4月から集めまくったメドック格付け61シャトー。
ついにテイスティング開始です
ここで簡単に何でこの61個にそんなに興奮しているのかを
ご紹介。
メドック地区はボルドー地方を流れる代表河川ジロンド川の
左岸河口近くのエリア(下図では薄いピンクのところ)。

カベルネ・ソーヴィニヨンを中心とした上質赤ワインの産地です。
1855年、パリの万国博覧会の際、
ボルドーのワインを紹介するために
格付けがあったほうがいいとのナポレオン3世の命により
ボルドー市商工会議所のワイン仲買人たちが作ったランキングです。
1級から5級まで61のワインが選ばれ、
ただ一つのワインを除いて1855年から見直されていません。
その一つは有名なシャトー・ムートン・ロートシルト。
当時2級だったこのワインは1973年に1級に昇格しました。
ウンチクはこの辺で止めといて・・・・
61個のどこから飲もうかと悩みましたが、
やはり5級から、
できるだけ同じ生産年のもので
メドックの中のさらに分けられた地区ごとの違いがわかるように
比較試飲していくことにしました。
てなことで、記念すべき1本目はコチラ


Chateau Cantemerle 1995
メドック地区オー・メドックAC/マコー村 第5級
Ch.カントメルルは
メドック最南部のマルゴ村の手前にあるマコー村にあります。
大木のある大きな公園に面した、
美しい『眠れる美女』と称されるシャトーです。
その美しいシャトーが描かれたラベルのワインは、
リッチで華やかな果実味と
比較的早くから飲めるワインとして人気です。
アペラシオンが地区名のオー・メドックとなるので、
マルゴー村の順ずる地勢があるにも関わらず、
お隣のCh.ラ・ラギューヌとともに
品質的に優れていながら大変お買得な価格に留まっています。
1970年代のこのシャトーは大きなスランプに陥っていましたが
1981年に現在の所有者に変わってから評価が上がっています。
ただし1989年と1983年に
3級に値するような卓越したワインを作った以降は
目立った躍進はみられていません。
平均年間生産量:35万本
畑面積:87ha、
平均樹齢:25年、
密植度:1万本、平均収量:55hl/ha
ブドウ園比率:カベルネ・ソーヴィニョン52%、メルロー40%、
プティ・ヴェルド5%、カベルネ・フラン3%
育成:発酵は最良のロットのものは木とコンクリートの槽で、
残りはステンレス槽で行う。
発酵温度は一定でなく、メルロは26~28℃、
カベルネは28~30℃、プティ・ヴェルドは30~32℃。
マセレーションは最低22℃で30日間。
収量の20%(メルロのみ)は新樽内マロラクティック。
熟成は新樽40%で12ヶ月。
澱引きは12℃で3回。
必要なら軽い清澄を行うが、濾過はしない。
所有者:1981年からSMABTP(相互保険会社)
生産地:ボルドー メドック地区
AOC:オー・メドック
1995年ブレンド品種:カベルネソーヴィニヨン40%
メルロー50% プティ・ヴェルド10%
alc.:12.5%
<テイスティング>
色:エッジはかすかに茶の入ったガーネット
中央はアズキ色に近いガーネット
メルロー比率が多い印象の色
粘性高い 透明度中~低め
香:カシス プラム
スパイス なめし皮 鉛筆の芯 樽
味:アタックややシャープ スパイス カシス なめし皮
タンニン中等度 軽く張り付きすぐ消える
酸味 中等度
alc.13%くらいか
アフター長め カシス かすかに樽 プルーン
比率予測:カベソー50%、メルロー40%、プティ・ヴェルド10%
ちょっと地味な印象で、
テイスティングでメルローが比較的多いとは予測はしたんですが、
まさかメルローのほうがカベソーよりも多いとは・・・・
でも50:40:10という割合が当たって
一人で大興奮
ワイン自体は
14年も経っているだけあってかなり落ち着いていて
非常に上品で飲みやすい。
でもやはり地味な印象で
もうちょっと華やかさのあるおいしいメドックワインが
他にもたくさんあるだろうなと思わせる・・・みたいな
ついにテイスティング開始です

ここで簡単に何でこの61個にそんなに興奮しているのかを
ご紹介。
メドック地区はボルドー地方を流れる代表河川ジロンド川の
左岸河口近くのエリア(下図では薄いピンクのところ)。

カベルネ・ソーヴィニヨンを中心とした上質赤ワインの産地です。
1855年、パリの万国博覧会の際、
ボルドーのワインを紹介するために
格付けがあったほうがいいとのナポレオン3世の命により
ボルドー市商工会議所のワイン仲買人たちが作ったランキングです。
1級から5級まで61のワインが選ばれ、
ただ一つのワインを除いて1855年から見直されていません。
その一つは有名なシャトー・ムートン・ロートシルト。
当時2級だったこのワインは1973年に1級に昇格しました。
ウンチクはこの辺で止めといて・・・・
61個のどこから飲もうかと悩みましたが、
やはり5級から、
できるだけ同じ生産年のもので
メドックの中のさらに分けられた地区ごとの違いがわかるように
比較試飲していくことにしました。
てなことで、記念すべき1本目はコチラ



Chateau Cantemerle 1995
メドック地区オー・メドックAC/マコー村 第5級
Ch.カントメルルは
メドック最南部のマルゴ村の手前にあるマコー村にあります。
大木のある大きな公園に面した、
美しい『眠れる美女』と称されるシャトーです。
その美しいシャトーが描かれたラベルのワインは、
リッチで華やかな果実味と
比較的早くから飲めるワインとして人気です。
アペラシオンが地区名のオー・メドックとなるので、
マルゴー村の順ずる地勢があるにも関わらず、
お隣のCh.ラ・ラギューヌとともに
品質的に優れていながら大変お買得な価格に留まっています。
1970年代のこのシャトーは大きなスランプに陥っていましたが
1981年に現在の所有者に変わってから評価が上がっています。
ただし1989年と1983年に
3級に値するような卓越したワインを作った以降は
目立った躍進はみられていません。
平均年間生産量:35万本
畑面積:87ha、
平均樹齢:25年、
密植度:1万本、平均収量:55hl/ha
ブドウ園比率:カベルネ・ソーヴィニョン52%、メルロー40%、
プティ・ヴェルド5%、カベルネ・フラン3%
育成:発酵は最良のロットのものは木とコンクリートの槽で、
残りはステンレス槽で行う。
発酵温度は一定でなく、メルロは26~28℃、
カベルネは28~30℃、プティ・ヴェルドは30~32℃。
マセレーションは最低22℃で30日間。
収量の20%(メルロのみ)は新樽内マロラクティック。
熟成は新樽40%で12ヶ月。
澱引きは12℃で3回。
必要なら軽い清澄を行うが、濾過はしない。
所有者:1981年からSMABTP(相互保険会社)
生産地:ボルドー メドック地区
AOC:オー・メドック
1995年ブレンド品種:カベルネソーヴィニヨン40%
メルロー50% プティ・ヴェルド10%
alc.:12.5%
<テイスティング>
色:エッジはかすかに茶の入ったガーネット
中央はアズキ色に近いガーネット
メルロー比率が多い印象の色
粘性高い 透明度中~低め
香:カシス プラム
スパイス なめし皮 鉛筆の芯 樽
味:アタックややシャープ スパイス カシス なめし皮
タンニン中等度 軽く張り付きすぐ消える
酸味 中等度
alc.13%くらいか
アフター長め カシス かすかに樽 プルーン
比率予測:カベソー50%、メルロー40%、プティ・ヴェルド10%
ちょっと地味な印象で、
テイスティングでメルローが比較的多いとは予測はしたんですが、
まさかメルローのほうがカベソーよりも多いとは・・・・
でも50:40:10という割合が当たって
一人で大興奮

ワイン自体は
14年も経っているだけあってかなり落ち着いていて
非常に上品で飲みやすい。
でもやはり地味な印象で
もうちょっと華やかさのあるおいしいメドックワインが
他にもたくさんあるだろうなと思わせる・・・みたいな
