えっとね、
神様2011っていうのもあるんです。
もともとの「神様」が311の震災絡みになったバージョンみたいです。
そっち先に読もうかなって思ったりもしたんですが、
まずは川上弘美ワールドを普通に感じてからと思ったので、
2010年より前に発売されてるバージョンをまず読みました。
「神様」自体は10ページ弱のものすごく短い短編。
高校の教科書に載ってるらしいです。
でも、
私これ高校の時よんでも感想文書けなかっただろうなあ(笑)
がちがちの理系頭だったし。
この荒唐無稽な感じに「だから現国は嫌いだ」とか言ってそう。
かといって今もいまいち解釈を伴った感想文は書けそうにありません。
でも、この世界観をありのまま受け止めて、
クマに誘われて散歩に出たんだ。
ふむふむふむ・・・
うん、これはなかなか悪くない一日だよね。うんうん。
と思える自分がここにいます。
何が育ったんでしょうね、私のなかに(笑)
これでデビューして、賞までもらったんだ、川上弘美さん。
それまでは都内の雅子妃殿下も卒業した中高等学校で生物の先生してたんですよ。
なのにこの不思議な非科学的世界観・・・・。
この短編集には計9つの不思議な物語が。
寓話・・・日本昔話的な・・・いやでも現代版大人向けの寓話、かな。
18禁で絵本にしたらいいかも。
あ、中には18禁じゃなくてもいいのありますが(笑)
出てくるのは、
クマ、カッパ、妖精的な生き物、パッと出てくる幽霊、壺をこすると出てくる幽霊、人魚などなど。
それぞれが普通に人間と絡んでる。
まあ、寓話ですね。
私が一番好きなお話は「花野」。
でも一番好きなキャラはコスミスミコです。
人間の登場人物の中ではウテナさん(笑)
ちょっと現実逃避しながら「あーあるよねそういうの」ってちょっと思ったりしたい時に
もってこいの短編集かもしれません。