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At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Love / So Nice

2014-01-14 | Japanese AOR
シュガーベイブついでにこちらのアルバムも紹介。何年か前に界隈で話題となった1979年の自主制作系シティポップ作品です。再発された際には各ショップこぞってリコメンドしてたので、内容は知らなくてもジャケットに見覚えのある人は多いでしょう。バンドの生い立ち等については既に各所で紹介されているほか、再発時に付いていたライナーにも詳しく記載されているため、ここで今さら書くことはありませんが一言だけ。日大藝術学部のフォークソングクラブに所属していた大学生たちが、紆余曲折を経て卒業記念的に作った作品ということを考えれば、おそろしく完成度の高い一枚です。いわゆるアマチュア作品として本作を評価するならば、超一流の作品であるということに異論のある人はいないでしょう。ただ、それはあくまでアマチュアの世界での話。当時ほぼ自主で200枚しかプレスされていないことを考えると、たしかにシティポップス幻の傑作であることに間違いはありませんが、だからと言ってプロの世界で一流として通用するほどの作品かどうかと問われると、それはまた別の話でしょう。単に各所で絶賛されている紹介文だけ読んで聴く前に期待値のハードルを上げ過ぎると肩透かしを食らうので、努々そこの勘違いだけはしないようにご注意ください。収録曲中では冒頭からシュガーベイブのフォロワー感たっぷりでポップに弾けるA-2の「光速道路」、藤丸バンドあたりに似た質感でライトメロウなB-1のLove Sick、それから三連リズムでしっとり歌い上げるB-4の「別離<わかれ>」あたりが聴きどころ。ちなみに最近ではCD/LPでのリイシューのみならずitunesで配信もされているみたいなので、気になる人はまずそちらで聴いてみるのが良いと思います。

貿易風にさらされて / マザー・グース

2014-01-13 | Japanese AOR
昨年の11月にディスク・ユニオンから「昭和歌謡ジュークボックス」シリーズの1枚として再発された、女性3人組グループによる1977年のシングル盤。この作品リリース後に彼女たちは解散してしまうため、本作が最終作ということになります。いまいち垢抜けないジャケットが購買欲を削ぎますが、山下達郎の初プロデュース作品ということで人気は高く、また両面ともオリジナルアルバム未収ということで、その筋では結構な値段で取引されている一枚。おまけに演奏は細野晴臣(b)や鈴木茂(g)、坂本龍一(key)を始めとした当時のシティポップス第一線で活躍していたメンバーです。黄昏時を思わせるフォーキーメロウなB面の「マリンブルー」も良いですが、やはりここはA面の表題曲が一押し。元々は彼女たちの1stアルバム「インディアン・サマー」に収録されていた素朴な曲なのですが、ここでは山下達郎のリアレンジによりまったく別曲といってもいいシティポップスに生まれ変わっています。年代的なこともありソロ時代よりもシュガーベイブ時代に近い作風で、特に出だしの雰囲気はアルバム「Songs」の冒頭を飾った「Show」とそっくり。「Songs」で大貫妙子がメインヴォーカルを務める3曲は、いずれも作詞作曲含め彼女自身が主導で作り上げた作品であるため、達郎サウンドによる女版シュガーベイブという意味では本作が唯一無二だと思います。いわゆるAORとは少し趣の異なる音ですが、筋金入りのポップスマニアならきっと楽しめるはず。なお10年近く前に彼女たちのアルバム2枚が紙ジャケCDでリイシューされたことがあり、本作収録の2曲はその2枚の紙ジャケCDにそれぞれ1曲ずつ収録されています。既に廃盤になってしまっているため中古市場では高値が付いてしまっていますが、CD派の人はそちらを探してみると良いかもしれません。

南風 / 北原 理恵

2014-01-07 | Japanese AOR
元々は日活ロマンポルノ女優にして1980年にデビューし、後に歌手→作家と活躍のフィールドを移した北原理恵という女性アーティストによる1984年のLP。僕自身まったく存じ上げなかったので、おそらくこの人自身の一般的な知名度は微々たるものかと思いますが、このLPに関しては意欲作/珍作として一部マニアの間でその存在を知られているようです。内容的には最近の言葉で言うところのいわゆる「ラグジュアリー歌謡」。「イパネマの娘」や「おいしい水」などのボサノバ有名曲やラテン音楽のスタンダードである「キエン・セラ」に、北原自身が書いた「本来の歌の内容とはまったく関係のない」日本語歌詞を乗せたナンバーを中心に収録したアルバムです。彼女自身の出自も含めて考えると、これをB級盤と呼ぶことに意義を唱える人はおそらくいないでしょう。しかしそんな明らかなB級色に満ちた作品でありながら、曲自体のアレンジや演奏、それから北原の自作詞やヴォーカル・ワークに至るまで悉くレベルが高いのだから不思議なもの。例の「ひらめきラブ」で人気の井田リエ辺りが好きな人は確実にハマると思います。ただ個人的に推したいのはこれら一連のカバー作品ではなく、唐突に収録された感のあるB-1のJust Feeling。タイトルが違うので聴かなければ分からないと思いますが、以前ここでも紹介したNoriki(野力奏一)によるYou Need Meという曲のカバーです。オリジナルでは国分友里恵が全英語詞で歌っていましたが、こちらは例によって日本語歌詞。ただしアレンジとキーボードは野力氏自身が務めているためクォリティはかなり高く、単にシティポップ~和製AORとして考えるならば完成度はむしろこちらのほうが上。ライナーにも書いてありますが完全に「セイ子ちゃん(=松田聖子)の世界」です。なお本作、意外にもCD化どころかitunesで配信までされている模様。興味のある方は是非聴いてみてください。

センチメンタル・ニューヨーク / Cools Rockabilly Club

2014-01-05 | Japanese AOR
古くは舘ひろしと岩城滉一の出会いから始まった国産ロックンロール・バンドがこのクールス。時代に応じメンバーを少しずつ変え、現在まで30年以上にわたり活動を続けている彼らですが、本作はそんな彼らの第二期、いわゆるクールス・ロカビリークラブ時代のシングル盤です。クレジットこそありませんが、ちょうど同じ時期にリリースされたアルバム「New York City N.Y」と並び、プロデュースに山下達郎を迎えた作品として知られており、現在ではそちら方面からも人気が高い一枚。と言うよりも、今わざわざこのシングル盤を購入する人のほとんどは熱心な達郎ファンだと思われます。それもそのはず、本作のタイトル曲はアルバム収録からは漏れたものの「New York City N.Y.」収録のどの曲よりも達郎色が強く、ヴォーカルだけ差し替えれば違和感なく達郎本人の曲として通用するナンバー。岡本一生のMoonlight Singing収録曲「ムーン・マジック」と同様にLet's Dance Babyを彷彿とさせるライトメロウなミディアムアップで、まるで夜空に羽ばたいていくような都会的なアレンジが最高の一曲です。いずれも1977~78年に製作された楽曲なので、ちょうど達郎氏のなかで当時このようなアレンジの楽曲がブームだっただけなのでしょうが、現代のリスナー観点からすると間奏のサックス含め正に理想的な展開。過去にはライトメロウのコンピに収録されたこともあり、先日出た例の本にも追加掲載されていましたが、それにも納得の素晴らしい一曲です。クールス自身には興味がない人が聴いても決して損はないナンバーかと。ちなみに取り上げられることは少ないですが、カップリングの「風がかわる前に」もコーラスとオールドタイミーなアレンジがクセになるナンバーでなかなかに良い感じです。なお肝心のクールス・ロカビリークラブは、本作を最後にヴォーカリストの一人であるピッピこと水口晴幸が脱退。その後しばらくして現クレイジーケンバンドの横山剣を迎えクールスR.Cとして再始動し、名曲シンデレラ・リバティを生み出すことになるのですがそれはまた別の話。このあたりの経緯については横山剣さんの自伝にも詳しく書かれているので、気になる方は読んでみると良いと思います。

ロンリー・ガール / 佐東 由梨

2013-12-30 | Japanese AOR
「ECDのロンリーガール」のネタ曲として、一部では非常によく知られた1983年のシングル盤。この前年、雑誌「月刊セブンティーン」企画のミス・セブンティーンコンテストでグランプリを受賞し歌手デビューを果たした佐東由梨による2枚目の作品です。彼女は売上不振からかこの翌年引退してしまうため、結局アルバムを残すことはありませんでしたが、今となってはそのことが逆にコレクターの射幸心を煽る形となり、おまけに日本語ラップ・クラシックのネタという側面も持っているため、中古市場では結構な値段で取引されている一枚。シティポップ・日本語ラップ元ネタ・B級アイドルソングと、それぞれ出自の異なる3つのマニア層からウォントが重なっており、現在ではなかなかの入手困難盤となっています。しかしながら、その稀少性とは裏腹に曲自身の内容としてはそれなりと言ったところ。少し言い方が悪いかもしれませんが普通の歌謡ポップスです。松本隆と筒美京平のゴールデンコンビによる曲なので当然それなりのクォリティは持っていますが、もしもネタ曲という側面がなければこれほど注目されることはなかったでしょう。よく「マーヴィン・ゲイのSexual Healingを引用した…」などという枕で紹介されているところを見かけますが、それはあくまでネタ先である「ECDのロンリーガール」の話。こちらの元祖「ロンリー・ガール」にはその雰囲気はほとんどないので、むしろどこかの中古レコ屋からこの曲を掘ってきた上でSexual Healingとの相似性を見出したトラック製作者こそが、最も評価されるべき人物と思われます。ちなみにB面の「いかないで」はいかにもと言った雰囲気の80'sアイドルポップ。この時代のアニメのオープニングテーマなんかに使われていても違和感のないアップテンポな佳曲に仕上がっています。なお知っている人は当然知っていると思いますが本作を含め彼女のシングル4枚は、ソニー・コロムビア・東芝EMIの大手レコード会社3社による企画シリーズ「アイドル・ミラクル・バイブル」の一枚として9年ほど前にCD化済み。現在はこちらも廃盤になってしまっているため、中古市場でも高騰しているようですが、もしも興味のある方はこちらで探してみてもよいかもしれません。

Foul Play / 小島 恵理

2013-12-21 | Japanese AOR
先日Light Mellow和モノSpecialに追加掲載されたのをはじめ、ここ最近一部で取り上げられることが増えてきた一枚。近年はボーカルトレーナーとして活躍している美人シンガーソングライター、小島恵理による1984年のシングル盤です。いかにもこの時代のポップス然としたタイトル曲もさることながら、この盤の目玉はB面に収録されたLonely Feelin'。ボブ・スキャッグスによるAORの大名曲Jojoを模したアレンジに小島の切ない歌声が乗るJ-AORの隠れ名曲です。クレジットがないため誰が演奏しているのか分かりませんが、キレのあるホーンとよく跳ねるリズム隊が素晴らしく、まさに都会の夜と言った雰囲気。間宮貴子の「真夜中のジョーク」をもう少し角松敏生やオメガトライブっぽくシフトしたような楽曲になっているため、その辺りのファンならばまず間違いなく好きでしょう。透明感のあるハイトーンで聴かせる小島のヴォーカル・ワークや、彼女自身のペンによる作詞作曲もかなり良い感じです。アルバム未収で当然のことながらCD化もされていないため、今のところ聴くにはこのシングルを探すしかありませんが、ライトメロウな雰囲気が好みなJ-AORファンならば是非とも聴いてみて欲しいと思います。それにしてもこの辺りのマイナーなシングル盤までが取り上げられるようになったところを見ると、和モノ再評価の波もいよいよ来るところまで来たと言うことなのでしょう。いわゆるレアグルーヴ的な再評価の中では、どんなジャンルでも最終的に行き着く先はローカルプレスの自主盤とアルバム未収のマイナーなシングル盤。個人的にはそれもまた楽しいのですが、こうなるとあまりのマニアックさからどうしても一見お断りの閉鎖的な雰囲気になってしまいがちなので、それはそれで何だかなと思う部分もありやや複雑な思いです。。。

Loving You / 堀江 マミ

2013-12-18 | Japanese AOR
少し久しぶりとなる高額盤紹介。現在ではジャズシンガーやジャズピアニスト、はたまたゲーム音楽のプロデュースなどで活躍する高知出身のミュージシャン、堀江マミ(本名:堀江真美)による1979年のシングル盤です。元々は一部マニアのみに知られた作品でしたが、最近発売されたLight Mellow和モノSpecialに追加掲載されていたので、もしかしたら探している方もいるのではないでしょうか。詳しい情報が少なくどのような経緯でリリースされた作品なのか良く分かりませんが、何だかやたらと豪華な制作陣によって作られた一枚で、A面のタイトル曲が山下達郎、B面のCamouflageが呉田軽穂(=松任谷由実)のそれぞれ書き下ろし曲となっています。おまけにバックで演奏を務めるのは両面とも、山下達郎のバックバンドで有名なドラマーの青山純が在籍していたフュージョン系バンドのプリズム。当然ながらこの布陣で内容的に凡作であるはずはなく、特にA面のタイトル曲はシティポップ屈指の名曲となっています。あいにく達郎本人はそれほど積極的に制作に関わっていたわけではないようですが、聴けば一発でそれと分かる達郎節全開なライトメロウ系のミディアムナンバー。堀江マミ自体の歌唱や竜真知子が書いた歌詞も素晴らしく、Light Mellow和モノ以降のシティポップ好きなら悶絶すること間違いなしです。数ある達郎関連作品の中でもお蔵入りとなってしまったリンダ・キャリエールに次ぐ希少性を誇る作品ではありますが、個人的にはそれを推しても手に入れる価値のある一枚かと思います。間宮貴子や国分友里恵をはじめ名だたるレア盤が再発された今なお未CD化。おまけにアルバム未収でシングルのみの作品なので、何かのきっかけでコンピにでも収録されない限りCD化が望めないというところもまたコレクターの射幸心を煽りますね。空前の和モノブームである今だからこそ聴くべき一枚。興味のある方は是非探してみてください。

City / 早川 英梨

2013-12-04 | Japanese AOR
最近タワレコ限定で再発CDも発売された1981年のアルバム。アーバンリゾート系J-AORで知られる二名敦子がデビュー前に別名義で発表していた一枚です。本作リリースの2年後に改名し再デビューへと至ったことから考えてみてもセールス的にはまったく振るわなかったものと思われますが、アルバム自体は無名の新人作品としてはかなり力を入れて制作されたようで、作家陣は来生たかおやケーシー・ラーキンを始めシティポップス系リスナーにとってはお馴染みな名前がずらり。あいにく全体的に歌謡ポップ路線でまとめられているため、後のリゾート路線で感じられるようなライトメロウ要素は薄めですが、これはこれでなかなかの佳作と呼べるでしょう。J-AOR的に注目なのは林哲司が作曲を務めた2曲。特によく取り上げられるのはB-2の「ドラマティック グッドナイト」で、紀の国屋バンドに通じるミディアムアップなライトメロウ系楽曲となっています。J-AORというよりはシティポップスと表現した方がしっくりくる、どこか懐かしさを感じるナンバー。真夜中のドライブに良く似合う素敵な一曲です。ただ、これ以上に素晴らしいのがA-1の「メタモル シティ」。こちらはグッとテンポを落とした横揺れ系のミディアムで、間宮貴子あたりを思わせるエレピとコード進行が印象的な都会派J-AORに仕上がっています。個人的には、本作はこの一曲のためにあると言ってしまっても良いと思っています。コンチネンタルからリリースされているオリジナルのLPはそれなりにレアなため、値段はともかく探すと苦労するかもしれませんが、再発CDならば簡単に手に入るのでまずはそちらで聴いてみてはいかがでしょうか。それにしてもいくらタワレコ限定とは言え、こんなマニアックな作品まで再発されてしまうとは。。。どんな方が購入されているかは分かりませんが、そろそろこの辺りの和モノ再発バブルもネタ切れ感があるので、もしかしたら終わりが近いのかもしれませんね。

彩 / 杉本 彩

2013-11-29 | Japanese AOR
現在でもセクシー系女性(最近の言い方だと美魔女?)タレントとして、バラエティ番組を中心に芸能界の第一線で活躍している杉本彩が、今から25ほど前の1988年にリリースした6曲入りミニアルバム。残念ながら僕は世代ではないので当時の彼女の活躍は存じ上げないのですが、なんでも「学祭の女王」の異名を持っており男性のみならず女性からも一定の支持を得ていたようです。さて、本作はそんな若かりし頃の彼女が歌手活動に挑戦した記念すべき第一作目。本業ではないということもあり歌については正直ご愛嬌と言ったところですが、全体的にこの時期特有のクリスタルな質感に包まれた作風となっており、なかなかに聴きどころのある一枚となっています。オメガトライブあたりに近いブラコン路線なA-3のGuiltyなど、80年代J-AORやシティポップスが再評価されている今聴いてみると新鮮で面白いかもしれません。アルバムのハイライトは冒頭A-1のShining。まるで国分友里恵と二名敦子を足して2で割ったかのような、非常に洗練されたアレンジのミディアムナンバーとなっており、ライトメロウ路線のシティポップスが好きな人なら気に入ること間違いなしでしょう。現在の姿からはちょっと想像できませんが、まだ少女らしさの残る良く透き通る歌声がまた魅力的。間奏で入るアーべインなサックスの音色もムード満点です。同じアイドル系シティポップスなら大滝裕子の「恋のウォーミングアップ」あたりと相性抜群なので、その手の路線が好きな方は是非聴いてみてください。ちなみに例によってLPからCDへの移行期にあたる微妙な時期の作品のため、しっかりとアナログ/CD双方が存在しています。どちらも見つけることさえ出来ればそれほど高くないと思うので、気になる人は探してみると良いと思います。

Ta Ta Ya My Love / 高村 亜留

2013-10-20 | Japanese AOR
1980年代中盤に本作品を含むアルバム2枚とシングル2枚のみを残して表舞台を去ってしまった女性シンガーによる1986年の2ndアルバム。時代がらニューウェーブ~テクノポップな打ち込みサウンドが主体な作品ですが、いわゆるAOR~シティポップも若干収められており、近年はそちら方面で密かな人気を誇る一枚です。A-3の「皆既月食」とB-2のAppeal To You、そしてB-5のGood Luck Againの3曲がそのシティポップス風ナンバーですが、中でも完成度が高いのがA-3の「皆既月食」。やわらかで都会的な演奏に、やや低い高村の歌声がマッチしたライトメロウな良質ミディアム~スロウで、この辺りの80's J-AORやブラコン・サウンド好きならば惹かれること間違いなしの名曲です。土方隆行の弾くジャジーなエレキギターのフレーズがまた良い感じ。クニモンド瀧口氏による「流線形」のようなサウンドを求めている人には特にお勧めです。そしてB-2のAppeal To Youは、マイケル・ジャクソンによるブラコン名曲I Can't Help Itにインスパイアされたと思わしきグルーヴィーなミディアム・チューン。ベースラインがまったく同じな上に、上モノの雰囲気も非常によく似ているので、正直パクりと言ってしまえばそれまでなのですが、曲自体の完成度もそれなりに高く、パクり元がパクり元なだけにフロア受けは非常に良さそうです。90年代中盤にMuro氏のDiggin'シリーズを聴いて育ったようなヒップホップ系の人なんかはきっとイチコロでしょう。ちなみにLPからCDへの移行期の作品ということで、どちらのフォーマットでもリリースされています。マイナーな作品なのでどこにでも転がっているというわけではないですが、探せばわりと労することなく手に入れられるはず。わざわざ高い値段で買うような作品でもないと思いますが、もしもどこかで安く見つけたら聴いてみてください。