クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

検証 バランススロットル 73

2013-04-03 16:04:46 | バランススロットル
パイロンスラロームを走ると見えてくること、確かめられること。

定常円~の説明の中で、アクセル80%、ハンドル20%を見られて、
オッと思われた方、ウ~ンの方、言っている意味がピンとこない方、色々あるかと思います。
心配は要りません。
当日になれば、あ~なるほど、になります。
パイロンスラロームと言えばジムカーナの練習イメージですが、目的を持たせたパイロン配置にすると
見えてくるものがあります。

定常円旋回では“深くロールした姿勢”を続けている状態でのコントロール方法をトレーニングするのですが
今度はフラットな姿勢から、深くロールするまでの過程をトレーニングします。
もちろん深くロールした姿勢から反転して、次の深いロール姿勢に入るまでの連続したロールコントロール、
同時にラインコントロールと車両の向き・・・つまりヨーコントロールなどもです。

定常円のときのアクセル80%、ハンドル20%に対して、
今度はアクセル20%、ハンドル80%が目標です。(パイロンは等間隔に並べます)
アクセルはスピードを一定に保つだけのコントロールにとどめて、
ハンドル操作でパイロンを抜けていきます。
パイロンを抜けていく進路を考えつつハンドルを切るのですが、車は同時にロールします。
ロールに応じて横Gも立ち上がり、ロール姿勢がもっとも深くなったところで横Gがピークに達します。
これで進路(ライン取り)とロールコントロールの二つがあることがわかります。

次にパイロンを抜けていく短い時間の中で、車両の向き(姿勢)はどうなっているのかに着目すると
必ず左右に向きを変えながら、パイロンをかわして行きます。
車体の置き場としてのラインコントロールと、そのライン上で車体の向きも常に正しい方向に
コントロールする必要があるということです。
つまりこれでハンドル操作でラインコントロールとロールコントロールとヨーコントロールの
3つを同時に行うということです。
そんなことが・・・できるんです。
これはタイミング(操舵開始のポイント)と操舵スピード(ロールとヨーコントロール)、操舵量・・・
に尽きるのですが、ちゃんと意志(目的)をもって行なえばできます。
多くの人は微妙にタイミングがズレていたり、ライン取りが先なのかハンドル操作が先なのか
わからないような組立てだったりします。
これらを整理してみましょう、というのが練習の目的で、ここにも操作の結果として出るGに着目する事で
正しい操作を学ぶことができます。

同じ時間軸のなかで
「ラインコントロール」「ロールコントロール」「ヨーコントロール」「スピードコントロール」の
4つを同時にコントロール(実は)・・・むつかしいっちゃ、むつかしい。
でも、練習テーマとしては面白い。

*芸当運転ではありませんよ。
 ワインディングに行けば、何割かはこのドライビングに該当するのと
 トップドライバーと呼ばれる人たちは、当り前のようにドライビングに組み入れています。
 これを知ればF1オンボードがウンと身近なものになります。