、機体は大破と評価している。米軍が不時着ではないと認めているのだ。日本政府は大本営発表のウソをまたもや繰り返し始めた。


もったいないの気持ちを

2016-12-20 | 共に

 【 食品ロス削減の輪拡大期待 】 西予市 男性( 61・非常勤職員 )

 ◇長野県松本市では「残さず食べよう!30・10運動」に取り組み、食品ロスの削減が推進されているという。この運動は、食品ロスの問題に関心を持ち料理を残さず食べようというものだ。宴会の乾杯後30分は席を立たずに料理を楽しみ、お開き前の10分間は自分の席に戻ってもう1度料理を楽しむ。
 ◇日本国内では、食べ残しや買いすぎた食品の廃棄などで、食べられるのに捨てられる食品ロスが多く発生している。その量は2013年度に推計2800万㌧。このうち、まだ食べられる食品は632万㌧にも上る。これは飢餓に苦しむ国々への食糧援助量約320万トン(14年)のほぼ2倍に当たる。国民1人1日当たり茶わん1杯のご飯に相当する。
 ◇日本の昨年度の食料自給率(カロリーベース)は39%と低い。今こそ「もったいない」の気持ちを強く持ち、この運動の輪が広がることを期待したい。忘年会シーズンになった。幹事さんにはぜひ取り組んでいただきたい。]
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 「もったいない」の思いは、物心がついた頃から持っている。戦中戦後を体験した世代の多くは同様ではないだろうか。
 地面や床に落ちた食べ物も、ひろって平気で食べていた。明治生まれの祖父母と父母、その中でも家は祖母が「もったいない」を使っていた。質素な食事に、お茶碗に麦粒1つ残っていても注意された。
 当時学校へ弁当を持って来れない児童生徒たちが、いたことを後で知る。私は家が農家で、まだ食べる物があるだけ良かったのだ。
 先日、ある食堂でバイキング形式を選び食べていると、隣の席の数人の女性の中の1人が「欲しくて選んだんだけど、お腹がいっぱいになったから、もう食べれない」と一品残す。後一口なのにもったいないと思う。
 世界中に飢餓に苦しみ命を失う人々(こどもたち)がいる。海外だけでなく、この日本国内でも、政策による経済的貧困から、給食費も払えず、家庭での食事も満足に食べれない子供がいるとは悲し過ぎる。


ぼくがラーメンをたべているとき

2016-12-19 | 平和を

 【 地 軸 】 2016/12/11 地方紙1面下段コラムより

[ 「ぼくがラーメンをたべているとき、となりでミケがあくびした…」。同じとき、隣の家で、隣の町で、隣の国で、そのまた向こうの国で、子どもたちはどう過ごしている?
 ▲長谷川義史さんの絵本「ぼくがラーメンをたべているとき」 (教育画劇)には胸を揺さぶられる。のんびりとした日常が描かれると思ったら、世界が広がるにつれ、水くみやものうりの子のすがた。そして「そのまたやまのむこうのくにで おとこのこがたおれていた」。
 ▲今この時も世界のあちこちで、戦争によって子どもたちの命や日常が奪われている。内戦が続くシリアでは50万人近くの子が武装勢力の支配地域に住む。雨期でもある冬の湿気と刺すような寒さの中、執拗(しつよう)に繰り返される爆撃におびえながら。
 ▲国連児童基金(ユニセフ)によると、全世界の子どもの約4分の1に当たる推定5億3500万人が、紛争や自然災害の緊急事態下にある。家を追われて困窮し、児童労働で搾取され、十分な医療や教育も受けられず。
 ▲人道支援活動を続けるユニセフはきょう、設立から70年を迎えた。第2次世界大戦後に「緊急基金」として食料や衣類の支援を開始。栄養不良が深刻な日本の子どもも救った。助けを求める国際状況は今なお途切れることがない。
 ▲ユニセフのマークは、オリーブの葉に囲まれた地球で高く抱き上げられる子。まずは同じ空の下で生きる「隣人」に心を寄せたい。]

 ( 忘却への扉 ) 推定5億3500万人もの子どもたちが、紛争や自然災害の緊急事態下にあるとは…。中でも、戦争(紛争)は人間、それも大人たちの狂気を起因に意図的に発生する人災。
 イスラム国(KS)をはじめとする武装勢力の、もとを育てたのは軍事大国米国。世界中に紛争の種をまき散らす米国も、また世界最強の武装勢力。自国だけでなく、友好国?を戦争に巻き込み戦争を拡大させている。
 平和憲法を持つ日本政府まで積極的協力。自衛隊=軍隊=武装勢力の海外派兵。言葉をいくらきれいに言い取り繕っても、子どもたちにも犠牲を強いるのは避けられない。 


後ろ姿が

2016-12-18 | 日々

               [ うちの猫では ありません。 後ろ姿が メルに そっくり !! ]

 真正面から写さなければ、違う証明にはならないと思うよ。ひょっとして本物のメルだったのかも? それと、その金網の大きな網目だったら、猫いくらでも取り抜けできるね。


片方だけの眺め

2016-12-17 | 日々

 10数年ぶりに電車に乗った。今月分の小遣いを出す気がないようなので、安定性に欠け、法定最高速度30㌖。安いからと買ってもらったバイクで行くつもりではいた。
 だが当日朝、皮肉とともに今月分を頂けた。トンネルの多い長距離の往復は危険で、不安だったので正直ほっとした。
 時刻表が読めず駅員さんに尋ね、行きは1時間待ちの「普通」より先に来る「急行」を選ぶ。線路をまたぐ階段のある屋根付き橋を下りると2番ホームだが、待ち人は私1人。
 乗った電車内も空席が目立つ。すわる席は煙を吐く汽車の時代から、人家や時には海の見える側と決めている。反対側の景色は大半が山なのだ。昔ながらの住宅も残るが、空き家だと分かる家も増えているのは寂しい。
 帰りは、時間の都合で普通列車、窓際に向かい合わせに座る長椅子型。この型の電車はこの県では県庁所在地の市内電車に乗っただけだった。下校する男女高校生がめだつ。空席があるのに、立っている学生が数人いたのは自分流? 他は、買い物帰りの主婦たちか。
 立ちっぱなしで数時間をよく体験した世代には、ドライブ中によく見かける回送電車を思わせる数人の乗客だけの客車を連結させ走る急行列車がもったいない。路線をつなげ、四国一周できればとJRに期待するのも無駄かと、さびれる地方を残念に思う。


 体験は組み込まれ

2016-12-16 | 共に

 【 不幸増やすカジノ要らない 】 四国中央市 男性( 72・遍路宿管理 )

 ◇米国西部を旅行した際、ラスベガスのホテルに泊まったが、ホテル内のレストランの近くに大きなカジノがあった。韓国の桜の名所を巡るツアーには、旅程にカジノ体験が組み込まれていて、釜山で全員がカジノに連れていかれた。
 ◇カジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)整備推進法案が成立する公算が大きくなった。日本でも観光客が好むと好まざるとにかかわらずカジノに連れていかれるようになるのだろうか。この統合型リゾート施設により、経済が活性化するという。しかし、ギャンブル依存症の増加、治安の悪化、青少年への悪影響などが懸念される。わが市内の大企業のトップだった人物がカジノで巨額の損をし、負債の支払いを巡って事件になったのは記憶に新しい。誰にも負けないだけの理性も判断力も持っていたはずなのに。
 ◇カジノによって誰が経済的恩恵を受けるのかは分からないが、不幸な人々が増えるのは確実だろう。日本にカジノは要らない。]
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 14日午後、参院本会議でカジノ法案可決。観光客増大などを名目に、最初からカジノに積極的だった日本維新の会の本拠地大阪など数カ所から始まり、その後各地で、次々と名乗りを上げ、カジノが増えていくことが懸念される。
 四国中央市だけではなく日本でも業界大手企業のトップが、カジノで巨額の損をした事件は、全国ニュースで長期間取り上げられ、ギャンブル依存症の怖さを、改めて思い出す。
 あの大損をしたカジノも海外だが、韓国のカジノ施設周辺では質屋が多く軒を並べると報道していたが、海外旅行先で身ぐるみ剥がれではなく、この日本国内で全財産を失う人々を増大させ、一握りの連中が利益を得る政策ばかり。その考え方自体が、ギャンブル依存症的で貧し過ぎる国政。


昔はこれがご飯のことも

2016-12-15 | 追憶

 【 イモ見て気付く豊かな時代 】 松山市 女性( 79・主婦 )

 ◇気になっていたサツマイモを掘った。春に青菜の苗を買いに行ったときサツマイモのつるが目にとまり、10本買って家の庭に植えた。3人の孫も喜ぶだろうという思いからだった。今年は異状に暑い日が続き、ほったらかしだったのだが、驚くことに大きなものが現れた。
 ◇敗戦間近だったか、体操の時間に畑でイモのつるを摘み束ねたことがあった。乾燥させて兵隊さんが食べると聞いたけど、どんな料理をしたのだろうと、今イモづるを見て思う。最近、どこの店に行っても形がよくすらっとした赤いいもばかりであることに気が付いた。私が掘ったイモは大きなものは770㌘もあった。いつの間に大きなイモが消えたのか。バターや砂糖が簡単に手に入るようになり、種類によって使い分けする豊かな時代なんだ、と改めて気付く。
 ◇イモがゆを炊き「昔はこれがご飯ということもあった」と言うと、子どもが「お母さん、こんなにおいしいご飯を食べていたの」。経験しないことは分からない。戦争は嫌だ。「戦争を知らない子と食ぶ芋の粥」」
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 古いわが家の床下には、大人がかがんで入れる大きな穴(防空壕兼用)が掘られていて、サツマイモを貯蔵していた。
 おやつとして食べるのはもちろん、輪切りにして乾燥させ、保存し、主食用に蓄えている麦が少なくなるとご飯代わりにもなった。麦にそら豆で増量したご飯も食べた。サツマイモ、麦、雑穀、他、百姓なのでいろいろ主に自給自足用に栽培していた。
 トウモロコシもサツマイモのどちらも私の子供の頃は、今売られている甘い品種ではなかったが、おいしく食べていた。だが、普段食べていた丸麦から平麦を食べ始め、米が少し入ったご飯へと変化してくると、食べ飽きたサツマイモを口にするのは減っていく。食べなくなって長い年月がすぎ、新しいサツマイモを食べた時、そのおいしさに驚く。
 戦時中は学校の運動場を畑にし、サツマイモなど栽培したという。私も戦争は嫌。世界には飢えに苦しむ人々が多くいることを忘れてはならない。


幼い孫の優しい贈り物

2016-12-14 | 追憶

 【 幼孫の贈り物 】 松野町松丸 男性( 79歳 )

[ 昨年夏、孫娘が異国から帰省した。そして、4歳の誕生日に訪れたレストランで、ままごとのミニ聴診器をプレゼントされた。大喜びで帰ると、すぐ病気の妻のもとにやってきた。
 「バアバ、すわって」と促し「まずはバアバが先生から」と聴診器を差し出した。妻は孫の体に当てて「ミミちゃん大丈夫よ」と笑顔で伝えた。すると孫は「つぎはミミちゃん先生」と聴診器を受け取り、妻の体に当て「バアバもだいじょうぶだよ」と言った。妻の顔に笑みがこぼれた。
 今年の夏も帰省した。そして路傍に咲く花を手折り、転がるように走って「バアバ、花」と、妻の手がいっぱいになるまで届け続けた。別れは突然やって気t。告別式も終えて拾骨のとき、じっと見ていた孫が突然「わたしもする」と言い出した。すぐに高い踏み段を用意してもらった。幼い手で黙々と骨を拾い続ける姿に、透き通るような温かさと真剣さが漂っていた。
 今年の春、命の尽きることを悟った妻は「孫に会うまで生きていたい。そばにいる時に逝きたい」と祈っていた。遺骨とバアバが大好きだった幼い孫の優しい贈り物で満たされた器には、あの手折った花のような美しい花模様が描かれていた。]
                         《 こだま 読者の広場 【 へんろ道 】 》 地方紙「投稿欄」より
 
( 忘却への扉 ) 4歳の女の子の姿に涙がこぼれそうになった。私の孫である次女をおんぶし歩いているとき脳梗塞で倒れ入院した母。家に帰ってからも毎日、母屋から隠居に「ばあちゃん、まんまよ」とご飯を抱えて行き顔を合わせていた。
 半年余りで逝ってしまったが、葬儀のあとも年毎に仏事は続いた。まだ幼い次女が、1人家の横にある畑の土で、お墓のつもりの小山を作っていたのが強く印象に残っている。次女と4歳の子の姿が重なって見えた。


見返り目当てでは

2016-12-13 | 共に

 【 ふるさと納税に大きな疑問 】 松山市 男性( 71・自由業 )

 ◇先日会った知人から「ふるさと納税を申し込んだよ」と聞いた。そして「来年納める税金が安くなるし、年末には山海の珍味が届くこんな『おいしい』制度を利用しない手はないよ」と勧められた。しかし、自治体が返礼品の豪華さを競い合い、税金の「分捕り合戦」を繰り広げるふるさと納税に大きな疑問を抱いていた私は言葉を濁した。
 ◇各自治体が用意する返礼品の原資は税金だ。つまり、国全体で見れば、それだけ自治体が使える税額が目減りすることになる。そもそも税金。特に住民税は、自分が住む自治体からさまざまな公共サービスを受ける対価として納めるものだ。返礼品を目当てに何の縁もない自治体に寄付する人が多いようだが、私は望ましい姿ではないと思う。
 ◇例えば、寄付する先を「居住歴がある自治体」とか「災害復興中の自治体」とかに限定すれば、ふるさと納税の意義が出てくるのではないか。返礼品についても、イベントへの参加など物品ではないものに制限するべきだと思う。]
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) テレビやラジオでも、ふるさと納税の返礼品の豪華さを市町村にあおるような番組がある。その品々や受け取った人も登場するのを見聞きし、私も以前から疑問を感じていた。
 市町村名の宣伝にはなるのだろうが、入って来るふるさと納税と、返礼品や送付に関する必要経費で、差し引きどれだけの公共の利益を得るのだろうか。地方公共団体のふるさと納税は安易な方法ではないか。
 ふるさと納税ではないが、確定申告用の寄付金領収書を送付される寄付は私もしている。だが、領収書辞退を伝えてある。多くの人々の寄付で成り立っているボランティア組織にとっては、わずかな手間と郵送料でも貴重だろうとの思いから…見返りは避けたい。


上空が米軍訓練ルート

2016-12-12 | 平和を

 【 地 軸 】 2016/12/9 地方紙1面下段コラムより

[ 不安を募らせた住民も多かろう。米軍岩国基地所属の戦闘機FA18が一昨日、高知沖に墜落した。今年の同型機の墜落事故は、報じられただけでも海外で5件を数える。過去には米国の住宅地で住民が犠牲になったことも。
 ▲四国での事故の記憶がよみがえる。1989年に西予市の山中、99年に今回と同じ高知沖に墜落。FA18以外の米軍機では、88年に四国電力伊方原発近くに大型ヘリ。94年には高知のダムに戦闘機が落ちた。
 ▲事故が相次ぐ背景に上空の米軍訓練ルートの存在がある。民間機とは明らかに違う「ごう音」を耳にして驚いた経験を持つ人もいるはず。訓練内容など詳細が明らかにされない現状が歯がゆい。ルートを当面使わないよう高知県知事が求めたのは当然。愛媛も人ごとではない。
 ▲FA18の愛称「ホーネット」はスズメバチの英名。攻撃的な性格や野太い羽音に由来するようだ。一方、同じようにスズメバチの名を冠するのにどう猛さとは無縁の乗り物が、イタリアのスクーター「ベスパ」。
 ▲「ローマの休日」など数多くの映画に登場するので、オートバイ好きでなくても姿が思い浮かぶに違いない。丸っこいスタイルが醸し出す親しみやすい雰囲気は、現行モデルでも健在。
 ▲生産するメーカーはかつて航空機を手掛けた。ベスパにも航空機技術が盛り込まれている。空と陸の「スズメバチ」の意外な共通点。もっとも、街を走る姿に不安が募ることはないけれど。

 ( 忘却への扉 ) 同日、「地軸」の上段に位置するトップ記事には、 《 第4次厚木騒音訴訟 【 自衛隊機差し止め認めず 】 最高裁判決「高度の公益性」 》と大きな見出しで、住民側の逆転敗訴を報じていた。。
 [騒音の大部分は米軍機が占めるのに、裁判では基地の運用を定める日米地位協定がネックになり実質的な審理するされない。]
[ 軍事ジャーナリストの前田哲男さんは「判決から見えてくるのは『国防のためには騒音にたえろ』と言う大所高所からの態度だ。集団的自衛権行使容認など、最近の安倍政権の動きと合致するような自衛隊重視の姿勢で、住民の側に立っていない」と批判する。]
 強引な政府権力に司法がなびく現状。三権分立(国家権力を、立法・行政・司法のそれぞれ独立した機関に担当させ、相互に抑制・均衡をはかることによって、権力の乱用を防ぎ、国民の権利・自由を確保しようとする原理)の崩壊を最高裁判決は明確にした。
 米軍機が近くに墜落した伊方核発電所の、地元住民とも言える私たちは、日々増していく軍用機が飛び交うごう音に冷や冷やする。