ちょっと今さら感はあるのですが、たまたまレコード屋で発見したので紹介します。例のNovi Singersを筆頭に、一昔前に密かなブームとなったポーランド産レア・グルーヴのうちの一枚で、Crashなる当地のジャズ・ファンク・バンドが女性ヴォーカリストのGrażyna Łobaszewska(読めません…)をゲストに向かえ76~77年に製作したLPが本作。サバービア誌では便宜上ユーロ・ジャズの括りで掲載されていましたが、時代がらジャズ・ファンク~フュージョン色がかなり強めな上、プログレ的な要素も少なからず内包されているので、いわゆる正統派のジャズ・ファン向きの作品ではないかと思われます。実際僕自身も一枚通して聴くのは少し辛め。最もデンマークのAriel辺りに比較的近い雰囲気を持っているので、ヨーロッパのジャズDJとかはこういうの好きそうですけれどね。さて、そんな本作中で僕が唯一好んで聴いているのはB-3に収録されたW Najprostrzych Gestach。程よいテンポで演奏されるブラジリアン・フュージョンで、ベースとアナログ・シンセ、そしてサックスの音色がたまらなくグルーヴィーな一曲です。Grażyna嬢の可愛らしい声で奏でられるメロディー・ラインも、どこか郷愁感と高揚感を同時に煽る展開となっていて、あまり耳馴染みのないポーランド語による歌詞と相まり、ある種独特のオリエンタルな世界観を作り出すことに(本人たちの意思とは関係なく)成功しているのではないかと。フェイド・インで始まりフェイド・アウトで終わるのが少し残念ですが、個人的にはなかなかの佳曲だと思っています。ちなみにサバービア掲載効果か一部の店舗では未だに5桁で取引されているようですが、基本的にそれほど高いレコードではないはず。安く見つけたら聴いてみても良いかもしれません。
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