羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

八ヶ岳の風

2010年08月31日 | Weblog
今年も八ヶ岳山荘へ。
まとまった休みはとれないので、二回に分けて・・・。
たった2日ずつのつかの間の夏休み。
でも大好きな二階の窓をあけて空と雲と木々をながめる。
エアコンのない夏はなんて清清しいんだろう。


原村の村立で標高1350メートルの所に位置する八ヶ岳美術館。



原村出身の清水多嘉示氏の屋外にある作品。




山並みを眺め、風を感じて、ちょっぴり芸術に触れ、そして楽しみは、
畑から採ってきたばかりのとびきり新鮮な野菜をいただくこと。

このランチは山梨明野町ヒマワリ畑のすぐ近くにあるミサワワイナリーの
レストラン彩。





それから、すこし足をのばすと諏訪にレストランディ・モアがある。

桃の冷たいスープ。



どちらもマダムの心意気が伝わってくる、本当に素敵なお店。

牧場公園から見上げた夕焼け空。
夏もやがて去っていくのだろう。


ゴキブリが怖い

2010年08月25日 | Weblog
ゴキブリが怖い。
あんなに小さくて攻撃してくるわけでもないヤツが、
どうしてこんなにコワイのかと何回思い直そうとしても、
やっぱりこわい。
その昔、ヤツが空中を飛行するのを目撃した時の恐怖は
忘れられない。
敵意を見せれば反撃にでるのだと思った。

それ以来、実家で発見したわたしの悲鳴の大声に、
母は「ゴキブリよりもビックリしたわ」とよく言っていた。

結婚してからあまり見なくなってすこしホッとした。
でもたまに見かけるとすぐさま夫を呼ぶことにしている。
夫がいないときはもちろん同居の母親が頼りだ。

情けないけれど、死骸も始末できない。

前に仕事先で誰かが見つけて大騒ぎで殺虫剤でやっつけた。
さて新聞紙で始末。
でもできない。
「死んでるんだよ!?」とみんなにあきれられた

最近は生協で購入した駆除剤を大量に各部屋に置いて、
見かけなくなって安心していたら、
今年は二回!見つけてしまった。
夫もいないし、頼りの母親も高齢なので、
次女と奮闘してスプレーを指が痛くなるくらい押し続けた。
必死になって死骸も遠隔操作で回収した。

そして昨夜だ。
そばで寝ていた猫がさっとベッドを飛び降りた。
何かを見つけたときだけの素早さ。
猫の視線をたどり、壁に見つけてしまった。
もう夜中の一時過ぎ。誰かを呼ぶ時間じゃない。
手元にスプレーもないので、あたりを見回し、
大き目の封筒の中身をだして丸め、いよいよ覚悟を決めた。

猫がすこし離れて見守る中、バシッと生まれて初めてゴキブリと直に闘った。
命中して、落下した、、、と思った。
そのあたり猫のタオルケットのあたりをすごくドキドキしながら
めくってみる。
しかしヤツはいなかった。
雑然といろんなものが置いてあるマイルームがちょっぴり悲しい。
コンセントの先端や紙袋の隅まで、
何もかもが怪しげに見える。
とうとう見つからなかった。
闘いは終わっていない。

こうしていても、視界の先に何かないか、気が気ではない。
また猫に見つけてもらおう。
今、いちばん頼りになるのは愛猫だ。
闘争が本格的に開始されれば、脱兎のごとく逃げて行くのだけれど。

森のように

2010年08月16日 | Weblog

河野裕子さんが亡くなったことを夕刊の記事で知ったのは、
ちょうど娘と本の貸し借りをしてきた日の夜だった。
わたしは桐野夏生さんの「ナニカアル」を持っていき、
娘には川上未映子さんの本を何でもいから貸して、と頼んでおいた。

そして、
この冬には「薄紫の冬桜」二号をだしたいね、と話した。

河野裕子さんの短歌の多くを読んだのも娘から借りた本だったかもしれない。
たとえば、この歌。

「森のやうに獣のやうにわれは生く群青の空耳研ぐばかり」

64歳、若すぎる死だったと思う。

告別の連絡

2010年08月15日 | Weblog
非通知の電話というのはちょっと身構える。
携帯電話の表示を眺めながら「誰?」と思う。
以前よく電話してきた相手なら仕事かんけいなので、
「夏休みちょうだい」と言えるけれど、
(とればいいじゃないと、カンタンに軽く返されるだろうが)
かれもこのごろ諦めたのかかけてこなくなった。


先日「非通知」の電話がかかってきたとき、
面倒なのででなかった。
三回目にとうとう相手が留守番サービスに向かって喋っていた。
通夜と葬式の人数だった。
間違えてますよ、と言ってあげたほうが親切だと思ったが、
相手は留守電に伝えたから安心したらしくもうかけてこない。

ところが翌日、また着信が二件あった。
非通知の間違い電話。
(ゲームセンターでメダルで遊んでいたので気がつかなかった。)
故人とのお別れは滞りなくできただろうか。

それきりもう「?マーク」の着信はない。

二ヶ所の仕事をしながら暑すぎる夏がじりじりと過ぎていく。

新しいレシピ

2010年08月04日 | Weblog
ちょっとしたラッキーで、野菜をたくさんいただいた。
きゅうり、なす、ピーマン、トマト、ズッキーニ、枝豆、オクラ、
そして茗荷。
どれも元気な夏野菜。
追加でいただいた大葉も合わせて、まずは冷奴の薬味に、たっぷりとみょうが。
そう、好きだけれどバリエーションを思いつかなかったのがみょうがくん。
薬味と甘酢付けくらいしか知らなくて使い切れないと思ったが、
意外に活躍してくれた。
2日目はスライスしてサラダに。
翌々日はみょうがごはん。酢にやはり大葉と梅干少しを刻んで混ぜ、
白ゴマをふって。これは初体験
家族に嫌われないようにお休みの日もはさんで、
今日は、キュウリとワカメの酢の物にプラス。(さっと茹でてから)

とうとうすべて使い切り、あとはオクラが1パックと半分残っている。
納豆に入れたり、煮びたしにしたりしていた。
あしたはバターいためにしようかな。
脇役の野菜たちは変幻自在。
夜は七時から支度を始めるパート主婦のわたしの味方となって、
素早く一品に変身してくれる。