クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

ATはDレンジだけじゃない

2010-07-02 13:36:10 | なんでもレポート
Dレンジに“入れっぱなし”で走るドライバーが圧倒的に多いと思われているが、
いつでもどこでもDレンジと言うのは、運転管理者(運転手)として
いささかサボリ過ぎではないかと思う。
前後に車が走っていなくて、マイペース走行ができるシーンなら問題ないが、
車の流れの中に居て、車間の管理・速度の管理を行ないながら走らせている時は
状況に応じたギヤを選択すべきだ。
例えば高速道路上で渋滞の中にいて、加速減速を繰り返す時(これは街中走行にも言える)、
前走車の加減速のタイミングに極力合わせる走りをする必要がある。
テキパキ行動するには、一段ないしは二段低いギヤを選びたい。
Dのままだと待機しているギヤがハイギヤのことが多く、加速のスタートが遅れる。
次にスピードが出すぎてブレーキ、といったギクシャク運転になり易い。
この運転は追突の原因にもなるし、アコーディオン現象の元になるもので、
渋滞を招き、いつまでも渋滞が続く原因の一つだ。
更にDレンジに入れっぱなしのドライバーが多いせいで、速度の管理が甘くなり
高速道路の上り坂で渋滞が起きる。
“ドライバー渋滞”又は“AT渋滞”と言えよう。
もう一つ気になるのは時々見かける、信号停止でPに入れる人。
Pはエンジンを切って完全停止する時に入れるポジションで、運行時は入れない。
信号停止はDレンジのままフットブレーキをしっかりと踏んで止まれば良いし、
赤信号以上に長く停まるなら、Nにしてフットブレーキ又はサイドブレーキを
しっかり掛けて待つのが安全だ。
Dレンジのみで事足りるなら、他のレンジは要らない事になるが、DだけのATは無い。
必要だから他のレンジが設定されているのだし、使い方が判らなくてDレンジのまま
走っている人にならないようにして欲しいものだ。
おうちゃく者のAT走りはいただけない。
Dレンジ以外もうまく使う工夫を!