プロデューサーJOE ISAACS(ジョー・アイザック)によるプロジェクト、Risco Connection名義での音源をまとめ2010年にリリースされた編集盤。このRisco Connectionはいわゆるディスコのヒットナンバーをレゲエでカバーするという少し変わった立ち位置にあるグループで、そのサウンドの特性上ディスコ~レゲエ~フリーソウルと幅広くアピール出来る存在として人気が高いのですが、いかんせんリリースされている12インチが全てレア&高額。そのため一部のマニアを除き、これまで彼らの曲をフルで聴くことは敷居が高かったのですが、この編集盤のリリースによって誰もが気軽に耳にすることが出来るようになりました。ダイアナ・ロスのカバーであるM-1のIt's My Houseからいきなりクォリティが高く驚きますが、サバービア的にはやはりM-2のI'm Caught Upがベスト。Jocelyn Brown(ジョセリン・ブラウン)が歌ったInnner Lifeのカバーで広く知られる、Terri Gonzalez(テリ・ゴンザレス)によるダンス・クラシックのカバーです。そもそもオリジナルやInner Lifeのヴァージョンが特大級の名曲なので、どう料理しても悪い仕上がりになるはずはないのですが、それでもここまで完成度の高いカバーに昇華したことは素直に賞賛すべきでしょう。特に原曲には出てこない切ないストリングスのラインが見事です。またM-7のBringing Out The SunshineはMuroさんのDiggin' Iceに収録されていたラヴァーズロックの名曲。元々はOtis Gayle & Juliette名義でカナダのレーベルからリリースされていたようですが、実態がほぼRisco Connectionということでちゃっかり収録曲に選ばれています。10年くらい前に何枚か出ていたRelaxin' With Loversという一連のラヴァーズ・ロック系コンピが好きな人なら、おそらくまず気に入ることでしょう。ちなみにこの編集盤、CDだけでなく2LPでもリリースされています。個人的にはこの手の近年リリースされた編集盤をわざわざLPで買う趣味はありませんが、LPにこだわりのある方はそちらで入手を検討しても良いかもしれません。いずれにしろ最初にも書いたように幅広い層にアピール可能な作品なので、興味があればまずはどこかで試聴ください。ブラックミュージックを中心としたジャンル横断型のリスナーには間違いなくお勧めの一枚です。
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