羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

海をこえて

2008年06月22日 | Weblog
今年もギリシャへ行ってきた人からお土産のお菓子を頂きました。
毎年、ギリシャ。彼女はその国に住みたいくらいそこが好き。
一人で時刻表を見ながら地元のバスに乗って出かけるという。
地味で小柄で独身の彼女が発揮する意外にも見える行動力。カッコイイ。

みどり・・・響く。

2008年06月15日 | Weblog
金曜の夜に仕事が終わってから、兄の山荘がある信州へ行きました。
東山魁夷さんのあの有名な絵。いま、吉永小百合さんの出ているコマーシャルでも目にすることが多くなりました。
奥蓼科の御射鹿池(みさかいけ、みしゃかいけ、とも呼ぶらしい)。

「緑響く」
画家の目にうつった白い馬のように、ぽかりと浮いた白い雲が、濃いみどりの水面にうつっていました。

寄り道

2008年06月07日 | Weblog
仕事が終わったら、夜ご飯を作るために真っ直ぐに帰ってきます。
来た時と同じようにコンビニの前の信号を渡って。。
もしも買い物があるのなら、来たときと同じ道を戻り、コンビニの角を曲がります。

でも、ごくたまに、ふと違う道を帰りたくなります。
暑くもなく寒くもなく、もう六時過ぎているのに明るくて夕焼け空が見えたりするこんなとき。
疲れて早く帰りたいのに何故かすこし遠回りをしたくなります。

昨日、そうしてふと違う道を選んだら、小さな個展を見つけました。
それは仕事先からほんの少し先に行っただけの場所。
いつものように来た道を戻っていたらわからなかったこと。
ちょっと先に進んで横道に入っただけ。

有賀博さんというかたの展覧会でした。
ペンで描く花と旅、、、、ほのぼのとやさしい絵でした。
ホッと一息つけるちょうどいいスペースにピッタリの個展でした。

寄り道をして良かったです。

ポエトリージャパンにすみれこのページを作ってもらいました。
http://www.poetry.ne.jp/
そういえばわたしは、小さい頃から道草ばかりしていたなと、ふと思いました。

足跡

2008年06月04日 | Weblog
もう、歩いてきてしまったから、足跡は消せない。
どんなにみっともなく見えても、後悔しても、ぐちゃぐちゃでも、
「まぁ、いいか」と諦めるしかない。

そんなことを思いました。
思っています。

「後悔なんかしない」と強気で顔を上げるのは、
たぶん開き直ったヤケ気味のとき。

パソコンの画面を眺めてはそんなことを考えました。

でも、ちょこっとうれしいこともありました。

見知らぬひとのブログにわたしの詩を読んだ感想があったから。
ありがとう。
カナシイことがかいてあるのではないかと、ほんとは少し怖かったけど、
それはわたしの詩には「ほめコトバ」として受け取りました。


消せないものを書くために、わたしはまた言葉の森へ出かけて行きます。
今日も公園のブランコの下には、絶望的な水溜りがあって、
中途半端な夕焼け空を映していました。

知らなかった・・・。

2008年06月03日 | Weblog
待ってました、と桐野夏生さんの新刊を購入。「東京島」。
小説のせかいに浸ることのできるしあわせな数日間を過ごしました。
桐野作品に登場する女性たちの「生きてやるわよ」みたいな力強さが好き。

しかも今回は無人島に漂着した集団に、女性はたったひとり。
読み終えて伝え聞いたところによると、その昔「アナタハン島事件」という類似した状況の実話があったらしい。
検索してみたら、映画にまでなっていました。

「ありえないお話」という感じで読んでいたのにビックリです。