羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

ゴールデンスランバー

2010年01月22日 | Weblog
先日、新聞の投稿欄に「映画化するのが早すぎる」という若い人の意見があった。
投書は読書家で、経済的にも、持ち歩くためにも、読みたい本は文庫になるのを
じっと待つ。と書いていた。
それなのに、ベストセラーは、文庫にもならないうちに映画化される。
映画化されると、内容が分かってしまうだけではなく、俳優の印象が強くなり、
楽しみが半減する、じぶんのイメージを伴ってドキドキと読み進むのが好きなのに、と。

もっともだと思った。

せめて文庫になるまで、映画にするのは待って欲しいという気持ちは良く分かる。

投稿は具体的な本や映画のタイトルはあげていなかった。
でも、もうすぐ封切られる映画「ゴールデンスランバー」はその良い例だと思う。
「伊坂幸太郎さんの本は全部読んでいる」という友人が一番のお薦め!と言って、
貸してくれたので、わたしは去年それを読むことができた。
間違いなく面白かった。

映画になると聞き、堺雅人さんや吉岡秀隆さんが好きだから、
「やったあ」と思った。
本と映画、それぞれ別のものとして、愉しめばよいのだろうけれど、
活字が好きなタイプにはやはりページを繰るひとときは貴重だ。
ひとりで読み進む本の世界から発展してみんなで観る映画へと、
わたしなら、そういう順序がいいと思う。

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