羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

店は出会いの場だったから

2014年02月27日 | Weblog
電話もある。ラインがあり、メールがある。
それでもささっとハガキをくれる友人がいる。
郵便受けに自分宛の手紙を見つけるのは嬉しいものだ。

ほんのひとことふたこと、
特徴ある彼女の字と簡潔な文面の何だか潔いやさしさが好きだ。

彼女とは「あんふぁんて」という育児グループで何十年も前に知り合った。
母親だからこそ社会へ、という姿勢を新米ママのわたしは
そのグループと先輩たちから教わったと思う。

今回ハガキには「閉店するならその前にぜひ行きたい」という一文があった。
以前にも行ってみたが閉まっていて残念だったというので、
仲介役となってわたしがその店のあるじ(知人)にメールしてみた。

昨夜、今朝、今日夕方、としつこくメール。
友人にも(当然わたしにも)都合があり打ち合わせをしたいのだが、
店主から返信がない。
もちろん多忙をきわめているのだろうと思う。
だから短文で返信もらえるように考えたつもりなんだけどな。

店主とはつい先日会ったばかりなので、
閉店スケジュールの話もきいた。
あとは具体的な時間だけ。それがとまっている。

時間、止まっちゃったかな。そうだよね、閉店はほんとうに残念。
止めちゃいたいよね、時間。
会ったとき「まだ未練があるの、王子様が現れてずっとやってていいんだよって
言ってくれないかな。」といっていた。

店主の気持ちもよくわかっているつもり。
しかし仲介役の立ち場もなかなかむずかしい。
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木精(こだま)

2014年02月25日 | Weblog
大雪のために予定がいろいろ変わり、
ようやく埼玉からきた次女と山種美術館に行く事が出来た。
新聞販売店から昨年貰った招待券が二枚。
「Kawaii日本美術」展。

プライスコレクションが公開された時、きっと誰もが目を奪われた「鳥獣花木図屏風」。
わたしも娘もテレビの特集番組に釘付けだった。
江戸文化が好きな娘はこの江戸時代の画家、伊藤若冲に興味津々。
そしてとうとうその絵に会えるときがきた。
今回は静岡美術館からやってきた「樹花鳥獣図屏風」。

小さなマス目ひとつひとつに彩色されそれは気が遠くなるような作業である。
よくわからない不思議な生き物もいて見ていて楽しく飽きない。

わたしがいちばん印象的だったのはこれ。

山口華揚作「木精」。

これは京都の北野天満宮にある樹齢400年のケヤキだという。
ふりむくミミズク。
賢そうな表情が、まさにこの展覧会のタイトル「かわいい」。
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記憶に残る雪の2月

2014年02月15日 | Weblog


降りましたね~、雪。
週末ごとに雪。
先週土曜日、次女がこちらに来るというので
楽しみにしていたが大雪で無理。
そのとき判明したのが家族がわたしの誕生会を計画していたこと。
あらやだ、嬉しいわ、でも雪でどうなる?
休みバラバラ。

それが11日祝日が火曜日だったので
なんとかそろい、夫の運転する車で埼玉へ。
坂戸グランドホテルは雪景色。
そして兄姉は末っ子の新居を拝見して歓声!

帰宅してから皆から貰ったプレゼントを眺めてさわって
しみじみとよろこんだ。

息子からのプレゼントその1と手紙。

手紙の後ろに貼ってある白猫のしっぽに赤い風船。

長女からのカード。

Hの上に腰かけている少女は娘によく似ている。
そしてリボンくるくるのウサギの顔が何ともいえない。

次女からも手紙を貰った。
プレゼントはリンゴ色にオレンジを溶かし込んだような柔らかなカーディガン。

その次女と山種美術館に行く予定なので、
この週末こそこちらに来るつもりだった。
しかしまた雪!車は諦めて、電車が動くのを待ち、
午後になって新居を出発したらしい。
しかし・・・駅にたどり着けなかった。
ブーツの中まで濡れて冷たい、、、とラインがきた。

「お母さん、美術館決行できる?すべるよ?」とわたしのことばかり心配していたが
けっきょく元気ムスメも断念したようだ。
さあ、次いつ行けるか?
雪にもインフルエンザにも負けずに若冲の白い象に会いに行ける時を待つ。
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猫の絵はがき

2014年02月01日 | Weblog
お母さまの介護をしている友人のブログを読むのがつらい。
「看取りをどこで希望されますか?」と言われた言葉、
「あと○週間」と最期への具体的な数字をあげるドクター。
傷ついているだろう友人はそれよりも目前のことに精一杯で、
日記に悲憤はなく、ただただ一生懸命に日々を闘っている。
がんばろう、いや、すこし休もう、やっぱり母のところに行こう、と
毎日じぶんを奮い立たせている。

仲良しだったわけではない、
母とはいろいろな確執があった、というのはわたしと同じ。
でもやっぱり今、「ひとりで」母を背負っていると思う。

わたしも今日、母のところに行ってきた。
ホームから電話があった。
腰痛を訴えてわたしを呼び続ける。
入所する前と同じ。
その呼び方は尋常ではなく、それでわたしも参ってしまったのだが、
それがここにきて再発したらしい。
何故かといえばたぶん「寂しさと不安」が暴発するのだと思う。
認知症の症状の表れかたなのだろう。
顔を見せにいってもすぐに忘れてしまうからそれは果てしない葛藤だった。

それで家にいるときは母が読んですこし安心できるように
「S子は二階にいます。時々見に来るよ」というカードを作っておいた。
効果はあまりなかったかもしれないが、ないより気分的にマシだった。

今回、猫の絵はがきに「もうすぐ誕生日だね」という書き出しで
孫もわたしも会いに来るよ、お出かけもしようね、と書いて置いてきた。

午後ゆっくり話していたときにはどこも痛いなんて言わなかったし
昼夜「痛い!」「S子!」と騒いでいたと若いスタッフは言ってたが
そんなのどこ吹く風である。

猫の絵はがきを読みながら、スタッフを困らせることなく、
次回行くときまでおとなしく待っていてくれるとよい。
それでも痛みを訴えるようなら圧迫骨折の悪化かもしれないので受診しよう。
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