羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

仲間の訃報

2012年08月27日 | Weblog
朝、目が覚めたとき頭痛がした。
クスリを飲んで古本屋仕事に行き、薬が効いてきたのか
少々眠くなってきたところでバン、と音がして車が一台。
「買い取りお願いできますか?」「ハイ」と返事をしたところ
運び込まれたかなり大きなダンボール二箱。
これを査定するんだ!と決意したら眠気が飛んだ。
二時間位かかって一生懸命、一冊ずつ見ていき計上したら
合計はなんと350冊にもなった。

夜7時にそこを出て買い物して帰宅して「頭痛の会」友達からの電話で
仲間の訃報を知る。
わたしよりもずっと年長だったけれどいつもきれいにメイクして
お洒落で行動的なひとだった。
頭痛仲間ではあるけれど彼女が話すと深刻にならず話題も豊富だった。
わたしはグループの集まりになかなか行けなくてもう一年以上は
お会いしてなかったと思う。
かなり衝撃だった。
電話をくれた友達も詳しい事はわからず通夜と告別式の日程が
わかるのみだった。

わたしたちが「頭痛の会」集まりから何となくこの8人で仲良くなったとき
「会報の住所録見て同じ中央線沿線だったから連絡しようと思ってたのよ」と
彼女は話しかけてくれた。
どうして突然遠くにいってしまったのだろう。
まだうまく状況がのみこめない。

雨と雪

2012年08月25日 | Weblog
この頃このブログのアクセス数が多くなり、ひくにひけない?感じになってきた。
でも来週から一週間くらい不在になります。
仕事、休み、休み、仕事、仕事と9月4日まで。
今年も古本屋バイト仲間がギリシャに行くのでそこをカバー。
休みは山荘に行ってのんびり。嬬恋村でキャベツのシフォンケーキも予定

もしも気が向いたらツイッターかここに写真でもアップするかも、、、。

図書館で借りた本を持っていく。
いま読んでいる(予約しておいた)垣屋美雨「七十歳死亡法案、可決」で、
主人公の主婦が介護に疲れてとうとう家出をする。
ところが慣れない売店のレジで手間取って焦り、自分の財布からとりあえずおつりを
出そうとするがいくらなのか暗算できずパニックになり慌てて電卓に向かう場面があった。
わたしにそっくりだった。

わたしもよく古本屋のレジの前で慌てた。
最近レジが壊れたらしく、変わったからまた指が戸惑う。
ガッチャンという古さはそのまま。
でもここで連続してシフトに入れば右手の指も覚えるだろう。

明日は映画「ミツバチのささやき」(1973年スペイン)を観にいく。
先日は「おおかみこどもの雨と雪」を観た。

夏の終わりに聴く桜三月

2012年08月24日 | Weblog
愛用のウォークマンがすこし調子が悪い。それにパソコンから転送した曲で
もういっぱいなのでスマホに音楽をいれてみることにした。
不眠症のわたしはクスリをのみ、さらに好きな音楽を聴いていると
こころがおだやかになって眠りにつける、という事が多い。
うっかりスイッチをONにしたまま眠ってしまうなんてこともある。

スマホのアプリを検索していたら驚いたことに、そういう人のために
音楽を自動的に切ってくれるアプリがあった。
タイマーもかけられるし動きも感知してOFFにしてくれる?らしい。
(まだ試してない)

スマホにあれこれダウンロードし始めた。
手持ちのウォークマンとダブらないように(でも好きな曲はまた入れるかも)
なつかしい歌が多い。
玉置浩二「メロディー」や、さだまさし「つゆのあとさき」それから
すごく懐かしいみゆきさんの「まつりばやし」。小椋桂「泣かせて」。
そうこうするうちに井上陽水の「桜三月散歩道」を思い出して再生してみた。

曲の後半で井上さんが語り?のように喋る部分があるのだけれど
あらためて聴くとその詞が素敵な「詩」なのでイマサラ驚いた。

『夏の日の夕方、学校から帰ると僕たちはみんな真っ白いシャツを着て
色の剥げた貨物船のような倉庫のある細い道に集まるんだ。
みんなで影を連れてね。夕陽が太い煙突に吸い込まれるまで影ふみをして遊ぶんだ。
影を踏むと影は驚いた魚のように逃げたっけ。」

正確ではないけれどほぼこんな詩だったと思う。
スマホのイヤフォンは別売りで注文中なので昨夜は枕元で再生しながら寝た。
「桜三月散歩道」が好きだった頃、わたしは学生だったと思う。
狂った恋が咲く、という歌詞がその頃は好きだった。

こねこのぴっち

2012年08月22日 | Weblog
「アニメ上映会があります・こねこのぴっち」という貼り紙を
図書館の入り口で見た。
なんて懐かしい。あの可愛いくろちびねこはアニメになっているのか。
時間になり「はーい、二階で上映会が始まりますよお」という声にそわそわして
しばし迷ったがやはり見たいので階段をのぼってみた。
お母さんと小さなこどもたちが集まっている。
そっと一番うしろにすわった。
こうしてわたしもよく子どもたちを連れて行ったな~と感慨深く、
こねこのぴっちは今見てみるとおばあさんや犬のベロや他の動物たち、
みんなに愛されていることがよくわかり、可愛さもひとしおである。
わたしが初めてぴっちに会ったのは小学生の頃だった気がする。

何度読んでも好きな絵本。
仔猫は飼えない(と思う)けど、ぴっちは時を経て変わらずに存在してくれる。
再会できて良かった。

そういえば母のホームへ先日、息子がはるばる自転車で行ったらしい。
「おばあちゃんに会ってきた、元気そうだったよ。でも猫はいなかった」
というメールがきた。
この炎天下、地図を持って出発したものの道に迷い「死ぬかと思った」と書いてあった。

今日、図書館の帰りに寄って母に聞いたらちゃんと孫の来訪は覚えていた。
「大きくなって立派な青年になって最初は誰だかわからなかったわ」とのこと。

そのむかし大田区にいた頃アニメ上映会(何だか忘れた)で
悲しい場面で泣きながらわたしを振り向いていた彼もすっかりオトナになった。
祖父母や家族やみんなに愛されてやさしい青年になったようだ。

かわいいにもほどがある

2012年08月20日 | Weblog
今日の夕方散歩の帰り道に道端でおっとり夕涼みをしている猫さんに会った。
目があったと思ったのでそばにしゃがんでさわらせてもらった。
おとなしく、あくまでもおとなしく穏やかに静かに寛いでいる。

あちこちで猫たちにあって写メを撮ったり話しかけたりすることはあっても
もう一歩近づいてさわることは殆どない。
何故だろうと考えたとき、先日、駿の眠る動物霊園でのことを思い出した。
そこに里親を募集中の信じられないほど可愛い仔猫たちがいた。
「かわいいでしょ、もらってくれませんか?」と係りの人に抱かれてる仔猫を
同じようにペットを亡くしておまいりにきているらしいカップルが
・・・・。」という感じで見ていた。
その近くでわたしも何だかその仔猫に手をだせない困惑の気持ちに共感した。

「かわいい!」と受け取って抱きたい気持ちをここで抑えないと、
手放せなくなる。
いまは亡くしたペットで気持ちがいっぱいだしペットがいない自由もそれなりに
ある。
もう、ほんとにあの仔猫にはさわりたかったが手にしたら絶対に欲しくなる、
飼うつもりがないならやたらいろんな人に抱かれるのは仔猫にもストレスかもしれない。

そういえば今日、駿がうちにきて二年くらい後の家族新聞を読み返した。
わたしの自転車が家の前に停まる音を聞き分けてお迎えにきたこと。
自転車をおいて玄関に向かうと靴箱にのぼってニャーニャー(おかえりィ)と
鳴いていたこと。
逆にわたしが出かけるときは玄関ドア内側にドスンと体当たりして腹ばいになり、
外出阻止をしたこと。
「どいて~、お願い、駿ちゃん」と抱っこしようとすると噛みつく体勢で抵抗したこと。

やっぱり思い出すとまた泣きそうになる。
だから今日の夕方、出会った猫さんには癒された。久しぶりの「猫のてざわり」

最近、長女が貸してくれた、いくえみ綾さんの猫漫画「かわいいにもほどがある」が
すごく面白くてかわいくて最高だった。
猫が好き、というひとには絶対におすすめ。

見送ってもらう

2012年08月17日 | Weblog
午前中はだいたいもたもたしている。
昼時刻が接近し始める頃、行動を起こす。
昨日のように古本屋バイト、または通院、または所用でいろいろ。
連日調子にのって外出していると頭痛にガンとやられる時もあるから
ときにはのんびりうちにいる。
何にもしない日もあるし母の部屋や自室などなどの整理をする日もある。

今日は自転車でカーブスへ。
じぶんがスポーツジムに通っていることはまったく不思議だ。
それから昼食を買って母のところへ。
「暑い~」と到着。「ここでシャワー浴びたい」と笑うと
スタッフも「介助しましょうか?」と笑顔。

母のそばで話を聞いたり本を読んだりしてゆっくり過ごす。

この頃母は歩けるようになったので、
わたしが「じゃあ、またくるね」と部屋を出て外に行くと
二階の窓から「バイバイ」と手を振ってくれる。
この部屋を決めた時イメージしたとおり。
約束もしなかったのに母はわたしの自転車を見送ってくれるようになった。
今日は「あち~」と二階を見上げたら
「ぼーし、ないの?」とまったくむかしのまま、娘を心配する母の表情があった。

なんだかうれしくなって図書館へ行った。
三冊返却し、三冊借りてまたのんびりしていたら
蛍の光が流れ始めた。

チビネコを見てからスーパーに寄って帰る。
今日のこのコースで僅かに難題なのは、スーパーの前の信号で
たくさんの人がサッサと渡って行くのにわたしだけチャリを引っ張って
のろのろしていることだ。
自転車で段差に乗り上げられない。
ほんの小さな向こう側の段差。ここで降りている人をわたしはまだ一人も
見ていない。

昨日の続き

2012年08月16日 | Weblog
そういえばクラブウイルビーからハガキが来ていた。
「おとなコンビニ研究所」プロジェクトからで割引券がついている。
前回は期間が短いし対象商品が見つからなくて購入できなかったが、
今回は「おむすび全品」なので早速ファミマで使ってみた。
古本屋バイトへ行く時の昼食、明太マヨのおむすびとメロンパン。
おむすびは100円引きだったので今日のお昼代は125円だった。
ラッキー


そして、昨夜ブログに書いたことで気持ちが前に出て
叔母に手紙を書いた。
返事が遅くなって申し訳ないことをした。
「母は個室でゆっくり長期療養」という表現にした。
なかなか返事が書けなかったのは「美代さんは○○ちゃんと一緒で羨ましい」と
繰り返し書かれていたからだ。
一緒に住まなくなった事にやはり後ろめたい気持ちがあった。
でも母のところへは頻繁に通っている。
密接に同居はしていないが気持ちはいつでも母を思っている。

だからとにかく叔母へは返信を書いた。
母は同行できなくても来月にはわたしが一人で会いに行きます、と書いた。
叔母のすごく寂しそうな文面を読むたびに落ち着かない。
気をとりなおして待っていてほしいと思う。

100歳の文通相手

2012年08月15日 | Weblog
発足当時から入っていたクラブウィルビー
残間里江子さんのブログを先日すこしまとめて読んだ。
90歳のお母さまの介護についての記事は一人息子さんやお仲間の支えもあって
何とか切り抜けてこられたように見える。
ところがその「介護ブログ」についてそこに偏るのは如何なものか、という会員意見があり
さらにそこへコメントがたくさん寄せられていた。

介護を経験されてきた方、その真っ最中の方、まさに十人十色であると思う。
わたしは「趣味人倶楽部」というサイトの介護コミュにも参加していて、
それはそれでまた多くの人々が一喜一憂している。

ところでわたしには90歳を超えた叔母が二人いる。
ひとりはあの毛皮のコートを譲ってくれた叔母で、孫たちも一緒なので安心だと思う。
もう一人の叔母は敷地内に血縁のない娘(70代)がいるが基本的に一人暮らし。
あまり交流がないような気がして迂闊だったが、叔母はこの三月に母へ手紙をくれた。

母と一緒に読んだとき「美代さんと昔話がしたい」「あまり動けない」という二文字が
つよく印象に残った。
返事書いて、と母に頼まれてわたしが代筆をしたところすぐにまた手紙がきた。
「会いに行く?」と母に聞いたら「行く」という事なのでまたそう書いたら
達筆の返信には一週間のスケジュール(ディサービスとヘルパーさんが来る日など)が
きっちりと書かれてあり「水曜の午後と土日は誰も来ません」とも書いてあった。

夫に頼んで車に母を乗せて5月に会いに行った。
もう叔母は待ちかねて杖と手すりにつかまって玄関先に立って待っていてくれた。

それからは時々、叔母とわたしは文通をしている。
返事にはいつも「何度も何度も読み返しました」とある。
先月、叔母は100歳の誕生日を迎えた。
母の入所のことで慌しかったわたしはその日はお花屋さんからアレンジを届けてもらった。

驚異的にかくしゃくとした叔母の文章ではあるが最近の手紙には
「この頃、何もする気がおきなくて横になったりしています」と書いてあった。
久しぶりに再会したときのあの穏やかな嬉しそうな笑顔を思い出す。

母がホームに入ったことを伝えそびれている。

Suica紛失

2012年08月13日 | Weblog
週末、次女が帰ってきた。あんなに小さかった三番めが自分で新車を購入して
それを運転して帰ってくる。
何度同乗してもわたしは緊張して一緒になって走行方向を見つめる。
日曜日、二人で吉祥寺に行った。
前日に調べておいた駐車場に入れて、パルコに行った。
吉祥寺パルコ地下のj.s.パンケーキカフェ


大好きなパンケーキの昼食も娘のおごり。
たくましく育ったな~。育てた甲斐があった。

娘と別れ、電車に乗って改札を出ようとしたらSuicaがない。
パスケース、落としたらしい。シッカリ者のムスメと対照的なドジな母、わたし。
しかしちょうどチャージする前だったし仕方ないか、と諦めつつ駅に届出を出す。
「何か名前のわかるものは入ってますか」と聞かれて
慌てて「ハイ、名刺。え~と名刺の名前は岡田すみれこです。それから息子の名刺」と
説明してひと晩寝たら思い出したがマルイのVISAカードだ!
とにかく丸井に電話してとめてもらう。
そのあとJRに教えてもらった「紛失センター」にtellしてみた。
何が入ってるか、何色か、と聞かれてまた名刺とカードそしてベージュでウサギの絵、
と説明する。
なんと有り難いことに吉祥寺駅に届けられていた。
受け取りに行って聞いたけれど拾った方の情報はない。

無事に戻ってきたことに感謝しつつSuicaにチャージ。
昨日「忘れ物センター」で聞いたとおり記名式にした。
チャージする前に入力するだけでカンタンだった。
こうすると万が一紛失したときも再発行してくれるらしい。
もちろん二度と紛失しないようにはするけれど・・・。

ゴキブリに泣いた

2012年08月11日 | Weblog
だいぶ前のブログでゴキブリが怖いということを書いた。
駿の餌がなくなったので見かけることもなく、すっかり油断していた。
昨夜、「だいぶ涼しくなったな~」と暢気に窓を開けて網戸にしたせいか
どうかはわからないが、見つけてしまった。
「お、おそれていたことが、、、」と緊張しつつ必死でスプレー噴射。
やつはスプレー攻撃のあとどこかへ消えた。
たぶんあのあたしの洋服の下あたり、、、と震えつつ最後の一撃と始末を覚悟して
軍手をしてチラシを何枚か掴んだ。でも足がすくんで動かない。
階下に行けば夫がいる、でもいない時もあるのだから自力で頑張らなくては、と
一生懸命思うのだけれどダメだった。夫に助けを求める頃には泣き顔になっていた。

ショックで落ち込んだ。そう、部屋をもっと片付けて毎日せっせと掃除をして
ピカピカにしておけばいいんだとわかってる。
でも片付けても片付けてもうまくいかないあたし。
あんなのただの害虫だ、やっつければいいでしょと闘争心をかきたててもダメ。

怖くて部屋を歩くのにもドキドキ。怖い。寝られない。

薬局で何とかキャップというのを買ってあちこちにばらまき虫をよせつけないという
ハーブも置いた。
何とかキャップが黒くて、自分が置いたくせにそれを見てビビっている。

でも本当に今回は怖かったから片付け掃除やる気パワーにスイッチが入った(かな)。
あの恐怖を忘れないうちにやらなければ。