【 危うい方向に進む安倍政権 】 西条市 男性( 76・無職 )
◇終戦から70年過ぎ、戦争の悲惨さを知る人が少なくなったこともあり、今の国政や国民の受け止め方に危うさを感じる。特に安倍晋三政権は、長年守られてきた憲法を閣議決定で解釈変更し集団的自衛権行使を容認したほか、特定秘密保護法、武器輸出三原則撤廃など、危うい方向に向かっていると強く感じる。野中広務元官房長官は「非常に誤った道を歩みつつある。内閣は自分たちの行動に高揚している」と非難している。
◇国民の知る権利も次第に狭められて来ている。国民が情報を得るための重要な手段はメディアによる報道であるが、「国境なき記者団」によると日本の報道の自由度は世界72位とのことで極めて深刻である。国連のデービッド・ケイ特別報告者も「メディアの独立が深刻な脅威に直面している」と述べている。
◇確かにテレビはここにきて政治報道が少なくなった。掘り下げた報道がほとんど消え、料理やお笑い番組が目につく。憲法を守って平和で自由な国を維持しなければならない。]
《 こだま 読者の広場 『 憲法記念日に思う 』 》 地方紙「投稿欄」より
( 忘却への扉 ) 戦争の悲惨さを実体験した年齢ではないが、家族や周囲の人たちから体験談を聞いて育った私は、子どものころから戦争を引きずってきた。
日本国憲法を知ることから始めなければならない国民が多いのは、歴代政権の責任でもある。遅くはない。現憲法と先の日本帝国憲法下の戦争の現実を知ることも大切だ。大日本帝国時代の戦争を賛美しているかにもとれる、安倍首相の将軍様気取りを危険視する。
務めるようになり出会った人は全員軍隊経験者。青春時代を兵隊として過酷な日々を送っていたか、中には大量殺戮作戦に加わった人もいた。日本軍による強姦殺人などを減らすため、従軍慰安婦を連れ、慰安所で兵士たちの性的奴隷を強制した。
職場内だけでなく地域の人たちから数多く聞けたのは、その人たちにとって戦争や戦場が話題の全てであったから。初めて出会ったよその人にもお願いして、戦争の体験談を聞かせてもらった。
日本国憲法あっての自由であり、平和であると意識してきた。安倍、自公政権を「非常に誤った道を歩みつつある」と野中広務氏の批難をその通りだと感じている。
メディアの政治報道に安倍政権批判と野党や市民活動を意図的に避けているのが明らかに分かることは安倍政治の容認ともなる。政府の圧力に抗議し報道の自由を実践するのが、国民の知る権利を守り人権を守ることになると自覚すべきだ。