Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

読書  センセイの鞄  川上弘美 著

2012-02-26 00:33:26 | Book


読書にはまり始めた頃、
BOOK OFFに行っては気になる作家の本を買いあさってました。
結局読むのが間に合わず、
ツンドク状態の本がたくさん。

その中に川上弘美さんのもいくつか。


1月に釜石に行った時、
ジャズバーでたまたま読んだ雑誌に川上弘美さんが出ていた。
本のことじゃなくて料理のことで。

彼女は料理もお酒も好きでご自宅でよく振る舞っているとかなんとか。
あら素敵な人。
ああ、川上弘美読んでなかったな、そういえば。
近々読もうかな、と。

そのあと、好きな作家、川上未映子のエッセイを読んだ。
その中に、川上弘美の「センセイの鞄」について書かれた件があり、
あーこれは神様が川上弘美を読めと言っているのだ、
小川洋子一段落したらね。
と、言うことで、
「センセイの鞄」です(笑)


なんでしょう、
私は恋愛小説を狙って読むことはまずなくて、
まあこれは川上未映子のお陰でそうと分かって読んだのですが、
案の定、途中で読むのめんど臭くなってきたりもして、
でも、
ツキコとセンセイがよく行く居酒屋とか、
ツキコが小島と行ったバーとかで飲食する酒やつまみにつられて読んでいるうちに、
最後にはツキコの恋の行方に涙がうるっとでて読み終えた次第です。

ツキコの大叔母さん曰く「恋情なんて育てるから育つんだ。」と。
大事な恋愛なら追肥やら雪吊りやらをして手を尽すこと。
そうでないなら適当に手を抜いて立ち枯れさせること、って。

でも大事かどうかなんて頭でわかんないですよね、多分(笑)
そんな計算しているときはあんまり大事じゃないんじゃないかな、きっと。

そんなの考えるより先に、大事な時には勝手に体が動いたり、
ビビりすぎて動けなかったり。
そうこうして大事だと思っても成就しなかったり、
成就しても長くは続かなかったり。

まあそれでも計算してる人よりは
みずみずしい人生を送ることが出来るでしょう。

川上弘美の空気はなんとなく川上未映子のそれに似てますね。
これしか読んでないからまだ分かりませんが。
これからちょっと楽しみです。