羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

遠野物語

2012年05月30日 | Weblog
5月になって母が落ち着いていたらまたすこし旅にでようと思っていた。
北へ、一人で行こうと思っていた。
家人が母を見ていてくれることになった。
だがどうもファイトが出なくて逡巡しつつ次女を誘ってみたら
「行こうよ!」と返事してくれたので岩手へ。



遠野、河童淵。
「カッパ捕獲許可証」を取得してカッパを釣る?次女。


次女と旅をするのは京都、仙台、に続いて三度目。
今回の旅は遠野へ行き、花巻を歩き、帰りに盛岡に寄る、という欲張りプラン。
前日夜まで仕事をしていた娘と大宮で合流。
車内や現地で調べながら皆さんに助けられて楽しく無事に旅を終えた。

花巻、宮沢賢治が名付けたイギリス海岸ほとりの休憩所「胡桃の森」で。



たまたま盛岡で「東北六魂祭」を開催していたので混雑を覚悟で行ってみた。
すごい人だったけれどパレードをビルの上から眺めることができた。

岩手に行く前、スマホのメール送受信ができなくなったり、
パソコンが動かなくなったりしてあたふたした。
パソコンはしばらく使えなかったので、ネット検索も印刷もブログを拝読することも、
まったくできなくて不便だった。
ようやくまた元に戻って日常に戻る。

次女が「行こうよ!」と言ってくれてよかった。
非日常の列車旅。
「賢治さんと歩く心象ロード」という地図の表記を見てたどり着き、
北上川の土手を歩いて歩いて行ったことをきっといつまでも忘れないだろう。

引越しの後で

2012年05月21日 | Weblog
最初見たときは猫さんの散歩かと思った。
おばさんの後ろを足どりも軽く、とことこと歩いていたので。
思わず声をかけてしまった。
すると猫さんは引越しをした家族に置いていかれて、
ご近所のおばさんが見かねてエサをやりに夕方ここへ来るのだという。

深いブラウンの毛並みが美しく小さな瞳が緑色。
でも悲しい思いをしたからか人見知りをしてその空き家の庭から
ほとんど動かなかったそうだ。
今でもおばさんにしか懐かない。
ふだんは外にいるが、エサを貰う時にはそこから動いて隣の林へ、
おばさんのあとをついてくるようになったとか。

近くにしゃがんで話しかけてみた。
恥ずかしそうなコドモみたいにおばさんの足元に隠れる。
隠れながらもわたしをチラッと見るタイミングが多くなり、
とうとうそばにきてさわらせてくれた。
指も舐めた。
嬉しくて「いい?」と聞いてカメラを向けるとまた後ろ向き。
ぷいと背中を向けるのが面白くて笑ったところで振り向いた、と思ったら、
慌ててまたそっぽ。



こんどは正面から撮らせてね。
ブラウンの毛並みの模様がとっても可愛かったから。

今日、すごく久しぶり(何年ぶりだろう)に三鷹台の絵本専門古本屋へ行った。
あまりに懐かしくて店主と「10年前は・・・」!という話で盛り上がった。







パンとお豆腐

2012年05月19日 | Weblog
三鷹の社会福祉法人「虹の会」のパンとお豆腐が美味しい。
駅近くにあった直営店がなくなりこのたび市役所近くに
「ハーモニーガーデン」というカフェとしてオープンした。
ランチタイムは二時まで「ワンコインランチ」500円でピザやパスタが
食べられる。飲み物つき。
プラス百円でサラダやデザートもありピザも本格的でお得感いっぱい。
ここでパンを買うとおからを無料で分けていただける。

有り難くおすそ分けにあずかったおからで卯の花を作った。
人参一本、ちくわや長ネギもいれるとどうしようかと思うほど大量に出来上がった。
以前もいただいて作ったと思うが、あのときは次女も同居していたので、
ぱくぱく食べてくれてなくなった。
今回、余るかな~とすこし心配したが母もよく食べてくれたので良かった。
(わたしはトーストのおかずにもした)

母は日中はわりあい落ち着いている。(混乱や痛みを訴える時もあるが)

長女の置いていった車椅子に乗せて散歩に出かけてみた。
「行く?」と聞いたらすぐに「うん」と返事があり、
わたしが急いで日焼け止めを塗ってるうちにもう靴を履こうとしていた。(素足で)

娘の車椅子はコンパクトですべてが小さい。
母を乗せてもベルトは出来ないし、段差も超えられなかった。
でもまぶしい日差しを浴びての散歩。嬉しそうで良かった。




象の花子さん

2012年05月17日 | Weblog
井の頭自然文化園(動物園)は開園70周年記念らしい。
今日、母はデイサービスで連れて行って貰ったとの事。
行く前はやはり「行かない。行きたくない。」と言っていたものの、
帰宅後は「ゾウの花子さんがお尻ばかり向けてたの」とか
「昔一緒に行ったあの乗り物(広場)がまだあったよ」などと話してくれた。
良かった、車椅子に乗せてもらって気分転換できたようだ。

母が夕方近くに帰ってくるまで
わたしもまた散歩にでかけた。
こちらも気分転換か。

三鷹台近くの東橋。
木の雰囲気がいい感じ。


橋の名前って面白い。川が好きだから橋も好きだ。
流れがあり水があり木々がある。

黒猫との遭遇

2012年05月16日 | Weblog
川沿いの道を歩いているとほんとうにいろいろな「歩く人々」に出会う。
以前ならすこし頭痛がするときは薬を飲んで家で固まっていたんだけど、
今は漢方薬を信じてすこし、からだを動かしてみる。
血行がよくなると言い聞かせる。
なんの準備もせずにのろのろと歩き出すわたしだが、
川沿いにはストレッチをしているひともいれば
しゃんと背筋をのばしてスッスッと歩いている女性もいる。
歩く先輩たちに出会う。
むかしは鬱蒼としてこわいようだった御殿山のわき道を歩いていたら
遠くに何か黒いのが見えた。
木の根?いや違う、生きてるっぽい。カラスか?
コンタクトレンズでもメガネでもどちらにしても視力は極端に悪いので
なかなか確認できないが、とうとう黒猫さんである、ということがわかった。
目標物発見!とゆっくり歩を進める。その近くには誰もいない。
とうとう出会った。猫、振り向いて接近者を確認し、そそくさと横へ。
行かないで、と思いつつ近づくとさらに振り向きながら去っていった。
残念。
そういえば西園には誰かが捨てたらしいウサギがいたことがあって、
管理事務所が困っているという記事があった。何年か前だけど。


山本有三記念館



こどもの頃から遊んでいたここは今は記念館だが昔は図書館だった。

入り口の「路傍の石」によじのぼって遊んだ思い出もある。

カフェ日和

2012年05月15日 | Weblog
調布にあるおむすびカフェが好き。
しっかりランチを食べたいときは好きなおむすびを二つ選んで戴く。
ほっかり温かいおむすびはわたしには大きくて、
二つも食べられるかな??と最初は思ったけれど、
これが美味しくて食べられる。
選んだ具も必ず美味しい。スープもメインも美味しい。
いつもランチなので、今日こそはスイーツメニューを目指していった。

連れは本日のケーキで抹茶豆乳レアチーズケーキ。
そしてわたしは日頃気になっていたこれ。
和パフェ。


なんと笹団子のパフェ。正体はというと
米ぬかフレーク 米ぬかスポンジ 米ぬかかりんとう ほうじ茶寒天に
ほうじ茶ジェラート そして焼き笹団子 生クリーム。

雨だからといって歩きもせずこんなに食べてどうするの、といった感じもするが
美味しくてしあわせ

調布のマイクロカフェ

歩くと発見があり・・・。

2012年05月14日 | Weblog
昨日はアマゾン古書店にだしておいた「痺れる」(沼田まほかる)が
売れたので郵便局本局まで歩いて行った。
ギリギリ、メール便で出せない厚さだったので日曜日に扱う本局へ。
この郵便局への道はここに転居してまもなく父が発見?した行き方で、
もちろん自転車なのだけれど、父は地図を書いて方向音痴のわたしに
説明してくれた。父の地図はすごく分りやすかった。
自転車に子どもを乗せて何度も市役所や体育館や郵便局へと行った。

(歩いてみるとけっこう遠かった)

今日は風が心地よい日だった。
夕食の支度もほぼ終えて夕方から井の頭へ。

ナザレ修道院の正面



それから西園へと歩く。なくなったとは知っていたが西園のプールは、
ぽっかりと空き地になっていた。
こどもたちがみんな通ったプール。
若い美人のママ友がわたしの長男に「お兄ちゃん、競争しようか」と
溌剌とした笑顔で声をかけてくれたプール。
(このときの印象は息子に鮮やかに残っているそうだ)

幼稚園の時の次女のママ友はみんな個性的で輝いていた。
わたしは小学生の長男長女をプラスして3人連れてよく出かけたものだった。

有三文庫の行き帰り、自転車で走った御殿山。
懐かしい道を本当に久しぶりに歩いて帰り道、素敵なお店を発見。

架空ストア

定休日で閉まっていたので、次回のお楽しみにしておこう。


ブログの効用

2012年05月12日 | Weblog
案外ラクなのが母が穏やかに臥せっているときだ。
こちらのペースで日常が進む。
しょっちゅう見に行くがベッドにいてくれるので
大きな変化はなく部屋も台所もわたしが作業をしやすいまま。

ところがすこし良くなると(喜ぶべきなのだけれど)
中途半端にいろいろ行動するので、こちらの仕事がすごく増える。
タンスからパジャマが全部出してあったり、
指定ではない大きな袋に紙もプラスチックも缶も入れてあったり、
食器がどこかに動いていたり用途不明品が出現したりする。

そういう病気なのかなと何度も思うのだけれど、
「どうして??」と思うとついそう言ってしまう。
すると母はとても病人とは思えない口調で理由を述べてくれる。
でも、やっぱり要介護者なのであっていろいろ中途半端な山ができる。

タンス、洗濯物、台所と部屋の片付け、ゴミの分別、等いろいろと
わたしには「後始末」みたいな作業に思える。

でも普通に会話ができる時も50%位ある気がするので
対応に戸惑いながら日々は過ぎる。
(つい怒ってしまってあとでゴメンネ、と思うのはそういう時だ)

さて昨日のブログの効用だけれど、
書いてみたらわかったことがあった。
一つは「ひとり気ままに食べたい時もあるがそばにいて欲しい時も
多くなってきたのではないか」ということ。
もう一つは「歯痛はないのだから多少咀嚼に不自由でも普通の食事がしたいのでは
ないか」ということ。
どうして食べないの?と何度聞いたか分らない。
あんたが作ってくれるのはみんな美味しいよ、でもお腹がすかないんだよ、と
そのたびに母は言っていた。

今日はほとんど1日ベッドにいた。
食べたくないと言って好きなお饅頭にも手をださなかった(普段は朝食前に甘味を食べる)。
それで、イチゴ、バナナ、カステラを小さく切ってアイスもすこし入れて
ちょっとひとくち、と食べさせてみたら「美味しい、じぶんで食べる」とスプーンを
手にして完食。
夜ご飯もポテトサラダや一口サイズにしたコロッケ、さらにから揚げまで、
少量ながら全部。
食べたくない、を正面から受けてぼやぼやイライラしてもダメなのだ、とふと思った。
食べないと痛み止めの薬も飲めないからね、とできるだけやさしく、、、。

たぶん薬が効くとまた起きていろいろ始めると思う。
安静にしてね、と言ってもそこは理解が及ばないらしい。
できることはじぶんでしようと思った、といって動くのだから、
本人はがんばっているんだと思う。
こう書くとわたしも落ち着いて言動を省みる。ブログの効用。
肩のチカラを抜く、という出来そうで出来ないこと。

母の歯

2012年05月11日 | Weblog
すこし良くなる。
すこし逆戻りする。
がくんと悪化する。母の様子はこの繰り返し。
圧迫骨折の進行。認知症。そして歯。
お風呂、洗面、洗髪、歯磨きは苦手トップ4で、
なかでも困るのは歯だと思う。
コドモのように膝に頭をのせて磨いてあげるわけにもいかず、
じぶんでするから大丈夫!というので歯ブラシセットや貼り紙で
実行してもらおうと試みるがなかなかうまくいかない。
ある日気がつくとようやく治療が終わって間がないのにまた歯が欠けている。
(なかなか口をあけて見せてくれない)
どうにか歯医者さんに連れて行く。
またタクシーで通院が始まるのだ。
「だから歯磨きしてって言ったでしょ」とつい小言を言えば
これまた「わたしは子供の頃から歯が弱くて須賀川の熊田歯科にいつも行っていた」と
耳にたこのお話が際限なくリピートされる。

老化は口から進行する、口が大事だとある人に以前教わったが
まったくその通りだと思う。
歯の具合が悪ければ食事ができない。
お粥を作っても手つかず、軟らかい煮物を作っていろどりも考えて小鉢に盛っても
手つかず。アンパンマンの小さなはんぺんを見つけたので出してみた。
あら、かわいいね、と言っていたが結局食べない。
母はずっと一人で気ままに食事をしてきたので、
わたしが傍にいると「後で」と言って食べないので用意して置いておく。
あとで食後の薬を持って片付けに行くという習慣になっている。
食べてもらえない日が続いて悲しくなった。
お菓子を食べると食事が入らないのでお菓子も少量しか置いていない。
好きなサンドイッチも野菜スープも食べていない日が続いたので、
衰弱してはタイヘンと好物のクリームパンやドーナツやバナナを食べてもらった。
プリンもゼリーもヨーグルトもじわじわと賞味期限が近づいてくる。

これではハンガーストライキみたいだと思う。
お願いだから食べてね、と軟らかいご飯、冷奴、少量スープを並べて
全部食べてくれたときはホッとした。
歯痛を言うことは全くない。
だから食欲不振の本当の原因はよくわからない。
今日は腰痛がひどくてかかりつけの先生のところへタクシーでようやく行った。
ほんのすこしの動きにも激痛を訴える。
また入院、、という話になったがとにかくいったんは帰宅して休むことに。
鎮痛剤が効いたのか午後は起きてすこしだけ食事もした。
よく眠っている。寝顔に安堵して一日が終わる。

緑、美しく。

2012年05月07日 | Weblog
ようやく歩き始めた。
歩こうと長年思ってきたけれど「疲れる、頭痛になる、日常生活に支障がでる」
「すこし元気、ヤッホーと動く、結局疲れる、頭痛になる、日常生活、、(泣)」という
ぐるぐるのなかにいた。
でも最近頭痛が減少して退職してからは日常に余裕があり季節も緑。

そして履きつぶしていたスニーカー(古書店バイトの時メインとしてずっと・・)が
とうとうダメになったので久しぶりにスニーカーを(安物だけど)購入した。
さらに膝が痛くて診てもらったら「ムリのない程度で運動を」と勧められた。

こうなったらもうのろのろでいいから歩くしかない。
ロケーションとしてはかなり恵まれていると思うので、
ウォーキングはとてもできないが遅々として散歩から始めようと思った。
それも毎日じゃなくてもいいや、とゆるゆる。

まず川沿いをすこし歩く。
次は学校近くの猫さんに会いに行く(いなかった)。
今日は井の頭方面を散策。

ナザレ修道院の裏手の小さな公園で。


裏から眺めたのは初めてだった。
ひっそりとこの美しい修道院が立ったのは10年くらい前だろうか。
今度は本当に久しぶりに表へまわってみようと思う。