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Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

検定終了で ご褒美ジビエディナー

2014-12-07 19:16:56 | Restaurant/Bar/Cafe
試験が終わったら何食べようとかずーっと前から思ってたんですが、
やっぱりワインが飲みたくなって、
予約しなくても気軽に行ける、いつものパロンブさんへ

この日はキジがおすすめとのことで、それと、
雷鳥のパテがあったのでそちらをいただくことにしました。


まずは前菜の雷鳥のパテに合うワインを。

ジュリアン・ペイラス
ラングドックのビオディナミ、サンソー100%、ノンヴィンテージみたいです。
赤果実!って感じのチャーミングな香りと酸味。



雷鳥と無花果のパテ ウイスキー風味

イチジクが入っているから甘みがあって、
ワインとよく合う。
雷鳥フレーバーもしっかりあります。
とてもおいしい。
雷鳥のパテなんて、超ゼイタクですね



さて、雉が来ました。

ジロール茸をキジのお肉で包んでさらに縮緬キャベツで包んであります。

キジって白身であっさりしていてジビエの中でも優しい感じがしていたんですが、
シェフ、攻めてますねー。
森の香りがプンプンします。
とてもおいしかった

ワインはこちらが出てきました。

エルヴェ・スオー シラー 2008
フランス国内でもめったに口に出来ない
北ローヌの超レアビオロジックワインだそうです。
alc.11%、シラーのスパイシー感は全くなくて、
赤果実感たっぷりのチャーミングなシラー。
ビオ臭もたっぷりです


試験勉強で早起きしたんで、やや寝不足でボーっとしていたんですが、
エネルギーみなぎってきました


ごちそうさまです。
またお願いします。


さて、
お世話になったバーに試験終了のごあいさつに行かなくちゃ・・・
と、2次会へ。

ウイスキー検定、終了しました。

2014-12-07 17:18:17 | Spirits&Others
土曜日は夜10時過ぎまで生命の水で体内を清めまして(爆)、
11時過ぎにはうちに帰って就寝。

目覚まし5時にセットしていたんですが、
3時半ぐらいに自然と目が覚めたので、
インターネットでウイスキーについて調べものしたりしているうちに
夜が明けました。

7時過ぎに家を出て、
スターバックスにて最後の詰め込み

12時に会場のとある専門学校に向かいました。

受験生30人くらい入る教室が4つぐらい会場となっていたので、
まあトータル120人くらい受けたんですかね、札幌。

今回は2級と3級があって、私はどっちも受けました。
私の教室の人はみんな3級終わっても残っていたから、
同じく併願の方たちで、
3級だけとかいう人は別の教室だったかもしれません。

どちらの級も1時間で100問の選択マークシート方式。

ゆっくり取り掛かって10~15分余る感じでした。
当然2級のほうがちょっと難しいんですが、
ちょっと3級だけ受けた人には不利だったかもしれないなーと思いました。

というのも、
テキストには3級の出題範囲は1~2章と書いてあったのに、
明らかに他の章から出題されている問題がありました。

あとは、
Q:いま放映されているサントリー角瓶のコマーシャルに出ている女優は誰か。
Q:スコットランド独立の是非を問う国民投票で
  賛成派の応援をしたスコットランド出身のハリウッド俳優は?

みたいな質問もあったり・・・・
そんなのテキストのどこにも書いてないから、
ふざけんなって思った人も多かったんじゃないかしら。

わたしはある意味、検定慣れしているので、
こういう不条理なのにも慣れていますし、
10月に出題者の土屋守さんの準備講座受けたときに
あーこりゃなんでもアリだな・・・と直感したんで

だからわざわざ映画「天使の分け前」もレンタルして観たわけで

2級のほうも、出題範囲は1~6章と8章と書いてあるのに、
「ウイスキー検定」のFacabookにでている練習問題に
7章にしか出ていない内容に関する設問が出ていたので、
「あーこりゃなんでもアリだな」と思って、7章も勉強しておいたし

2級にもありましたよ、テキストと全く関係ない系の問題・・・。

Q:スコットランドのクリフ出身で「トレインスポッティング」などに出ている俳優は?
Q:スコットランド出身の作家で「1984」を書いた人は?
Q:「蛍の光」の作詞をしたスコットランドの著名な詩人は?
など・・・

百歩譲って、
3級のショーン・コネリーは許すけど、
ユアン・マクレガー、知らない人も多いんじゃないかしら
新しいほうのスターウォーズでオビワン役だった人とかいったほうがわかったりして

しっかし、
村上春樹の「1Q84」読んだ時にジョージ・オーウェルの「1984」も読んでいたので、
助かりました・・・。
じゃなかったらわかんなかったなー、きっと
っていうか、オーウェルって、スコティッシュだっけ?
ほかに「1984」っていう小説書いた人いるのかな・・・。まあいいや。

ロバート・バーンスだって、国営のドラマ「マッサン」観てたから
知ってたけど・・・ねえ


あと、
この検定のスポンサーにたくさんのウイスキー関連会社が協賛していて、
たぶんサントリー関係の問題はいっぱい出るだろうなーと予想して、
サントリーが海外に持っている蒸溜所をまとめて覚えたり、
そのあたりは予想していたのですが、
結構ペルノリカールとかディアジオ絡みの問題が予想以上に多くて、
ちょっと準備不足でした・・・

あー、あと、
Q:次のうち土屋守の著書ではないのはどれか
Q:次のうち土屋守が監修している隔月発行の雑誌はどれか
みたいなのもありましたよ・・・。

なんでも商売でんなあ・・・



まあそんなこんなで、
どちらの級も迷った問題が5問ぐらいずつあって、
そのうちいくつか間違っていましたし、
迷ってない問題でも間違っているのもあるとは思うんですが、
3級6割、2級7割が合格ラインなので、
まあ大丈夫じゃないでしょうか


ってことで、終わりましたー


さて、おつかれちゃん会、行きますかー

ウイスキーを知る 勉強疲れにウシュクベーハ(生命の水) ②

2014-12-06 22:55:43 | Spirits&Others
試験前日なのに3次会です
生命の水が効きすぎて元気になりすぎちゃいましたか


バー・プルーフさん。

実はもうずーっと前、
ウイスキーに全然興味なかったころから行ってみたいお店だったんですが、
こういうオーセンティンティックバーで何飲んだらいいか分からず、
なんとなくこのドアを開ける勇気がなくて未訪でございました。

ウイスキー充実バーを検索していたらここもヒットし、行きたい熱が再燃、
最近バー慣れしてきてるんで、思い切ってドアを開けました

こういうバーはメニューがあって安心です

やはりすごくたくさんのウイスキーがありました。
しかも今回飲みたいウイスキーリストの中のまだ飲んでいなかったものも!
すっかりエンジンかかっちゃいました



<ダルウィニー15年>
スペイ川最上流部に位置している。ゲール語で「集結場」。
かつてハイランドからローランドに家畜を売りにいく際この地で終結させたことが語源。
ブラック&ホワイト、ロイヤルハウスホールドなどのモルト原酒。
シングルモルトになるのは5%もない。
仕込み水はグランピアン山脈の雪解け水で、
このソフトな軟水がダルウィニーの穏やかな味を産み出している。
蒸留所は気象観測所にもなっている。

テイスティング:
香:麦 はちみつ、梨、桃、セメダイン
味:トロリ、甘い麦、杏みたいな酸味、もも、梨、
  余韻 梨、やさしくかるく
  フルーティー。デザートみたい。ハイランド、好きかもー





<ノッカンドゥ13年(1975-1988)>(スペイサイド)
ノッカンドウとはゲール語で「小さい黒い丘」という意味。
蒸留所はスペイ川の北岸、ノッカンドウの谷間にあり、
1898年にイアン・トムソンにより創業。
ブレンデッド・スコッチのJ&Bのメイン・モルトとしても使われている。
ノッカンドゥはカードナッハの泉の水を用いて仕込まれ
発酵は木製のタンクで行われており、ノンカラーリングで瓶詰め。

テイスティング:
香:セメダイン、オイル、チェリー、かるくクリーム
味:紅茶、リンゴの皮、ギュイッとスパイス、カカオ、カラメル、ハーブ、
  わりとドライフィニッシュ、チェリー
  最近やっとスペイサイドとハイランドの違いみたいなのが分かってきた気がする・・・。 





<インチガワー12年>(スペイサイド)
創業は1871年。
バッキーという古い港町の海岸から2キロメートルほど奥まったところにあり、
マレイ湾に面した漁港を見渡すことができる。
2009年にエルギン北部にローザイル蒸留所ができるまでは
スペイサイドでは最も北に位置する蒸留所だった。

蒸留設備はもともと8キロメートルほど東にあった
トヒニール(Tochineal, 1825-1867)という蒸留所のものを移設。

仕込み水にメンダフ丘の湧水を利用。
13棟の巨大なウェアハウスには60,000樽が貯蔵でき、
インチガワーばかりでなく近隣の他の蒸留所のウイスキーも寝かされている。

ブレンデッドウイスキーのベルのメイン原酒。
他にもホワイトホースやジョニーウォーカーの原酒としても使用されていて、
シングルモルトとしてボトリングされるのは総生産量のわずか1パーセント。

テイスティング:
香:セメダイン、オイル、ハーブ、チェリー、ミント、クリーム
味:チェリー、ミルクティー、麦の甘み、バターの塩っぽさ
  下向きの優しい余韻、カカオ、優しいハーブ



ついでにウイスキーベースのカクテルの勉強もしちゃいました



オールドファッションド
バーボン(またはライ)、アンゴスチュラビターズ、角砂糖。
スライスオレンジ、レモン、カクテルピンに刺したマラスキーのチェリー。

バーボンはメーカーズマークを使ってくださいました。

元英国首相のウインストンチャーチルの母が考案した説と、
競馬ファンが集まるケンタッキーのバーで考案されたとする説がある。




ブラッド&サンド
スコッチウイスキー、チェリーブランデー、スイートベルモット、オレンジジュース。

スコッチはフェイマスグラウスで。

闘牛士を描いたスペインの小説を原作に
1922年に公開されたアメリカ映画「血と砂」をモチーフに創作された。




ゴッドファーザー
スコッチウイスキー アマレット

スコッチはこちらを使ってくださいました。

ウインザーキャッスル。
ウインザー城の名のとおり、英国王室別邸名を冠したウイスキー。
以前は特別に日本向け瓶詰めと販売の許可を得ていた。
メインモルトはグレンダラン。


はあ・・・・。
すごい勉強になった。
いろんなウイスキーがありますねー。
こちらのお店はブレンデッドも充実していて、
広くウイスキーの勉強ができそうです・・・。

カクテル飲みだしたあたりからちょっと酔っぱらいました。
3杯はちょっと飲みすぎましたかね

明日は試験!さっさと帰って寝ましょう

ウイスキーを知る 勉強疲れにウシュクベーハ(生命の水)

2014-12-06 20:25:52 | Spirits&Others
ウイスキーに合わせて軽くお食事済ませまして、
試験前日なのに2次会です

もうこの1か月、ウイスキーについてたくさん詰め込みすぎて
頭がパンパンなので
エネルギー補充のためハイオク入れとかないとねー(と、言い訳)

はるか昔中世のころ、
蒸留酒は「生命の水」と言われていて薬の代わりだったりしたんです。
ラテン語ではアクアヴィタエ、
ゲール語ではウシュクベーハ、そう、ウイスキーの語源です

ちょっとおいしいのを飲んで、
脳を生き返らせて、
早めに家に帰って寝て、
朝早く起きて最後の詰め込み勉強をする作戦です


ということで、ブローラさんへ。
6日ぶり2回目です。


前回写真撮り忘れた、ベンロマックの大きなボトル。
オフィシャル10年が入ってます。

試験対策の練習問題をいただいたりしたのでそのお礼と、
いくつかウイスキーに関する質問があったので・・・。

軽く1~2杯飲んで帰ろうと思い、
あんまり頭使わないで「あーうまい」と飲めるもの・・・
そうだ、なにかブレンデッドがあれば・・・・
とお願いしましたら、出てきたのはこちら。


エインズリーズ ローヤルエディンバラ

うわー・・・
またなんかわかんないの出てきちゃいました

まあ試験と関係なく飲めるから気が楽でいいか・・・。
で、いただきましたら、
これまでのブレンデッド感を覆す、
もんのすごいおいしさにビックリしました

あとで調べたら・・・

既に閉鎖されてしまったブローラや銘酒クライヌリッシュの元所有者、
Ainslie & Heilbron(Distillers)社がリリースしたブレンデッドウイスキー。

流通時期は1970年代みたいです。

なんかウットリして飲んでたら無くなっちゃいました
これもう一回飲みたい・・・。




もう少しなんか食べたかったので、
スコットランドの伝統的スープを。

コッカ・リーキ。
とろーりとしてエキスたっぷりでおいしかったー




試験前だから軽く・・・と思ったんですが、
1杯目があんまりおいしかったので、なんかエンジンかかっちゃいました

飲んだことない蒸溜所シリーズ、スタートです




エクスクルーシヴ モルツ グレンタレット35年 [1977] for Shinanoya

クリエイティヴ ウイスキー カンパニー (2005年創業)がボトリングしたもの。

大手ボトラーのブランドアンバサダーとしてテイスティングや樽選びにその手腕を発揮し、
「モルトウィスキーガイド」の著者でもあるデイヴィッド・スターク氏が代表を務める、
今や新鋭インディペンデントボトラーの中核的存在。
「エクスクルーシヴ・モルツ」は、
徹底したテイスティングが生み出すクオリティの高さと、
コストパフォーマンスがベストマッチした人気のシリーズ。

<グレンタレット蒸留所>(ハイランド)
1775年創業で現存する蒸留所の中では最古を誇るグレンタレット。
蒸溜器2基と最小規模ながら、昔ながらの伝統手法を守っている。
「ザ・フェマス・グラウス」の原酒。
この蒸溜所で最も有名なのは、ネコのタウザー。
かつては多くの蒸留所で原料の大麦などの穀物を狙うネズミ対策として猫を飼っていた。
タウザーは生涯に2万8899匹のネズミを捕まえギネス記録にもなった。
24歳という長寿をまっとうし1987年に亡くなったが、
その訃報は新聞などでも報じられたという。

テイスティング:
香:梨 桃、あんず、スパイス ハーブ
味:甘い、リンゴのみつ、ハーブ、樽の渋み、余韻麦の甘み、麦わら
  すんごくフルーティーでおいしい。




もう一杯だけ・・・・。


ジュラ 21年 オールド・モルト・カスク (1989-2010)

ダグラスレイン社のオールドモルトカスク。

<アイルオブジュラ>(アイランズ)
「ジュラ」とはヴァイキングの言葉で「鹿の島」の意。
1810年創業。20世紀に入って約半世紀閉鎖されていたが、1963年に再オープン。
95年にホワイト&マッカイが買収。
麦芽にはピートを焚き込まないが
仕込みに使うマーケットロッホ湖の水はピートが濃くまるでコーヒーのような色。
ポットスチルは巨大で高さ8m。

テイスティング:
香:やや薬臭い、麦わら、畳、スパイス、こがし麦、やや海藻
味:ナッツ、ごま、麦こがし麦、柑橘オレンジ、
  余韻こがし麦の甘み かるくスパイス&ナッティ
  やはりマーケットロッホの水の威力は大きいですね。
  結構ピーティです(笑)



お店も混んできましたし、
今宵はこの辺で失礼しまして、
また試験後にお邪魔しますーとお店をあとにしました。

ハーフ3杯ではもう全然酔わないわたくし、
てくてくと地下鉄に向けて南下して歩いていましたところ、
実はもう1軒モルトが充実している未訪バーがあって、
もうこの勢いでちょっとデビューしちゃおうかなーと、ふと思い、
足を運んでみることにしました。
(酔っていないと言いつつ、これはもう酔っ払いの勢いです)

つづく。


ウイスキーを知る お食事とのマリアージュ、いろいろな楽しみ方

2014-12-06 18:29:14 | Spirits&Others
ウイスキー検定前日の土曜日、
つめこみ勉強のためお休み取っていたので
朝からノートや本の見直し、PCで資料作り、練習問題などこなし、
頭と首と肩がパンパンになりました

予定のところまで終わったら、
仕上げにもう一回ウイスキー飲みに行こうかなーと思っていて、
それを励みにがんばりました

そしてなんとか目処がついたのでふらりとお出かけ

まずは、いつものイタリアンバール。

スコットランドでは牡蠣にウイスキーかけて食べる、というのを参考書で読んで、
どうしてもやってみたくなり、
確実に生ガキとウイスキーにありつけるところってことで伺いました。
棚にラフロイグとグレンモーレンジがあるのをいつも目にしていたのでね

牡蠣にはもちろんピートが効いたのでしょ!ってラフロイグをいただきました。

昆布森の牡蠣。
すごい、やっぱりラフロイグと合う!
おいしい!


ついでにお店の定番人気メニュー、サバの燻製とも合わせてみました。

当然のごとく、素晴らしいマリアージュ
サバ燻、激ウマです!

去年の今頃は、
こんな風にウイスキーを楽しんでいる自分を想像できませんでした


そして〆にアイリッシュコーヒーを淹れてもらいました。

濃いめのコーヒーに、砂糖とアイリッシュウイスキー(タラモア・デュー)、
そしてクリームを浮かべて。

最高です


こんなリクエストにも応えてくれる、お店に感謝
いつもありがとうございます。
またお邪魔します。

そして、試験前日だというのに、
36号線を超えてディープな方にも行ってしまいました

つづく。



映画(DVD)  天使の分け前

2014-12-05 23:04:17 | Movie


原題 The Angels' Share
製作 イギリス・フランス・ベルギー・イタリア合作  2012年


ウイスキーのお勉強のためにDVDレンタルしました
レンタルなんて何年振りでしょう。
いまは旧作だと100円で借りられるんですね
入会金入れても400円ちょっと。
どおりで映画館が空いてるわけだ


さて、映画ですが、
イギリスの名匠ケン・ローチが、カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した
コメディタッチのドラマ。

生まれた環境が影響して
ケンカが絶えず、人を傷付け、服役経験もある主人公が、
裁判所に命じられた社会奉仕で出会った指導官の影響でウイスキーに興味を持ち、
人生を変えていくストーリーです。

よくありがちな運もお金もない人が
出会いやきっかけで変わっていくサクセスストーリーなんですが、
今回それは置いといて、
スコットランド、特に北ハイランドの風景や、
蒸溜所やテイスティング会の様子など、
今回ウイスキー検定に向けて勉強している内容を実際動画で見ることができて、
イメージづくりに大変役に立ちました。

特に、主人公が初めて蒸溜所見学したときにガイドツアーに参加して、
ウイスキーの製造工程を順に紹介する場面では、
あーこれがマッシュタン(糖化槽)、これがウォッシュバック(発酵槽)、
わーポットスチル(蒸溜釜)がきれい!
これがスピリッツセイフ(蒸溜液選別器)かー・・・・
と何度も繰り返し観ちゃいました。
(DVDだからなせる技



モルトミルっていう幻の蒸留所があったことも知ることができたし、
まあ、
試験のための詰め込み勉強の合間に
よいリフレッシュになりました

ウイスキーを知る またまたさらにシングルモルトを求めて・・・

2014-12-02 23:51:38 | Spirits&Others
師走に入りました・・・。
早いですね


ようやく受験票が届きました。


さて、もう1週間切りましたので、
飲むお勉強は諦めて、字のお勉強に徹するかなーとも思ったんですが、
目標にしていた銘柄でまだ飲んでないのが10以上あるので自分に納得いかず・・・

でも、前回お邪魔したモルトバーにも結構在庫ない銘柄あったからなあ・・・
もう1軒ぐらいマニアックなところないかしら・・・
と、ネット検索していましたところ、
発見しました、よさげなお店。
なんで今まで気が付かなかったのでしょう
ホームページにはモルトウィスキーの詳細なリストがあって、
私がまだ飲んでいないもののほとんどが載っていたので、
よしっ!行くか!

で、翌日の火曜日、再びススキノへ・・・。


Malt Bar Kirkwall(カークウォール)さん。
カウンターのみの静かなバーです。





またまた先日同様、検定受験することと、ハーフでいろんなの飲みたいことと伝えて、
「まだ飲んでないものリスト」をお見せしましたところ、
11銘柄中8銘柄在庫がありましたので、
行けるところまで次々いただくことにしました

最終的に8つ全部いっちゃったんですけどね

やはりこちらもいくつかはボトラーズになっちゃうんですが、
オフィシャルもいくつかあってよかったです




<カードゥ12年>(スペイサイド)
カードゥは「黒い岩」の意味。
1811年、ジョン・カミングが農閑期の副業として密造酒を始めたことから。
1824年に政府公認蒸留所となってからは嫁のエリザベスが経営手腕を発揮、
「ウイスキー産業の女王」と称された。
ジョニーウォーカーの重要な原酒。
30%がシングルモルト用、その7割移譲がスペインに出荷される。

テイスティング:
香:梨 樽、紹興酒、チーズ、
味:麦、かるーく塩味、ミルクチョコ、余韻はさほど長くなくややドライフィニッシュ






<ブレアアソール12年>(ハイランド)
夏目漱石も訪れたという有名な保養地ピトロッホリーの町にある蒸留所。
蒸留所名の由来はアソール公爵の居城ブレア城。
昭和天皇が皇太子時代に滞在したこともある。
ラベルにカワウソが描かれているが、
裏山の泉から引くオルトダワー・バーン(「カワウソの小川」の意味)から。

テイスティング:
香:酒精強化ワイン、うっすら醤油、ドライフルーツ
味:麦チョコ、梨、ナッツ、樽タンニン、なめらかにスパイスあがり余韻へ






グレンロセス 1990 サマローリ

イタリア・ボトラー界のカリスマ、シルヴァーノ・S・サマローニ氏が
自らテイスティングして厳選したモルトのみをボトリング。
品質の高さには定評があり、
瓶詰め前の試飲で気に入らないものは樽ごと転売してしまうというというこだわり。
そのためか生産量少なく、さらに最近はニューリリースもめっきり減っていて
ファンが心待ちにしているところ。

<グレンロセス>(スペイサイド)
創業は1878年、ローゼス川の谷にあることから。
ブレンダーの間ではつねにスペイサイドのトップ6にランク付けされる。
95%がカティサークなどのブレンド用。

テイスティング:
香:麦わら、ゴム、オイリー、セメダイン、赤い花、ミント、
味:ポン菓子、ギュイッとスパイス&アルコール、ナッツ、麦チョコ、ゆで豆、根菜、
  余韻チョコ

ちょっとおなじグレンロセスのボトラー違いを比較試飲させていただきました。

グレンロセス 32年(1975-2008)オールドモルト カスク ダグラスレイン社

兄弟別れする前のダグラスレイン社のOMCシリーズ。

香:セメダイン、麦、海、梅
味:麦わら、カカオ、塩味、ゆでピーナツ、たい焼きの皮、
  加水チョコ
  
  熟成が長くボトラーが違ってもやはり同じ蒸溜所、
  オイリーでナッティー共通傾向があります。






<プルトニー17年>(ハイランド)
かつてヨーロッパ最大のニシン港だったブリテン島の北端の町ウイックを見おろす高台の町、
プルトニータウンに1826年に創業。
ボトルには19世紀のニシン漁船が描かれている。
かつてはバランタインの主要モルトでシングルモルトは販売されていなかった。

テイスティング:
香:セメダイン、オイリー、オレンジ、ドライマンゴー、
味:アタックぎゅっと絞まるようなアルコール感、徐々に広がり麦、潮風
  樽タンニン、軽くミルク、ナッツ、余韻は大海原を吹き抜ける風






アベラワー 23年 1989-2013 ケイデンヘッド・スモールバッチ 54.9%

ウイリアム・ケイデンヘッドは
1842年にアバディーンで創業したスコッチ最古のボトラーで、
GM社と並ぶボトラーの雄。
現在の本拠地はキャンベルタウン。
豊富な在庫を持ち、カスクストレングスを中心にリリースしている。

<アベラワー>(スペイサイド)
秀峰ベンリネス山からのラワー川沿いに1826年創業。
ゲール語で「ラワー川の落ち合い」。
現在の建物は1879年の火災後に
チャールズ・ドイグ(蒸留所設計の第一人者)が設計した美しいヴィクトリア調。
シングルモルトとしてトップ10に入る売り上げで、
とくにフランスで人気が高い。

テイスティング:
香:南伊のアルコール高い赤ワイン、
  加水こがし麦、オレンジ、リンゴの皮、かるく乳製品
味:麦、アルコール鼻に甘み、舌にピリー、
  加水ポン菓子、根菜、はちみつ、チョコ、リンゴの皮、酸味、スパイス、
  余韻酸味と鼻に抜ける甘いアルコール、渋み

  ワインっぽい香りがしたのでシェリー樽かと思ったらバーボンのボグスヘッドでした・・・。
  わたしが感じるワインのような香りっていうのが
  何から来てるのか、今後要研究です
  それにしてもすごくたくさんの風味があっておいしかったです、これ。






<ブナハーブン12年>(アイラ)
アイラ島の玄関口、ポートアスケイグ港の北に1881年創業。
ブナハーブンは「河口」の意味。
アイラモルトのなかで最も軽いと言われているが、
最近ではスモーキーなモルトを2割ほど生産。
アイラ島のすべてのモルトウイスキーをブレンドしたブラックボトルのホーム蒸留所でもある。

テイスティング:
香:紹興酒、スモーク 漬け物樽、加水ヨード
味:カラメル、塩味、麦の甘み、
  余韻、塩味酸味、カカオ、渋み
  ブラインドだったらアイラっていうよりは海の近くだと思っちゃう、たぶん・・・。






アバフェルディ 1991-2012 ゴードン&マックファイル"コニサーズチョイス" 43%

コニサーズチョイスは「鑑定家の選定」という意味で
GM社のとくに有名なシリーズ。
希少なボトルが多く揃う。

<アバフェルディ>(ハイランド)
「パルドックの河口」の意味。
パースのジョン・デュワーズ&サンズ社が
同社のブレンデッドスコッチ、デュワーズのモルト原酒を確保するために1896年に創業。
テイサイドに残る最後の蒸留所。
蒸留所の裏には美しい森が広がり赤リスが生息し、蒸留所のシンボルにもなっている。
ビジターセンター「デュワーズ・ワールド・オブ・ウイスキー」には
年間4万人(特にアメリカ人)が訪れる。

テイスティング:
香:セメダイン、麦、アルコール、加水で柑橘、リンゴ
味:麦チョコ、ふじリンゴ、梨、根菜、余韻は苦味、フワッとカカオ
  リッチでなめらか。






グレンバーギー 1966-2008 GM 50%

GM社の蒸溜所ラベル、ジャパンインポートシステムのためにボトリングされたものです。

<グレンバーギ>(スペイサイド)
1810年創業。
バランタイン魔法の7柱を担い、
他にもアンバサダー、オールド・スマグラーというブレンデッドの原酒となっている。
そのためシングルモルトとしてはめったに出荷されることはなかったモルトウィスキーで、
オフィシャルボトルは現在発売されていない。
ボトラーものはGMからいくつか出ているが他のボトラーものは非常に少ない。

テイスティング:
香:セメダイン、甘いワイン、アメ細工、マンゴー、バナナ、麦わら
味:ねっとり、梨、ギュイッとアルコール、根菜、タンニン、メープルシロップ
  ボディ厚い 余韻メープル、ミント、カカオ、苦味
  うまい! alc.50%ですが、全然加水いらなかった。
  ヤバイです・・・



以上でございました。

今回はオフィシャル半分で、
写真で見たことあるラベルが出てくる安心感、そしてお財布に優しい修行でした。
ボトラーズについても、
本格修行2回目ということもあり、前回よりは冷静に向き合うことができたと思います。

そのせいか、すばらしいモルトに出会うことができました。
ケイデンヘッドのアベラワーと最後のグレンバーギは本当に美味しくて、
出会えて本当によかったと思います。
こうしてだんだんはまっていくのですねー(汗)

さて、テキストに載ってる50蒸溜所のモルト制覇の目標を掲げましたが、
残すは3つ・・・。
これが揃うバーがあるとよいのですけど、
試験前にバーを探す時間あったらもうちょっと本の勉強しなきゃって感じなので、
とりあえず、飲むお勉強は一旦終了。

残りあと4日、歴史と地理と科学の勉強に戻ります。