羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

こころは・・・・。

2010年06月26日 | Weblog
あじさいの季節になるといつも萩原朔太郎を思い出す。

「こころをば何にたとえん

 こころはあぢさいの花

 ももいろに咲く日はあれど

 うすむらさきの 思ひ出ばかりはせんなくて」

と始まる『こころ』。この詩との出会いは朔太郎の印象を決定した。

あじさいは好きな花。
小平のカフェラグラスのとなりには、
あじさい公園があって、小さな公園があじさいで埋め尽くされる。



美しい横顔を見せてこころを見つめているようなひと。



カフェ・ラグラスのアーチをくぐるとテラスがあって、
わたしは母とピザトーストを半分こして食べた。



今度行ったら、ケーキセットをいただこうと思う。







夕焼け

2010年06月21日 | Weblog
誰かがおいかけてくるのか
うしろに気配を感じて振り向くと
夕焼けだった

手当てのつかない残業をして
公園に鍵をかけゴミを捨て
バスを待つときにあまりに明るいので驚いた

降りるべき場所を逃さず降りる
タチアオイが背筋をのばして「お帰り」という
ほそい猫が小道を横切っていった

空に呼ばれてきた道をすこし戻る
さえぎるものが少ないところまで

問いも答えもいらない限られたじかんが
間違えてこぼした朱色の絵の具のように
とおくとおく広がっていた

散歩気分

2010年06月20日 | Weblog
雨がふるかもしれない、でもいまはうすい青空。
そういうときには考え事をしながら歩く。
曇り空も嫌いじゃない、雨でもいい、でもいまは歩きたい。
散歩気分で立ち寄ったここ、小平のカフェHoLoHoLo



ホロホロはハワイの言葉で「散歩」という意味だそうだ。
ベーグルが30種類くらいもあるという、選ぶのに迷う。
どこか旅先のようなローカルな雰囲気がただよう小さな店。
ドリンクバー300円はアットホーム。


ベーグルは美味しかったので、
冷凍品を買って帰ることにした。
翌日の朝食に温めていただく。

雨はふらないまま一日が終わっていく。
歩きながら考えていたことはとりとめもなく、ぐるぐる。
あっちへいったりこっちにもどったりしている。

親切なブログ

2010年06月17日 | Weblog
ブログをカスタマイズする、ということにはあまり興味がなかった、
というよりそれほどパソコンには詳しくない、分からないことだらけ。

でもパソコンって検索するのにはすごく便利。
知りたいことの大部分は、たいてい教えてくれる。

先日書いたイングリッシュガーデンも、何かのミニコミ紙で目にしたあと、
行こう!と思いたって、場所を調べるために古新聞の山をかき分けたけど、
見つからず・・・。
パソコンのスイッチを入れたらすぐにわかった。
そのとき検索で出てきたのが見知らぬひとのブログ。
そのブログからイングリッシュガーデンのページへ飛べたから、
助かったわ・・・、という記憶がアタマのスミに残り、
それではじぶんのブログの記事にもリンク先を貼ってみよう!と、
いまさらながら考えた。

gooブログでは簡単に「goo検索」へとリンクできる。
他のブログのようにそのページのアドレスをコピーしたり貼ったりしなくて
手間が省けるけど、そのページへとダイレクトに飛べる訳じゃない、
ということがわかり、数日前の日記でいろいろ試してみたりした。

そして、まぁ、何となくそのときの気分で、
リンクありの多少親切なブログが登場したり、、する、かも・・。


今日は、就活娘と二人で六本木へ。
キャリアカウンセラーの資格をとって働いている友人が以前、
「六本木に学生専門のハローワークがあるのよ」と教えてくれたから。

具体的に活用できるかどうかはまだわからない。
でも、こういう場がある、と知り、登録してよかったと思う。
すっかり地下鉄の乗り換えに詳しくなった次女。
いつもいつも、わたしのあとをついて歩くだけの電車の苦手だった彼女が、
想像以上にたくましくなっていた。
地下鉄を出て、地図を見ている姿に、
きびしい就活のなかで成長しているんだな~と感じた日だった。

雨と傘は ご名答

2010年06月16日 | Weblog
下北沢のケイトコーヒー店、朝がおそい眠たげな下北沢で、10時から涼やかに開店。
これはソイラテだと思ったけど、黒蜜や黄な粉の入った「ソイチーノ」という
名前だったかもしれない。美味しかった

窓際に本が並んでいて、テーブルの引き出しをそっと開けると絵本。
「はらぺこあおむし」のミニ版や、「ぐりとぐら」があって、
なんだか嬉しくなる。
「メモ用紙にもどうぞ」とイラスト入りの紙は毎月変わるらしい。
六月は青いかさの上に落花生のような雲が・・・・。
その雲のなかから細い雨とよく見ると計算記号が降っている。
「雨と傘は ご名答。 答えの易しい 足し算みたい」

傘と同じ青色でそう書いてあった。
「詩、書いてますか・・・?」と無言でたずねられたような気がした。
そうそう、思い浮かんだ言葉を逃がさないように、引き出しの中には
親切なことにペンまで入っていた。

その日は本多劇場で加藤健一さんの「モリー先生との火曜日」を観た。

受けとることを忘れずにいれば、こころはいつでもあおい傘だ。
だけどご名答の詩は 易しい足し算みたいにうまくはいかない。



ある日、古本屋で。

2010年06月09日 | Weblog
六月になって一度も更新せず・・・黙っていると、
このままここでは書かなくなりそうな・・・・。
まったく沈黙しているわけではなく、
書きながら考えたい性格なのでポツポツとひとり言は、
まぁ、どこか(みえるところやみえないところに)書いているわけで。

考え中のことは途中だから中途半端

そして今月は仕事に行く日が多くて、
二ヶ所とも土日は関係ないので、2日連続で休める、という時はない。
今年も古本屋の相棒はギリシャへ行ったので、
彼女のシフトをカバーしている。

スラムダンク全31巻に手作業でヤスリをかけるときは、
マスクをしていても喉が痛くなる。
ただでさえ埃っぽい古本屋で、
ふと防犯カメラに目をやると、店の奥に座り込んでいるお客さんがいる。
なにしているんだろう、とモニター画面を見ていると、
どうやら下段にあった本を広げていたようで、
じきに立ち上がってこちらにくる様子にホッとしたりして。

いろいろなことがあったな~とふと思う。
そう、ここで働き始めてもう10年にもなるだろうか・・・。