羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

秋には同窓会

2013年07月23日 | Weblog
高校の時の友人と吉祥寺、茶の愉でランチ。
いつも混んでいる印象があったので早めに行き、
おむすびランチをいただいた。

とても美味しく満足。そしていつになくすいていたのでデザートへと進む。
彼女はほうじ茶のかき氷、わたしは豆乳レアチーズケーキ。
話題はやはり秋の同窓会で「行く?」「うーん、そうだね、行こう。」
わたしたちは文芸部で知り合った仲でクラスは同じになったことがなく、
友達もそれぞれに違うグループ。
でもこうして何十年経っても仲良くしている。
ところで高校は仏教系の女子高でクラスは紫、紅、青、白、黄、藤、桜、菫、松、と
なっていた。「ムクミアシキフサスマ」という呪文のようなクラス順番は
しっかりインプットされている。
ところが、今日話していて判明したのだが、わたしは二年の時に何組だったか、
思い出せない。
一年が青、三年は黄色だった。
彼女はもちろん自分のクラスの色を覚えていて桜組のピンクの鉢巻が可愛かったと言う。
そして「あなたは二年の時は松じゃない?」と言っていた。
そうかなー、そういえばそうかもしれない。
何しろはるか昔の少女時代。記憶は彼方。
でもそう言われてみると松組の思い切り地味な暗い緑色だったハチマキに懐かしさがある。

もっともわたしは勉強がキライで制服をきちんと着る事もキライな高校生だった。
(親友はわたしとは正反対にマジメなかわいい高校生だった)
体育も体育祭も、なるべく参加しなくてすむように適当にサボっていたから、
ハチマキもあまり出番はなかったと思う。

同窓会に行けば「二年の時、同じクラスだったよね」と言ってくれる人に会えるかな。
校則違反のセーターを着ていたことや体育の授業にいなかったことは、
きっともう誰も覚えていないだろう。

2013年07月20日 | Weblog
その空の色には名前がなかった
すみれいろではなくあかねいろでもない
もうすぐ夜をむかえることを知っていて
そのために雲が寄りそい一瞬の
あどけないはじらい
すぐに消えていく
散っていく
離れていくから
いまはただ見上げている
言葉も声もなくため息さえなくて
それはぐうぜんのおどろきと歓喜に似ている

                   


終わりがあって始まりがある

2013年07月19日 | Weblog
アゲインが閉店した。
この古本屋に勤めたのはオープンしてから2年目だったので、
かれこれ18年か、、、。
長い。本当にいろんなことがあった。
「笑顔の接客」はここで培ったと思う。
むかしは写真の取次ぎもしていたので、フイルムを預かったり、
ファミコンのゲームソフトがあったりした。
定期的にモップなどを交換にくる清掃会社のお兄さんから
恋人ができた話を聞き、結婚式の報告を聞き、やがて赤ちゃんの
写真を見せてもらった思い出も、、、。

経営が厳しい、ということはいつも店長から聞いていた。
他に仕事を見つけても必要であればいつでも出向く。
アゲインはすっかり馴染んだ落ち着く場所だった。

でもこの三鷹で、新しくオープンした店もある。
ようやく行って来た。
古本カフェ「点滴堂」。

アゲインとは反対側、三鷹北口から歩いて五分。
入り口の急な階段が本棚に見える。
店内はこじんまりとしているものの店主のこだわりがきちんと見えて、
好感度アップ。
読みたかった「ある小さなスズメの記録」(クレア・キップス。梨木香歩訳)を発見。

今度はここの窓辺でお茶を飲もう。
そう、この日は「風待文庫」に寄るつもりだったので、
kazeさんのお茶を飲むつもりで駅まで戻ったのだ。
忙しい彼女だけれどブログを見たら午後1時から開店しますと書いてあった。
開いてるかな~と多少の不安を感じつつ(何しろブログ確認して行ったのに閉まっていたことが
過去二回ある)橋を渡っていったが、残念やはり扉は閉まっていた。

あれ~もうすぐ2時だから来るかなーと彼女の笑顔を思い浮かべて、
いつものようにメールしようかとも考えたけど結局その日は諦めて帰った。

長年勤めた古本屋は消えてしまったけれど、
三鷹にはフォスフォレッセンスという素晴らしい古本カフェがある。
太宰ファンの間では有名店だろう。
「風待文庫」も「点滴堂」も店主の人柄とこだわりの品揃えで
ずっとがんばってほしい。

萩に月猫

2013年07月15日 | Weblog
七月はじめての更新~・・・!生きてます。。。
みた映画、行ったところ、食べたとこ、、、いろいろあったケド
なんか「綴る」という動作がちょっと遠かった。

で、それらはいつか。いつかくかは不明だケドいつか。
で、この週末、こども達とご飯を食べた。
長女はまた海外に行っているので、埼玉から来た次女と、
珍しく「会う?」とお誘いしてくれた長男と三人で。
小さかったこどもたちは大きくなって
母を乗せてドライブにも連れて行ってくれるし
食事もごちそうしてくれる。

国分寺のカフェ「萩に月猫」

こどもたちは牛タンカレーや「漬けカツ丼」わたしは「月猫ランチ」

古民家を改装してとてもこじんまりとした雰囲気のいいお店。
奥の座敷(掘りごたつになってる)に座って庭を眺めていると、
田舎の親戚のうちに遊びに来たようですっかり寛げる。
しかも有機野菜をつかった料理はとても美味しかった。
白猫さんがいるらしいが「営業時間にはたいてい寝てます」とのことだった。
かわりにこのこがいる。   

わたしも彼等に聞いてみたいことがあったし、兄妹も本と映画の話題でおおいに盛り上がった。
そして食後、息子がすこし真剣な顔をしてこちらを向いた。
いつだったか二度目の引越しの歳、彼女と出し合ったけどどうしてもあと少しが足りなかった時、
「あたしの個人的なお金」といって母がだしてくれたからそれを返します、とのこと。
そういえばそんなこともあったかもしれないがすっかり忘れていた。

うちはかなり深刻に貧乏だったけど、楽天的なのかあまり苦にならなかった。
自立を急ぐかのように見えた子供たちが巣立って行く時は「がんばれ」と、
心から応援したし困ることがあればどんなことだって助けようと思った。

息子に渡したのは家計費ではなく「母も自立するためのへそくり」だった。
たった数万円だけれど、つつましい我等には貴重なお金。
返ってくるとは思わなかったので夏のボーナスを貰ったみたいですごく嬉しい。

そのあとデザートを食べにブルーシールカフェへ。

沖縄のアイスがたくさんあって好きなのを選んでトッピング。
アイスは滅多に食べないという息子は迷いに迷って、
「母ちゃんのちょっと味見させて」と言い出しリピーターの娘と笑った。
わたしが選んだのはokinawanスイートポテトと塩ちんすこう味。
アイスを食べながら「それでどうなの、新しい仕事は?」なんて言っていた。
コドモっぽさと保護者ふうのオトナっぽさをあわせ持つ、
わたしのこどもたち。


夕方になりおばあちゃんに会いにホームへ。
楽しく嬉しく美味しい1日が終わった。

翌日は次女と買い物に出かけた。
わたしは息子から貰った臨時収入で藍染ふうの紺の長いスカートを買った。
壁にかけて眺めている。