コレは今年見た映画の中で今のところ一番ですね。
原題 LE CHIAVI DI CASA
制作 2004年 イタリア
ジャンニは15年前に恋人を亡くした。
自分の子を産むための分娩室で彼女は死に、
何とかおなかの子は取り出したものの
あわてて引っ張り出したものだから
CP(脳性麻痺)になってしまった。
恋人を失ったショックと子供に障害が残ることのショックから
ジャンニはその子パオロを捨て、
パオロは死んだ彼女の姉夫婦に育てられていた。
ローマに住んでいるパオロは
定期的にドイツのリハビリ専門病院で
検査やリハビリを受けている。
その付き添いをジャンニがすることになった。
他の女性と家庭を気付いている父親が、
15歳になった息子と初めて会い、二人の旅が始まる。
って感じのストーリー。
パオロは杖をついて足を突っ張らせて何とか歩ける。
左手はあまり細かく動かせないけど右手は動かせる。
話してるとまともな感じもするけど、
ときどき全く別の世界に行ってしまって
話がころころ変わったりする。
自分の子供に初めて会うことに加えて障害者に接するのもはじめて。
ジャンニのオロオロ振りが面白い。
過剰に介助したり、何度も同じ間違いをして息子に怒られる。
「シャツを着るときそっちの腕からだと痛いんだ。
いい加減覚えてよ。
着るときは左から、脱ぐときは右から!」
とか・・・。
これって私がその領域に詳しいからだったから笑えたのかな
ドイツでのリハビリシーンもなんか他人事じゃなかったな。
筋電図を使って歩行分析とかしてるんだけど
じゃ、それがパオロのためになるのか・・・
私の好きな女優、シャーロット・ランプリングがまた
渋い演技を見せてくれたのもこの映画が好きな理由。
この人は英仏だけでなく伊独語も話せるんですねぇ・・・。
彼女はフランスからやはり重度障害の娘のリハビリのために
同じ病院に来ていた女性。
若い頃はバリバリのキャリアだったのに
結婚して子供を産んだら障害児。
キャリアを諦め、協力的でない夫にうんざりしながら
20年以上も娘のことだけを考えて生きている。
それでも「この子が死んでくれたらと思うことがある」と
家族に障害者がいる人が多かれ少なかれ持つ苦しみを
ジャンニに教えてくれる。
映画の中にたくさん障害者が出てきたんだけど
主演のパオロ役の子、すごかった。
どうやって発掘されたんだろう・・・
知りたくて、700円もするパンフレット買っちゃいました。
助監督さんが、障害者の水泳大会で見つけたんだって。
トップアスリートらしいです。
涙あり、笑いあり(私だけ?)、感動ありの
秀作です。
原題 LE CHIAVI DI CASA
制作 2004年 イタリア
ジャンニは15年前に恋人を亡くした。
自分の子を産むための分娩室で彼女は死に、
何とかおなかの子は取り出したものの
あわてて引っ張り出したものだから
CP(脳性麻痺)になってしまった。
恋人を失ったショックと子供に障害が残ることのショックから
ジャンニはその子パオロを捨て、
パオロは死んだ彼女の姉夫婦に育てられていた。
ローマに住んでいるパオロは
定期的にドイツのリハビリ専門病院で
検査やリハビリを受けている。
その付き添いをジャンニがすることになった。
他の女性と家庭を気付いている父親が、
15歳になった息子と初めて会い、二人の旅が始まる。
って感じのストーリー。
パオロは杖をついて足を突っ張らせて何とか歩ける。
左手はあまり細かく動かせないけど右手は動かせる。
話してるとまともな感じもするけど、
ときどき全く別の世界に行ってしまって
話がころころ変わったりする。
自分の子供に初めて会うことに加えて障害者に接するのもはじめて。
ジャンニのオロオロ振りが面白い。
過剰に介助したり、何度も同じ間違いをして息子に怒られる。
「シャツを着るときそっちの腕からだと痛いんだ。
いい加減覚えてよ。
着るときは左から、脱ぐときは右から!」
とか・・・。
これって私がその領域に詳しいからだったから笑えたのかな
ドイツでのリハビリシーンもなんか他人事じゃなかったな。
筋電図を使って歩行分析とかしてるんだけど
じゃ、それがパオロのためになるのか・・・
私の好きな女優、シャーロット・ランプリングがまた
渋い演技を見せてくれたのもこの映画が好きな理由。
この人は英仏だけでなく伊独語も話せるんですねぇ・・・。
彼女はフランスからやはり重度障害の娘のリハビリのために
同じ病院に来ていた女性。
若い頃はバリバリのキャリアだったのに
結婚して子供を産んだら障害児。
キャリアを諦め、協力的でない夫にうんざりしながら
20年以上も娘のことだけを考えて生きている。
それでも「この子が死んでくれたらと思うことがある」と
家族に障害者がいる人が多かれ少なかれ持つ苦しみを
ジャンニに教えてくれる。
映画の中にたくさん障害者が出てきたんだけど
主演のパオロ役の子、すごかった。
どうやって発掘されたんだろう・・・
知りたくて、700円もするパンフレット買っちゃいました。
助監督さんが、障害者の水泳大会で見つけたんだって。
トップアスリートらしいです。
涙あり、笑いあり(私だけ?)、感動ありの
秀作です。