少し前に、都内で開かれた学生フォーミュラの技術交流会に顔を出してきました。
会は朝からスタートして丸々一日のスケジュール、私が会場に入ったのは夕方近く。
あらかじめ各大学から質問が出されていて、それに他の大学から回答する、あるいはアドバイザーからの意見などで会が進みます。
例えば・・・最近大きなスポイラー&ウイングをつけたクルマを見かけます、どれくらいの効果があるのか具体的なデータが知りたい⋯⋯
するとどこかの大学の代表が、60km/hでダウンフォース60kgfの計算値があります。
タイムへの寄与はコンマ8秒ほど⋯⋯ではないかと。
さらに・・・シャシー剛性の測定方法と、どれくらいの剛性があればいいのか具体的な数値が知りたい⋯⋯
この質問の答えは会場から出ませんでした。
おそらくですが、今回の交流会に参加していた大学はボディー剛性の測定をやっていないか、やったことはあるが自信が無い、そんな雰囲気を感じました。
ここでアドバイザーの方がマイクを取り、放った言葉が「自分たちで考えなさい」「ここで説明してしまうとあなたたちのためになりません」⋯⋯。
アドバイザーの立ち位置を考えると正しい回答かもと一瞬思ったのですが、質問した学生だってなにも調べないできたとは思えません⋯⋯パソコンのキーを数回叩くことぐらいやったでしょう。
どの大学からも回答が出なかったということは、シャシー剛性を扱う技術が備わったいないことになり、国内学生フォーミュラの技術レベルがそこまでであるとも言えます。
多くの大学が一堂に会して技術交流会を開く理由は、全体の技術レベル向上を目指してのこと。
迷っているのだから、その入り口に立てるくらいまでは教授しても良いのでは⋯⋯大人なんだから。
実際問題、測定方法を口頭で説明したとしても、やったことのない人が理解するのは難しいはずです。
さらに数値となるとその考え方も含めて厄介。
それは、シャシー剛性を「走りの性能」とどう結びつければいいのか、何をもって判断するかといったことです。
一つの目安になることは確かですが、数値だけが一人歩きして肝心なことを見逃すことも考えられます。
確かな数値の扱い方としては、昨年度のマシンと今年のマシンの横比較があります。
同じ計測方法で出した数値なら問題なく使えます。
続く⋯⋯
会は朝からスタートして丸々一日のスケジュール、私が会場に入ったのは夕方近く。
あらかじめ各大学から質問が出されていて、それに他の大学から回答する、あるいはアドバイザーからの意見などで会が進みます。
例えば・・・最近大きなスポイラー&ウイングをつけたクルマを見かけます、どれくらいの効果があるのか具体的なデータが知りたい⋯⋯
するとどこかの大学の代表が、60km/hでダウンフォース60kgfの計算値があります。
タイムへの寄与はコンマ8秒ほど⋯⋯ではないかと。
さらに・・・シャシー剛性の測定方法と、どれくらいの剛性があればいいのか具体的な数値が知りたい⋯⋯
この質問の答えは会場から出ませんでした。
おそらくですが、今回の交流会に参加していた大学はボディー剛性の測定をやっていないか、やったことはあるが自信が無い、そんな雰囲気を感じました。
ここでアドバイザーの方がマイクを取り、放った言葉が「自分たちで考えなさい」「ここで説明してしまうとあなたたちのためになりません」⋯⋯。
アドバイザーの立ち位置を考えると正しい回答かもと一瞬思ったのですが、質問した学生だってなにも調べないできたとは思えません⋯⋯パソコンのキーを数回叩くことぐらいやったでしょう。
どの大学からも回答が出なかったということは、シャシー剛性を扱う技術が備わったいないことになり、国内学生フォーミュラの技術レベルがそこまでであるとも言えます。
多くの大学が一堂に会して技術交流会を開く理由は、全体の技術レベル向上を目指してのこと。
迷っているのだから、その入り口に立てるくらいまでは教授しても良いのでは⋯⋯大人なんだから。
実際問題、測定方法を口頭で説明したとしても、やったことのない人が理解するのは難しいはずです。
さらに数値となるとその考え方も含めて厄介。
それは、シャシー剛性を「走りの性能」とどう結びつければいいのか、何をもって判断するかといったことです。
一つの目安になることは確かですが、数値だけが一人歩きして肝心なことを見逃すことも考えられます。
確かな数値の扱い方としては、昨年度のマシンと今年のマシンの横比較があります。
同じ計測方法で出した数値なら問題なく使えます。
続く⋯⋯
次回のブログでシャシー剛性の具体的な測定方法について紹介してみようかと思います。
どこまでお話しできるかわかりませんが(出し惜しみとかではなく説明力の話です)、その入り口ぐらいまでは案内できるでしょう。
シャシー剛性を測ること自体は、箸の上げ下げみたいなものなんですね。
少し前まで、測る仕事をしておりました。
測るだけなら…、と馬鹿にする人もおりましたが、きちんと図ることのも難しければ、その解釈や活用法を考えるところには、また別の難しさがありました。
どんな世界も同じなんだと判り、よかったです。
これで数値を出すことができるようになったとしても、その数値をどう生かすかは全く別な話です。
そう考えればシャシー剛性を測るところまでは誰が知っても良いこと。
ノウハウはその先にある⋯⋯訳ですから。
突き放す・誘い水・考え方や調べ方だけ伝える・具体的な答えを一部伝える・全部伝えちゃう、選択肢は様々。
加えて、相手も状況も色々。
ほんとに難しいですが、記事のケースの場合に突き放す、は良い選択肢だとは思いません。その点、国政さんに同意です。