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Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

ついに突入!メドックシリーズ  シャトー・カントメルル 1995

2009-06-22 22:09:47 | Wine
4月から集めまくったメドック格付け61シャトー。
ついにテイスティング開始です

ここで簡単に何でこの61個にそんなに興奮しているのかを
ご紹介。

メドック地区はボルドー地方を流れる代表河川ジロンド川の
左岸河口近くのエリア(下図では薄いピンクのところ)。

カベルネ・ソーヴィニヨンを中心とした上質赤ワインの産地です。

1855年、パリの万国博覧会の際、
ボルドーのワインを紹介するために
格付けがあったほうがいいとのナポレオン3世の命により
ボルドー市商工会議所のワイン仲買人たちが作ったランキングです。

1級から5級まで61のワインが選ばれ、
ただ一つのワインを除いて1855年から見直されていません。
その一つは有名なシャトー・ムートン・ロートシルト。
当時2級だったこのワインは1973年に1級に昇格しました。

ウンチクはこの辺で止めといて・・・・

61個のどこから飲もうかと悩みましたが、
やはり5級から、
できるだけ同じ生産年のもので
メドックの中のさらに分けられた地区ごとの違いがわかるように
比較試飲していくことにしました。


てなことで、記念すべき1本目はコチラ


Chateau Cantemerle 1995
メドック地区オー・メドックAC/マコー村 第5級

Ch.カントメルルは
メドック最南部のマルゴ村の手前にあるマコー村にあります。
大木のある大きな公園に面した、
美しい『眠れる美女』と称されるシャトーです。
その美しいシャトーが描かれたラベルのワインは、
リッチで華やかな果実味と
比較的早くから飲めるワインとして人気です。
アペラシオンが地区名のオー・メドックとなるので、
マルゴー村の順ずる地勢があるにも関わらず、
お隣のCh.ラ・ラギューヌとともに
品質的に優れていながら大変お買得な価格に留まっています。

1970年代のこのシャトーは大きなスランプに陥っていましたが
1981年に現在の所有者に変わってから評価が上がっています。
ただし1989年と1983年に
3級に値するような卓越したワインを作った以降は
目立った躍進はみられていません。

平均年間生産量:35万本
畑面積:87ha、
平均樹齢:25年、
密植度:1万本、平均収量:55hl/ha
ブドウ園比率:カベルネ・ソーヴィニョン52%、メルロー40%、
       プティ・ヴェルド5%、カベルネ・フラン3%
育成:発酵は最良のロットのものは木とコンクリートの槽で、
   残りはステンレス槽で行う。
   発酵温度は一定でなく、メルロは26~28℃、
   カベルネは28~30℃、プティ・ヴェルドは30~32℃。
   マセレーションは最低22℃で30日間。
   収量の20%(メルロのみ)は新樽内マロラクティック。
   熟成は新樽40%で12ヶ月。
   澱引きは12℃で3回。
   必要なら軽い清澄を行うが、濾過はしない。

所有者:1981年からSMABTP(相互保険会社)
生産地:ボルドー メドック地区
AOC:オー・メドック
1995年ブレンド品種:カベルネソーヴィニヨン40%
          メルロー50% プティ・ヴェルド10%
alc.:12.5%

<テイスティング>
色:エッジはかすかに茶の入ったガーネット
  中央はアズキ色に近いガーネット
  メルロー比率が多い印象の色
  粘性高い 透明度中~低め
香:カシス プラム
  スパイス なめし皮 鉛筆の芯 樽
味:アタックややシャープ スパイス カシス なめし皮
  タンニン中等度 軽く張り付きすぐ消える
  酸味 中等度
  alc.13%くらいか
  アフター長め カシス かすかに樽 プルーン
比率予測:カベソー50%、メルロー40%、プティ・ヴェルド10%

ちょっと地味な印象で、
テイスティングでメルローが比較的多いとは予測はしたんですが、
まさかメルローのほうがカベソーよりも多いとは・・・・
でも50:40:10という割合が当たって
一人で大興奮

ワイン自体は
14年も経っているだけあってかなり落ち着いていて
非常に上品で飲みやすい。
でもやはり地味な印象で
もうちょっと華やかさのあるおいしいメドックワインが
他にもたくさんあるだろうなと思わせる・・・みたいな


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