クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

取材

2010-07-08 13:48:44 | 試乗レポート
MFi誌の取材で出掛けた。
サスペンションウォッチングのページに、以前から取り上げたかった車の一台である、
スバルFF-1の取材だ。

40数年前の車のどこにそんな魅力が・・・?
それはフロントサスペンションの、特に注目すべきは、転舵軸の配置。
センターピボットと呼ばれる実装転舵軸を持ち、素直なハンドルの感触は、
これぞ正しい転舵軸!と、手応えで実感する事が出来る車なのだ。
一度味わってしまえば、他の多くのサスペンション形式のそれは、
何らかの大切なものが「引かれている」か、良くない動きを「足したもの」になっているのがわかる。
転舵軸設計の原器とも言えると思う。
世界に一台と言いたいところだが、FF-1の前にシトロエンDSがある。
が、スバルが40年以上も前にこれを作ったのだ。
現存する車は数少ないながらも、今回試乗が出来た。
直進性、操舵感、走らせている実感など、どれをとっても現代の車から失われてしまっているものを持ち、
“手が喜ぶ”ハンドルそのものである。

リフトアップして見たサスペンション回りの設計、パーツに無駄はなく、
軽量でいて必要な剛性の確保が一目でわかるなど、エンジニアの考えが伝わってくる力作である。
サスペンションを見る限り、“古さ”はみじんも無い。

くわしい内容は、次々号MFi誌で・・・。