忘却への扉

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言論・表現の自由を捨てたNHK会長

2016-05-02 | 平和を

【 「原発報道は公式発表で」 】 『 NHK会長 』 《 局内指示 異論出ず 》 2016/4/27 地方紙記事より

[ 熊本地震発生後にNHKが開いた局内会議で、籾井勝人会長が「原発については、住民の不安をいたずらにかき立てないよう、公式発表をベースに伝えることを続けてほしい」と指示していたことが26日、分かった。同日の衆院総務委員会で籾井会長は「事実に基づいた報道が住民に安心感を与える」と説明した。奥野総一郎氏(民進党)の質問に答えた。
 会議は20日に開かれ、出席した役員から会長の指示に対する異論は出ず、発信記録がインターネットで幹部らに共有されたという。NHK職員でつくる日本放送労働組合は、もし行政の判断や活動に問題がある場合には、批判するのも当然の役割だ」との見解を発表した。]

 ( 忘却への扉 ) 東京電力福島第1原発大事故発生(チェルノブイリ級)時の政府による「安全です」と繰り返していた言葉が、後にどれだけ多数の人達の避難を遅らせ迷わせ、体内被ばくをもたらしたか、まったく反省も学習もしていない。
 日本における言論・表現の自由を調査に来た国連の特別報告者は「メディアの独立が深刻な脅威に直面している」と政府の圧力を批判したが、安倍晋三首相がNHKを利用しよう送り込んだのが籾井会長?。
 4月14日から震度7が2回その後も大・小の余震が頻発している熊本地震、大分でも地震が起きていたが4月29日には震度5強の地震が起きた。
 籾井会長のNHK原発報道に対する圧力は、現在国内でただ1カ所稼動中である川内原発(鹿児島県)と、四国電力が夏にも再稼働を狙う伊方原発(愛媛県)への影響を防ぐのが目的か。
 テレビ報道でも民放各局が、九州各地の断層帯と中央構造線断層帯や南海トラフ大地震などとも関連付けた報道をしていた。双方が繋がる線上に伊方原発と川内原発が存在する。今回の大震災と伊方原発についても取り上げていた。週刊誌(週刊文春)を友人が電話で知らせてくれ、借りるより早く読みたいと翌日書店で週刊ポストにサンデー毎日を手に入れた。
 どれにも伊方原発と玄海原発の危険性が出ており、川内原発をなぜ停止しないのかとの批判が専門家の立場からの批判があった。
 籾井会長の言う「原発については、住民の不安をいたずらにかき立てないよう、公式発表をベースに伝えること…」とは原子力規制委員会らのことを指しているのだろうが、今の規制委に原発推進を決断した安倍首相に反する発表をする権限などありえない。
 安倍首相が黒を白と言えば、『白』だと放送するNHKとその籾井会長。放送倫理・番組向上機構がなぜ問題ありと抗議せずにいるのか。