忘却への扉

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今、ピンチだからこそ

2016-05-13 | 平和を

 【 国民の権利なぜ守られない 】 西条市 女性( 65・主婦 )

 ◇以前、高市早苗総務相が電波停止を命じる可能性に言及した。民主主義の根幹とも言うべき言論や表現の自由は、憲法21条にある。政治への思いを発信したり議論したりするのは良いことだ。自由な意見を戦わせてこそ、健全な意見が生き残るのだと思う。が、違憲との批判がありながら安全保障関連法が成立してしまうと、特定秘密保護法により今後様々なことがグレーのベールで包まれて、私たちの知る権利も侵害されるような気がする。
 ◇社会には食べることにも窮している人、いじめに遭い自殺を考える人などがいる。なぜ憲法で守られないのかと憂う。現状は国民の義務ばかりが先行し、権利はあっても保証されることとは別問題なのだ。私たちの人権や社会の在り方に関する問題の全てが憲法であるという視点でないと、憲法は遠く感じられる。
 ◇社会は今、ピンチだ。だからこそ現憲法を守りたい。憲法があるから頑張れるんだというように、憲法を生活の中で実感として生かせられたら、私たちの生活も変わる気がする。]
                       《 こだま 読者の広場 『 憲法記念日に思う 』 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 「様々なことがグレーのベールで包まれて…」それは今後の出来事ではなく、安倍晋三と自民公明大阪維新ほか仲間たちの言動によって、今を現実社会と感じている。
 高市総務相をかばう気など毛頭ないが、阿部首相が党総裁でもある自民党自体が改憲を目指す団体。本来国会に議席を持てない組織とも言える。安倍首相にとって知られたくないこと全てベールで包むのがまかり通る堅固な秘密国家を構築するのは、政権とその与党らにとっては必要最低限のことで、高市女史は総裁の意に従ったまで。だが、グレーのベールを必要とする憲法改悪派議員たちは現「日本国憲法」を読んだことはあるのか。

 第九十九条 天皇又は節制および国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う。

 第九十八条 この憲法は、国の最高法規であって、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。
 2 日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。

 第九十七条 この憲法が日本国民に保証する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は過去幾多の試練に堪え、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。