クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

ルノールーテシア

2013-11-30 13:51:58 | 試乗レポート
ここのところ森さんのメルマガに再びお邪魔して、自動車運転本の続きの『動質編』が続いている。

今日はいつもの話、だけではなくライントレースの実走編のつもりで
森さんと車に乗り合わせて山に出掛けた。

車はルノールーテシアRS。
フロントダンパーにHCC(ハイドロリック、コンプレッション、コントロール)が採用されている。

ボトミング時(残り35mmから)通常の減衰力を発生させるスピード依存(速度依存)のピストンとは別に、
位置依存(ストローク依存)のダンピングを利かせるメカが投入されている。

これに興味があって試乗車をお願いしたのだ。
世界ラリー選手権のマシンには当たり前に採用されている機構だ。
ハイスピードジャンプの後の着地が、スタンッと猫足になるのがハイドロリックストップのおかげなのだ。

バイクのフロントフォークに内臓されていたり、アメリカンなオフロードバギーにも当たり前に採用されている。

が市販乗用車の採用例は少ないと思われる。
まさかルーテシアでジャンプするためではないと思われるが、
この機構が入っていたらどんな走りになるのか。

旋回姿勢の落ち着きがいい!というのが第一印象。
ロールコントロールにあまり神経を使わなくてもよい、というのが次の印象。
全体に固められた脚というのもあるが、減速・・・旋回・・・アクセルの手続きが簡単、
コーナリングの組み立てに際して、何か忘れているような気がするほどアッサリコーナーに入って行って、
ロール姿勢から直線に向かって立ち上がりまでつながりも良い。

ブレーキタッチも良好、ターボエンジンも分かりやすいラグの後に元気良く加速、なかなかの速さだ。
エンジンブレーキが応答遅れをあまり感じさせずに聞いてくれるのがうれしい。
山岳路でのハンドルフィールも良好。
惜しむらくは高速道路の・・・・?
HCCの印象が俄然よかったこともあって、久々に楽しい車の印象が残った。




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