Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

ひどいことになっています、東北・関東大地震

2011-03-12 17:12:49 | Life
東京で地震体験しました。

わたくし、阪神大震災の時も大阪にいて、交通マヒのため壊れた都会をうろうろしました。

今回も・・・・。

どういうこと!?

っていうか、
無事なんだからありがたいです。

うちの実家の母や妹やそのダンナ、
昨夜はライフライン遮断で真っ暗暖房なし。
たいへんです。



ここでとりあえず昨日の出来事、私バージョンをご報告。


3月11日、寿司ランチの後、
渋谷のブンカムラにてフェルメールとそのほかのオランダの画家の展示を見ておりました。
「ちっ!フェルメールの絵は1枚しかないじゃねえか!」
と毒を吐きながら観ていましたら、
ぐらっとバランスを崩しまして壁にもたれかかってしまいました。
あれ、こけちゃった・・・を思ったのもつかの間、
周りが騒ぎ始め、
地震だと気が付きました。
バランスとって立っていられなかったので、床に膝をつきました。
ほかの人たちもそうしました。
美術館のスタッフも、上に照明とかがない辺りに観客を集めて、しゃがむように指示を出してました。

その会場は地下だったんですが、
地下であんだけ揺れたんだから、
地上ではすごかっただろうなと。

で、2回ほど大きな揺れがあって、
そのあとはもう絵とか見ている場合じゃなくて、
美術館内の休憩用チェアに座って、
ちょっとバコバコいってる心臓と呼吸が落ち着くまで待ちました。

会場後にして、
またちょっとビビリました。
やはり尋常な地震ではなかったんだと一瞬でわかる、街の空気の緊迫感。

急いで渋谷駅に行ってみると、やっぱり・・・・


行き場のない人たちがたむろしています。

どうしよ・・・・。
携帯も全然つながらないし、
公衆電話前も長蛇の列・・・・。

とにかく情報情報・・・・

あ!ラジオがある!
と、最近買ったばかりのMP3ウォークマンにラジオがついているのを思い出す。

あ~やっぱ結構すごいことになってる・・・。
タクシーもバスも無理・・・。

とりあえずホテルに戻ろう・・・。
と、渋谷駅から西麻布方面にガシガシ歩き始める。
こういう時に限っていつも上京時に持ち歩いている簡易地図忘れてきてるし。
で、野生の勘と街のあちこちにあるインフォーメーションの地図を頼りに、
やや遠回りした感は否めないがホテル到着。

歩いている間、岩手の家族と連絡取ろうとメールと電話繰り返すも、まったく繋がらず。

ホテルではエレベーターストップしてるし、お湯は出なくなってるし。
いつも10階より上なのに今回は5階の部屋で最初ムカついてたけど、
階段で上がる羽目になり、5階でよかった・・・と調子よく

部屋でテレビつけてネットつないで情報収集しつつ、
妹に電話してみる・・・
やっとつながったぁ~!
みんな無事だけど、ライフラインが全滅と。
まだ寒い時期なのに暖房なしで真っ暗なんて・・・・。

とりあえず連絡着いたので安心して、
さて、今宵の晩御飯予定の鮨屋はどうなっているのだろう・・・・。
電話も通じないし。
もし営業しているのに行かなかったら悔しいし・・・・。
と、西麻布から銀座まで歩いてみることにする。

やはり便利地図がないので、
道案内板や東京タワーとか目立つものを指標に東に向かって歩く。
都会の皆さんもみんな歩いてる。
多くの人がヘルメットかぶって、背中には「非常持ち出し用」と書いたリュック。

なんか知らないけど、半分迷いながら歩いてる私に、
皆さん道を聞いてくるんだよね・・・。
「新宿に歩いていくには?」とか。
「東京駅はどっちの方向?」とか。
わかんないけど新宿は無理でしょ…と思いつつ、なんとなく渋谷方面に向かう道教えたり。
で、そんなこんなで2時間ぐらい歩いたかな。

銀座についた。
予約の店には暖簾がかかってなくて、
でも中で人が動いていたのでとりあえず声かけてみる。
やはり臨時休業と
ガスが止まっているそうで。

さて・・・。
じゃあまた西麻布に帰りますか・・・・と、
左手に東京タワーを見ながら西へ進む・・・。


ホテルに戻って9時過ぎ。
今日は歩いたな~。
パンプスで5時間以上。
さすがにヘトヘト。

PCで、いつものワインバーが営業していることを確認して、
伺いました。
「今日は、エレヴァージュでごはんデビューしちゃいますよお~。」

ごはんとワインは別トピ立てます。

ほかのお客さんと一緒に店内の大型スクリーンにて地震のニュースを見て語りあう。

ソムリエさん、帰宅難民さんのためにツイッターにて、
電車の再開情報流したり、簡易宿泊所の情報流したりしてらっしゃいました。
お店もいつもより長く開けて、難民のお客さんの居場所を作ってあげてましたし。
お疲れ様でした。

さすがにのだめカンタービレの続きを読む気にはなれなかったなあ
でも、知ってるお店で温かい食事とおいしいワインにありつけて、
ときには冗談言いながら過ごせてほんとによかった。
あの店がなかったら何にも食べずにホテルでニュース見て泣いてたな、きっと。

人って温かい。
被災の皆さん、人って温かいです。
大丈夫。