羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

バルテュス

2014年05月26日 | Weblog
バルテュス展が気になり始めて一ヶ月以上経つ。
豊川悦司さんが案内してくれたBSの特番はとても
興味深かった。日曜美術館も観た。

猫たち、少女たち、そしてバルテュスが少年時代に描いたという
絵本もあるらしくみてみたい。
しかしいま、上野を遠く感じる。
何となく元気がないまま日々を過ごしているので
出かけていく原動力が不足している。

明日は仕事が休み。外出のチャンス。
でもやはり母のところへ行かないと、、、、。
体力と気力があれば、一日に二つ三つの予定は入れられると
思うのだけれど、むかしからそれは苦手だった。
体力と気力のファイトに欠けている。

最近、山本文緒さんの「再婚日記」を読んだけれど
再婚日記というよりはうつ病の闘病日記だった。
この本はだいぶ前、バイト先の古書店ですこし読み、
続きを読もうと思いつつしばらく忘れていて先日、
高円寺の古本屋にあったので買って来た。
気力喪失のうつ状態の日記はそれなりに親しみを覚えるものだった。

こういう日々、やはり絵を眺めて過ごすのはいいものだ。
いつも100円の古本で芸術新潮や
「世界の美術館」
を買ったりしていた。

(このモネの絵のあるボストン美術館展は来月から世田谷である。世田谷なら近いので嬉しい。)

でも先日、図書カードを使って新品の画集を手に入れた。
古本では売っていないというのが理由ではあったけれど、
新品で購入した初めての画集。
この染み入る青に浸りながらいまは巴水の版画を眺めている。

五月の風にホッとひと息

2014年05月17日 | Weblog
パソコンが兄のところでメンテナンス中。
ほとんどのことはスマホでできるけれど、
やはりパソコンの画面は大きくて見やすいな~と、
娘が置いていったパソコンを久しぶりにあけてみた。

その娘、アトピー悪化で本当に心配した。
見かねた同僚の勧めで医大病院を受診。
職場の医大教授の紹介状もあってよい先生に診ていただいたようだ。
だいぶよくなったらしい。
今は強いステロイドで目立つところを抑えたので、
これからも心配は続くがとりあえず挙式は延期しないとのこと。
よかった。
わたしもアトピーの花嫁のためのブライダルメイクを検索したり
問い合わせてみたり、いろいろした。
すこしホッとしている。

入院中の叔母もがんばってくれている。

ホームにいるわたしの母も何かと問題発生しているのだけれど、
まあちょっと落ち着いているときもある。

そういうわけで、以前から計画していた那須へは予定通り行って来た。

 那須マウントジーンズの水仙。

夢屋、という古民家カフェでは看板猫さんがきっちりおすわりして出迎えてくれた。
車が到着しお出迎えの仕事が終わるとさっさと好きなところへ移動。
カメラをむけてもふんと横向いて目も閉じて「今はオフ」
だから写真は諦めたけれどさわらせてくれたので嬉しかった。
そば粉のガレットもすごく美味しかった。

旅の目的は昨年オープンした藤城清治美術館。
森の中にはチャペルもあり、藤城さんの影絵の世界をこころゆくまで楽しんだ。

         
                   

黒いワンピース

2014年05月08日 | Weblog
暑かったり寒かったりする。
洋服ダンスをあけて明日の天気と気温を思案する毎日。

そして今日、喪服をだした。
亡父の姉、好きだった。思い出もたくさんある。
高齢となり、周囲を困惑させる出来事が頻出していると聞き、
いつしか足が遠のいていた。
今回、その叔母と同居して面倒をみていた兄から連絡をもらい、
すぐ病院に行った。

もちなおしてくれたのだと思っていた。
手を握り、声をかけると会話もできた。
しっかりした声だった。

昨日、兄から聞いた話ではあまりよくないという。

縁起が悪いから見ないようにしていたけれど、
今日、点検するために喪服をだした。

そして、来月に挙式を控えている次女の具合がわるい。
アトピーの悪化で、ほんとうにかわいそうだ。
祝日でもあいている医院を探して一緒に行った。
診察室ではらり、と彼女の目から涙がこぼれた。

延期も考えようと思う。
やさしい彼がいつもそばにいる。

結婚式に着ようと思ったワンピースをそっとしまって、
喪服をだした、今日はそんな日。

日曜日の食卓

2014年05月04日 | Weblog
仕事を終えて、次女が埼玉からくる。
残業続きなうえに同僚が退職し毎日ハードな日々。
アトピーが悪化してる、、、と心配なラインがきていた。

昨年入籍して、今年、写真だけ撮ろうかな、と言っていたが
簡単に挙式と食事会をすることにしたらしい。
来月。
その話もしたいし、明日は二人で吉祥寺。(わたしの仕事後)
明後日はたぶん六本木のサントリー美術館。
次女が好きな江戸絵画を観に行く。

娘がくるとなると「何を食べさせよう」と思う。
長男、長女、と順々に自立していってさいごまで家にいた娘なので
食卓は「一人っ子状態」が多かった。
娘が好きなものをあれこれ考える。
去年の今頃は「タケノコご飯」で待っていたと手帳にある。

今夜のメニューは高野豆腐と野菜の煮物。
梅酢タコのサラダ。アボカドと鶏肉のわさびマヨネーズ炒め。
戴き物のあおさがあるのでみそ汁にしよう。
次女のお茶碗を食器棚からだしながらあれこれと考えるのも楽しい時。