Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

映画 第4の革命 (脱原発映画祭@シアターキノ)

2012-03-18 22:22:02 | Movie


原題:The 4th Revolution - Energy Autonomy
制作:ドイツ 2010年


太陽光や風力など、再生可能な自然エネルギーの可能性を伝えるドキュメンタリー。

ナビゲーターは、
ドイツ連邦議会議員としてエネルギーに関する法律の制定に関わったヘルマン・シェーア。
彼の提案により4年がかりで製作した本作は、
著名な環境活動家やノーベル賞受賞者、政治家らの活動やインタビューの紹介によって、
これから30年以内に100%再生可能エネルギーへのエネルギーシフトが可能だということを
様々な角度から分析していく。

映画の中で、たくさんの人が再生エネルギーへのシフトが可能だと言っているのに、
IEA(国際エネルギー機関)の人は「ムリだムリだ」って言っている。
それは今のエネルギー政策を維持することに固執しているから。
なぜ固執するのか。
それは政治と企業の裏側以外の何物でもないでしょうね。

アメリカだってたくさん風力発電機作ったのに今は動いてない。
石油関連企業が強いからね。
ブッシュなんかは特に癒着していたし。

他の国でも。
今の力関係のバランスを壊して自然エネルギーへの転換を進める政治家は少ないですね。
残念ながら。

枯渇していくと分かっている化石燃料にしがみついているよりも
今この段階で少しずつでも再生可能エネルギーに転換していくほうが賢いって
明らかだと思うんだけどね。

地球温暖化を考えたらCO2出ないから原発がいいっていうけど、
なにも人を病気にしてまでウラン鉱を掘り返して、
たかがタービンまわすためだけに、完全にコントロールできないもの使わなくたって、
今まで伐採した森林を元に戻すようにすれば、
CO2の削減につながるし。

結局は政治が決断しないと、
ああ言えばこう言うの堂々巡りから抜け出せない。

ドイツは、
1990年の“電力買い取り法”で大量の風力発電導入、
2000年の“再生可能エネルギー法”で太陽光発電導入し、
次は2022年までに脱原発を目指すという。

そういう決断力と実行力のある政治家、日本にはいない。

いま読んでる本終わったら
今度は「なぜメルケルは転向したのか」という本を読もうと思ってます。

この映画の中では、
マリやバングラデシュなど電力の恩恵を受けていない人が多い国で、
貧しい農村地区の各戸にソーラーパネルの設置が進んでいる状況も紹介されていて、
なんかそっちのほうが、
お金や権力にしがみついて現状を維持しようと躍起になっているよりも、
最先端行ってる感じがして、
かっこいいなーって思いました。

農業、産業、ITに続く4つ目の革命、エネルギー革命は、
案外、第三世界主導で進んでいくかもしれませんね。


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