整列乗車

一難去ってまた一難、というべきか、膝痛が再発。
もともと左の膝が時々痛むことがあったけれど、
大した事ないかなと放っておいたら三年位まえに
右膝ががくんと痛くなって困って病院に行った。

母と同じ「変形性ひざ関節症」だった。
母は手術して人工関節である。

片頭痛も膝痛も、遺伝することがあるらしい。
母が骨粗しょう症で圧迫骨折になり、体力も気力も意欲もダウンしていくのを
目の当たりにしていたから、
わたしは何としても「動ける老人」になりたいと思った。

スポーツ嫌いだったわたしがウォーキングを始め、ジムにも通いだしたのは
そういう理由からである。
カルシウムやビタミンもサプリはお金がかかるので食事でとる。

膝の病院には一度行ったきりで、「運動療法で改善」されたと思っていたから
この再発にはしょんぼりしている。
メマイが治ったのにまた手すりを持って階段を下りている。

仕事に行くときは三鷹か吉祥寺か、どちらかから電車に乗る。
三鷹は始発なので乗客の数がすごい。
「整列乗車」といって全員が降りた後いったんドアが閉まり、人々は四角いブロックの
固まりみたいにきちんと並んだまま、ぞろっと移動する。
わたしは座らないので並びたくない。でも最初のブロック、次のブロックと
人々の集団でホームはいっぱいで、外れてたたずむ場所がない。
と思っていたら、整列していないグループがありそこは殺気立っていないしちょっと隙もある、
ということがわかった。
電車がきて判明したのはその車両には座席がないのだった。
みんな立ったまま荷物か家畜(言いすぎ？)みたいにして運ばれていく。

わたしはすぐ降りるのでその車両でＯＫ。
でもそこも油断していると居場所がなくなる。
座席はいらないけどつかまる棒は必要なのでさっさと乗らないといけない。

そのてん、吉祥寺はもう座席の争奪戦がないからか人々は諦めの穏やかな表情をしている。

わたしが電車を待つ場所は決まっていて階段をのぼって後ろに回る。
誰のじゃまにもならないし、何より階段やエスカレーターであがってくる人たちを
つかの間眺めていることができる。

今朝もそうしてそこに佇んでいた。
やっぱり若い人たちが多い、中高年の比率は少ない。私くらいの女性もとても少ない。
そんなことを思いながら「また整形外科に行かなくちゃダメかなー」と考えていた。

完熟トマトのパワー

季節の変わり目やちょっとしたきっかけでやってくる「めまい」。
ちょっとふらつくかな、と思っても動作をゆっくりにすれば
昼間は何とかなる。
こわいのは横になるとき。
頭を動かす、仰向けになる、または横向きになる。
天井がぐるぐる回ってキビシイのでじっと目をつむって耐える。
閉じたまぶたの裏でやはりぐるぐるしている。

以前、頭痛外来の清水ドクターが処方してくれた薬は
すごく苦いのにまったく効かなかったので
クスリ依存のわたしもメマイの症状だけは諦めて時が過ぎるのを待つ。

仕事も休まない。
階段の手すりをつかんでゆっくり上り下りする。
わたしが下車する駅では改札口に向かって殺到する人々の間をぬけて、
外へ出なければならない。
元気なときでも苦手なこれが、やっぱりつらい。
でもがんばった。

運よく有給休暇を一日とってあった。よいタイミングだった。
休日の火曜日と有給の水曜を利用して八ヶ岳山荘へ、とても久しぶりに。


　　　　　　

小海高原美術館では岩合光昭さんの写真展をしていた。
「ネコは小さなライオンであり、ライオンは大きなネコである」

先週月曜の夜から山荘に行き、ゆっくり、のんびりした。
どこもかしこも緑のやさしい風の中。こころとからだが涼やかになり、
東京に戻りたくない、と思ったときにはメマイもすっかりよくなっていた。
高原野菜をたくさん買って帰った。八ヶ岳の完熟トマトに朝、励まされて仕事に行っている。

清里マチスのデザートセット。

ことりカフェ

毎日乗るバスの窓から最近オープンした「ことりカフェ」を見ていて、
あら～こういうのがとうとう家の近くに来たんだわと思っていた。

今日は火曜日でジブリ美術館休館日。
三鷹の森、ジブリの向かい側にできたカフェも今日なら混雑していないだろうと、
散歩しながら行ってみた。

　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ちょうど取材の人たちが帰ったところで、ガラス越しのいい席に案内してもらった。
インコのお食事タイムを眺める。黒い目と首をかしげるしぐさがかわいい。

アイスコーヒーには、ことりクッキーがついてきた。

しばらくとどまる

帰宅してジャケットを脱いだら「あー今週も終わったぁ」と思った。
日曜日も仕事があったし(そういえば土曜は美術館だった)何だかんだと毎日が過ぎていった。

毎日の予定を確かめながらどうにか業務をこなし、
この一週間、高校の時の友達に会い、母を見舞い、
図書館に行き、ジムにも行き、今日は頭痛の病院に寄って帰ってきた。
そうだ、今朝はバス停で久しぶりにわんこに会った。

ひとつ早いバスに乗るようになったので会えない日が続いていた。
今日は会えるかなと歩いていったら、
ママに抱っこされてお姉さんの見送りにきていたので
久しぶりにたくさんさわった。
この頃、トシとってきたからか、散歩に行ってもすぐ帰りたがるのよ、と聞いた。

トシとったのは人も犬も同じである。
今日、病院の待合室で雑誌を読んでいたら
「気になりませんか、首のシワ」という記事があって食い入るように読んだ

うつむいてスマホ。この体勢もかなりマズイ。そういえばそうだ。
ということはうつむいて読書。これも同じ。
思わず顔をあげる。
首のシワも二重あごも加齢だから仕方ないと思うけど、うれしくない。

それなりに手入れはしているつもりだけど、
やっぱりどうにかしたい、女心。
どうにかしたいといえばキャンディクラッシュはレベル７０がクリアできない。
しばらくここにとどまりそうだ。

どこまでも続いている

歳を重ねたら早起きが苦にならなくなると予測していたのに、
まだまだ朝は弱い。
仕事に行くバスの中でいつもアクビをしている。
昼間はいつも眠いので正しい睡眠にあこがれて
夜更かしせずに寝ようと思う。

以前は睡眠導入剤の世話になっていたが
いらなくなって嬉しいのですっと眠りたい。
でもすっと眠れるときのほうが少ない気がして、
朝になるとまたあくびしながら仕事に行くのである。

寝る前はパソコンやスマホの液晶画面を見ないようにしましょう、と
どこかに書いてあった。
夜、何をしているのかといえばこうしてブログを(たまに)書いたり、
パソコンやスマホでゲームをしている、わたくし。
ベッドに入る寸前までゲームで遊んでいて「眠れない」もないもんだ、よね？
とひとり反省して、早めに切り上げる気構えでいる。

「キャンディクラッシュ」が面白い。
でも何も考えず漫然とキャンディを消しているのでまったく進歩しない。
もう一年以上遊んでいるがまだレベル６０台。
先日、ジムのコーチとその話になった。
わたしはゲームは好きだけれど、毎日はしないしキャンディも数ヶ月しないこともある。
次のレベルに進むには友達の助けがいるよ、などといわれると面倒だから
放っておく。(しばらく放っておくと妖精が助けてくれる)

コーチはいまレベル７０台だと言っていた。
若いスタッフは３００台らしく驚いた。
そう、どこまでもどこまでも続いていてクリア達成する日はわたしにはこない気がする。
フェイスブック繋がりの姪の得点を追いかけながらマイペースで遊んでいる。
そしてそのステージを失敗しても諦めて切り上げる。
次に進むのがいつになるかわからないけれど、やりすぎると肩がこり、
目が疲れて、そして眠れなくなる。

寝る前はゲームよりも本か音楽がいいと思う。