羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

さびしがりや

2010年01月30日 | Weblog
以前に、毎日ブログを更新していたことがあった。
なんでもないひとことなら、時間もムダにせず、余計なコトは考えず、
無意味に呟いて自己完結していればよかった。

それで、ほぼ毎日 更新していると、義務感はないけれど何だか何となく
「今日も書いとくか」って気になる。
そしてくるのだ、ある日突然、「書きたくない」とう思う日々が・・。

これが、マンネリを防ぐ自然のブレーキなのか、単なる飽きっぽさなのかは、
わからない。

だから、あまり書き続けてるとパタンと書かなくなると思う。
そのときがいつくるのかは、書いている本人にもわからない。

しばらく見なくなる。
更新しないのに、せっせとアクセスしてくださるかたに申し訳ない、と
思ったりする。
有り難いとも、思う。

たぶんいえること、わたしが寂しがりやじゃなかったら、
このブログは存在しなかった。
寂しがりや、って、寂しがり屋、と書くと、
さびしい気持ちを売りものにしているみたいで、、、逃げ場がないよね。

自分の写真

2010年01月28日 | Weblog
いま、このブログを読み返していて思ったことひとつ。
「かもめ」の話は意味不明になっていて、まあ、わざとそうしたんだけど、
多少気になったりして・・・。
「かもめ」の名前を浅川マキさんの歌からお借りしたのは、
写真を撮ってもらうためでした。
その写真を撮ってもらうと決めたとき僅か二、三人にしか話さなかったけれど、
すごく反対したひとがいた。
週刊誌に載るわけだから、ラーメン屋とかいろんなとこで不特定多数の人が、
見るんだよ、と、ふだん寡黙な彼が断固として反対したので、
ちょっとビックリしたり、妙に嬉しかったり、、。

そう、そんなことがありました。
週刊誌は今でも持っています。

美人でも何でもない自分の写真。
最初にそれを見て「あたしってこんな顔!?」と思ったのが、
大学生の時のやはり週刊誌のインタビュー記事だった。

「孤軍奮闘する女子大新聞部の編集長」というポジションがいつのまにか、
本人の知らないところで作り上げられ、あらあらという間に、
いろいろなところに登場する羽目になった。
それなりに楽しんではいたけれど。

その頃、ひとはそれぞれ多少なりとも先入観をもって初対面の相手と接するものだ、
ということを学習したし、
笑顔で鏡にうつる自分ではなく、話をしている自分の顔が相手には見えていて、
それを好きになるのはなかなか難しい、ということもよくわかった。

お母さんの苺

2010年01月27日 | Weblog
苺って、どうしてお母さんの字が入ってるんだろう。

ともかくわたしは今回、母から貰ったイチゴで、生き返った。

なんだかものすごく眠い、と思って月曜の夜早めにベッドに入り、
眠いのに、寒気がしてなかなか眠れない、と震えてるうちに、
気持ちが悪くなってきて、思い切り吐いてしまった。
夜中にその始末をして、お風呂場でパジャマを洗い、
寝ようと思ってしばらくするとまたもどす・・・。
猫がものすごく不安なカオで見ている。

火曜日の病院の付き添い(わたしの予定に合わせて決めておいた)を
パスしてもらいひたすら眠った。
熱もあるし、頭も痛いし、お腹も調子悪いし、吐き気もおさまらないので
「ノロウイルス」という病名がちらつく。

今回も母が何回も見に来てくれた。
いろいろなものを断りつづけ、午後になって冷たいスポーツドリンクが
やってきたときはありがたく一気飲みした。
可愛いカップに入ったイチゴもいい香りがするけれど、
まだ食べる元気がなかった。

夕方、夫が帰宅して病院に連れて行ってくれた。
食欲なんてまったくないのに、食後に飲む薬が三種類もある。
食前に飲む薬は手元にあるのと同じだった。

何も食べてないのに夜またもどして、
夜中に頭痛で眠れないから自分のクスリを飲もうと思った。
枕もとのイチゴをナイフで少し切って母が添えてくれたステイックシュガーを
かけて食べてから、クスリを飲んだ。
いつもは夜中に「カリカリ!」とうるさい猫が、小さな声で鳴きながら、
冷たい鼻先をおでこに押し付けてくるのが、熱っぽいので嬉しかった。

そして今日、古本屋の仕事は休ませて貰った。
明日の仕事は休めないので今日中にどうにかしたい。
母から貰った苺、瑞々しく大きな苺二つを朝食にした。

見渡すと自分の部屋は足の踏み場もなく散らかっている。
きれい好きで高齢の母が一階から二階のこの部屋まで、
何度も足を運んでくれたことにあらためて感謝して、すこしだけ片付けた。

今夜もパソコンは開かないつもりだったのに、結局、ブログ。
なぜかしら。

気分はハワイ?

2010年01月24日 | Weblog
また吉祥寺に面白い店を見つけた。
本当は、昨年11月にオープンした「カフェ・ゼノン」に行ってみたのだ。
吉祥寺を代表する漫画家として北条司さんや原哲夫さんの作品をイメージした
「アート&コミック」カフェと、どこかで読んだ。
吉祥寺の中央線高架下にすぐに見つけることができた。

店はガラス張りで開放的な雰囲気で、つまり外からよく見えたのだけれど、
すごくにぎわっていて、たぶん満席。
テラスには犬もいた。
そして外にあったランチメニューがその時の気分にピンとこない事もあってパス。

今度いつか、デザートタイムに行こうと思う。

駅へと引き返す途中で見つけたのがビルの中にあるパブみたいな所。
「ランチ」と書いてあったので、娘と二人で恐々と入ってみた。
さっきの店よりもさらに広いかと思うような店内には
不思議な南国ムードで、ほかにお客さんはひと組だけ。
マスターがとても面白い人だったし、きっと夜はバーテンダーになるお兄さんも
カッコよかった。

このボリューム満点のハンバーガーランチセットには、スープやサラダや
ドリンク、果物、ミニデザートのケーキまでついて何と750円!

大きなスクリーンにはよくわからない海辺の映像が流れていた。
夜は絶対に行けない店だけれど、思わぬところで発見したお店。
覚えにくい名前だったけど、ハワイのどこかの島を連想させる名前だったと思う。

ゴールデンスランバー

2010年01月22日 | Weblog
先日、新聞の投稿欄に「映画化するのが早すぎる」という若い人の意見があった。
投書は読書家で、経済的にも、持ち歩くためにも、読みたい本は文庫になるのを
じっと待つ。と書いていた。
それなのに、ベストセラーは、文庫にもならないうちに映画化される。
映画化されると、内容が分かってしまうだけではなく、俳優の印象が強くなり、
楽しみが半減する、じぶんのイメージを伴ってドキドキと読み進むのが好きなのに、と。

もっともだと思った。

せめて文庫になるまで、映画にするのは待って欲しいという気持ちは良く分かる。

投稿は具体的な本や映画のタイトルはあげていなかった。
でも、もうすぐ封切られる映画「ゴールデンスランバー」はその良い例だと思う。
「伊坂幸太郎さんの本は全部読んでいる」という友人が一番のお薦め!と言って、
貸してくれたので、わたしは去年それを読むことができた。
間違いなく面白かった。

映画になると聞き、堺雅人さんや吉岡秀隆さんが好きだから、
「やったあ」と思った。
本と映画、それぞれ別のものとして、愉しめばよいのだろうけれど、
活字が好きなタイプにはやはりページを繰るひとときは貴重だ。
ひとりで読み進む本の世界から発展してみんなで観る映画へと、
わたしなら、そういう順序がいいと思う。

時は流れた

2010年01月21日 | Weblog
次女と待ち合わせて、「馬車道」で夜ご飯。
わたしは古本屋仕事の帰りで、ジーンズにスニーカー。
次女は、企業説明会の帰りで、黒いパンツスーツ。
「この店きたの久しぶりだよね」
「うん、前はいつだっけ?去年じゃないしね」

デザートバイキングがあったのにね・・・と、言いつつ、
携帯を探し、「あったよ、2008年3月」と娘が写メを見せてくれた。

そうだった、わたしも思い出した。
雨の降る日だった。
何故思い出したかというと、その日ブログを書いていたからだ。

あのときも、コドモだった次女の成長を綴ったけれど、
さらに月日は流れた。
就活スタイルの娘はきちんとしていてオトナっぽく、
向かい合って座ると、ほんとうにすくすくと成長したな~と思う。
旅立っていく日もきっと近い。

先日、二人で昔の家計簿を見ていたら、
次女のお小遣い300円、という記述があり大笑いした。
うちは、小学生は一ヶ月のお小遣い100円からスタートしていた。
300円ということは彼女は三年生だ。
いったい何が買えたんだろう!?と笑ったけれど、
お年玉などの貯金も有効活用したし、祖父母も同居していたから、
そんなには困らないはずだった。

その頃は、わたしも早朝のお弁当作りから、夜のベビーシッターまで、
信じられないくらい活動していた。
時は着実に流れていく。

かもめ

2010年01月19日 | Weblog
浅川マキさんが亡くなった。独特の雰囲気、カッコよかった。

「かもめ」や「夜が明けたら」がきっとよく知られているんだと思う。

今日、タイトルが思い出せないまま懐かしい歌を検索してみたら、
そういえば「ちっちゃな頃から」というのが好きだった。
それから「少年」。

『町で一番高い丘に駆けてくころには、ほんとうに泣きたいぐらいだよ』

ユーチューブの威力(魅力も)を再発見した。
そういえばあの懐かしく切ない歌は「少年」という歌だったのだ。

マキさんの「かもめ」をある日お借りしてから、何年経ったのだろう。
ありがとう。そして、さようなら。安らかに。

待つ

2010年01月18日 | Weblog
待つのは意外に難しい。
わたしはのんびりしてると思ってたが、
実はそうでもないのかもしれない。

何が一番大切なことなのか、と、ふと問われて、
ああ、そうだった・・・と気がついた。

自分の立場を無意識に優先していたかもしれない。
おおらかに待っていられるようになりたい。

内心、イライラと葛藤しながらも、
「大切なこと」へと意識を向けて、
平静でいたい。

やがて、大切なことは大切に守れたのだという安堵が、
訪れると信じよう。

写真は、国立市の谷保天満宮で昨日見つけた梅。
梅一輪、一輪ほどのあたたかさと呟くような陽だまりがあった。

あきらめる

2010年01月15日 | Weblog
寒い。手が冷たい。パソコンしていても手が冷たいから、
時々ストーブの直前に行って温める。
熱いコーヒーを持ってきてもカップをこの手でさわるからすぐに冷める。

あまりに寒いと、ファイトがなくなりいろいろな事を諦める。

10月のはじめ頃、不思議な植物の種(が入っているらしい固形物)を見つけた。
だいぶ前にどこからか貰ってきてそのままになっていた。
直径4センチほどで、厚みが5ミリ位だった。
深めの皿に入れて吸水させてください、と書いてある。
「四季なりイチゴ、スグメガデール」と真面目に書いてある。

深めの皿に入れたら、水を吸ってすくすく縦に伸び、円筒形の可愛い形になった。
芽が出て双葉になるまでは、こまめに水遣りをと書いてあるので、
その通りにして面倒を見ていた。
山荘に行って留守にするときなど、娘に頼んだりした。

でも、芽がでないままどんどん秋が深まり冬に突入した。
たぶん、気温が低いからダメなのだろう。「四季なり」といううたい文句に
ひかれたし、イチゴとまでは望まないが、せめて芽がでるのを
目撃したくて、しつこく大切にしていた。

暖房のきいた部屋へと連れて歩き、昼の日差しが当たるように窓辺において
仕事に行き、猫に不審がられながら、夜はタオルで覆っておいた。
「トモダチだね」と娘に笑われて「そうなの」と答えたりして。

青いきれいな皿に入っている円筒形の小さな黒い物体は、
ふとした瞬間にはチョコケーキのようにも見えてナイフを入れたいと
思ったりもした。

いい加減、諦めればいいのだけれど、
植物の形をしていないから枯れるわけでもなく、
「もう放っておいて」というサインが見えない。

しかし・・・、今日見たら、ちょっと変色して茶色くなっていた。
どうにか冬を越したら芽が出るチャンスもあるかもしれないと、
ごくごく僅かな望みを捨て切れなかったが、やっぱりダメみたい。

そろそろ、諦めるときがきたようだ。
どうせなら、春を待ってお皿に入れてあげればよかった。

あきらめるって、さびしいね。

こんな休日

2010年01月11日 | Weblog
目が覚めたら、喉と頭が痛かった。
昨日は外気にさらされながらの仕事だったし、
疲れてもいるんだろう。
考えてみたら新年スタートしてから毎日何かの用事で
外出していた。
風邪をひいたのかもしれない、でも、ひどくはない。
家族と出かける予定だったがやめて、在宅とする。
トースト半分にマーガリンと蜂蜜をぬってカフェオレを作ろうと思ったら
牛乳がなかったので、普通のインスタントコーヒーを飲んで、
クスリを飲み、眠ることにした。

眠ることにしたのだけれど、
猫が、わたしのベッドの真ん中にいる。
ちょっとどいて、と頼んでみる。
彼は「夜はあなたに使わせてあげてるけど、昼間のベッドはオレのもの」と
いうカオで動きもしない。
仕方ないので、その横に小さくなって寝ることにする。

ウトウトしかけたら、母親がきて家の前にゴミがあって、カラスが、、と
話し始めた、「あらあら、駿、ダメじゃないの」と話し終えたところで
「風邪っぽいから今日は寝るわ」と返答しておく。
(ゴミは高齢の母が片付けてくれたらしい、、、カラスめ・・)

しばらくすると、猫がどいてくれたので、手足を伸ばしてようやく寝る。
するとまた、母がきて「これ持ってきたわよ」とレトルトのお粥。
「いらない」と返事して眠ろうとする。
また少しして「これ、」とバナナ。「いらない、あるから」と
くり返すうちに、机にレトルト、バナナ、プリンなどが積まれていく。

猫はすぐに戻ってきて、枕に乗って悠然と寝ている。
ウトウトすると、携帯が鳴る。

「あらあら、駿、そんなとこに寝て」とまた母の声。

その声に目覚めると枕の三分の二はうちのデブちゃん猫が占有していて
わたしはそのふわふわ毛皮のお尻や背中に顔をつけて寝ていた。

有り難いけど、放っておいてほしい。
でも、母の気持ちはうれしい。
午後になり居間のホットカーペットで新聞でも読もうと起きると、
猫はシッカリ行動を共にする。
たぶん、かわいい。

そんな休日。