At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Foul Play / 小島 恵理

2013-12-21 | Japanese AOR
先日Light Mellow和モノSpecialに追加掲載されたのをはじめ、ここ最近一部で取り上げられることが増えてきた一枚。近年はボーカルトレーナーとして活躍している美人シンガーソングライター、小島恵理による1984年のシングル盤です。いかにもこの時代のポップス然としたタイトル曲もさることながら、この盤の目玉はB面に収録されたLonely Feelin'。ボブ・スキャッグスによるAORの大名曲Jojoを模したアレンジに小島の切ない歌声が乗るJ-AORの隠れ名曲です。クレジットがないため誰が演奏しているのか分かりませんが、キレのあるホーンとよく跳ねるリズム隊が素晴らしく、まさに都会の夜と言った雰囲気。間宮貴子の「真夜中のジョーク」をもう少し角松敏生やオメガトライブっぽくシフトしたような楽曲になっているため、その辺りのファンならばまず間違いなく好きでしょう。透明感のあるハイトーンで聴かせる小島のヴォーカル・ワークや、彼女自身のペンによる作詞作曲もかなり良い感じです。アルバム未収で当然のことながらCD化もされていないため、今のところ聴くにはこのシングルを探すしかありませんが、ライトメロウな雰囲気が好みなJ-AORファンならば是非とも聴いてみて欲しいと思います。それにしてもこの辺りのマイナーなシングル盤までが取り上げられるようになったところを見ると、和モノ再評価の波もいよいよ来るところまで来たと言うことなのでしょう。いわゆるレアグルーヴ的な再評価の中では、どんなジャンルでも最終的に行き着く先はローカルプレスの自主盤とアルバム未収のマイナーなシングル盤。個人的にはそれもまた楽しいのですが、こうなるとあまりのマニアックさからどうしても一見お断りの閉鎖的な雰囲気になってしまいがちなので、それはそれで何だかなと思う部分もありやや複雑な思いです。。。
コメント
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