忘却への扉

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「まだ生きとるか」

2016-05-28 | 共に

 バイクを停めると道路の左右に分かれ、ほぼ同時に声が出た。家の前にはいくつかのプランターが並び、数種類の野菜が栽培されているのが見える。前回の話では、便利でもありすぐ近くの畑に野菜を植えていると言っていたのだが?。
 「危ないからと子供に言われ ここにしたんよ。もう 80歳過ぎたんぜ。年取るといけない。(処分し)車に乗れんのが不便でいけん。近くにいる娘が 週に何度か来てくれて、食べ物など買いに 連れて行ってははくれるけど・・・」。
 「この間は、都会で暮らしとる 息子が電話してきた思たら『まだ生きとるか』言うがぜ。人バカにして 生きとったら悪いようなことを あれはもう」と、息子の言葉を繰り返す。
 本気で怒っているようにも見えるが、私には子どもたちの自慢話のようにも思える。お父ちゃんに先立たれ持病を抱えながら、中山間地での一人暮らしする高齢の母親。気配りしながらそれなりに元気でいると知っての母親だからこそ言える冗談なのは、間違いないだろう。
 母親もそれを十分認識した上での立ち話、また次回とエンジンをかけたところに別の女性が車を停め、彼女に話しかける。道路横に家があるので通りがかりの人が時々声をかけ、安心できる。
 東日本大震災と東京電力福島第1原発大事故に続く、九州を斜めに横断した熊本(大分)地震は余震が止まらない。だが、その断層帯の延長線に、中央構造線断層帯を前にする四国電力伊方原発。再稼働に対しても原子力規制委は住民の安全を見捨て、寄生虫と化した電力を含む原発利権屋組織と原発推進を決定した安倍政権に蝕まれるがまま。
 南海プレート大地震が先か、原発大事故発生か。それとも、TPPによる地域崩壊が先か。現在進行形の安倍政権の社会保障切り捨てと増税など庶民の生活苦政策、少子化と高齢化に地方過疎下と衰退進行策は国の人口減少を推進する。どれも安倍政権政策の意図的計画そのものであり、国民を襲う強欲で傲慢狂暴な政権による人災。