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At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Nearly Human / Todd Rundgren

2005-03-24 | Rock
一人で何でもやってしまう天才マルチプレーヤー、Todd Rundgrenの89年のアルバム。とは言ってもここではお得意の多重録音ではなく、バンド形式での録音を採用しています。ただI Saw The Lightを聴いても分かるように彼の多重録音は本当に完璧なので、その差異は正直僕なんかでは分からず、クレジットを見てバンド形式と書いてあれば「そうなのか」と思う程度ですが・・・。このアルバムは比較的にAORっぽいことしてるんですが、ポップ職人Todd Rundgrenの実力はここでも如何なく発揮されています。Organ b. SUITEにも収録されたA-2、The Waiting Gameの突き抜け方は尋常ではなく、晴れた空の下で聴くと最高に気持ちよいポップソング。ライトなミディアム、B-1のFidelityなんかも結構好き。今聴くと電子的な音が古臭い感じも少しありますが、それもまた味と言ったところでしょう。ちなみに、この指6本ジャケットがリリース当初はかなり問題になったようで、国内盤だと同デザインで5本指のものに差し替えられてます。Nearly Humanなんだから何の問題もないと思うし、5本指だと普通のHumanなのでは?どこぞの人権擁護団体による過剰反応によるものだと思いますが、このジャケットを見て即差別だと思う人って正直僕は一生友達になれそうにないです。

My Ever Changing Moods / Style Council

2005-03-23 | Rock
84年のUKで生み出された大傑作アルバム。Style Councilというバンド名よりも今はPaul Wellerのネームバリューの方が大きいのかな?JAMを解散したPaul Wellerが次に向かったとてもポップなスタカン時代の1stです。このアルバム、一般にはCafe Bleuという名前で知られていて、そっちがUKオリジナル。んで、このMy Ever Changing MoodsはUSでプレスされた方の盤になります。A-1、My Ever Changing Moodsがヒットしたので、USで発売するさいにあやかってこのタイトルになったのでしょう。何であえてこちらの盤を載せてるかというと、僕が持ってるのがこのUS盤であり、またUK盤のジャケよりもこちらの方が遥かに好きだからです。曲の方はというととにかくポップ志向が全開で、とことんまでオシャレなロックと言った感じでしょうか?生きる希望に満ち溢れた爽快なタイトル曲は言わずもがなですが、同タイプの疾走チューンA-5、A Solid Bond In Your Heartや、ジャジーなインスト、A-4のDropping Bombs On The Whitehouse辺りも抜群に素晴らしい。雲を突き抜けるようなポップソングのB-5、Headstart For Happinesもかなり好き。ソウルフルなバラードB-1、You're Best Thingも良曲。ってゆっか僕の感性にのっとりつつアルバム通して好きだと言えるというロックの名盤。こういうアルバムってあんまり他に知らないです。Cafe Bleuもの方ならばCDでもリリースあるようなので、是非聴いてみてください。

Labour Of Lust / Nick Lowe

2005-03-23 | Rock
ジャンルの括りで言うとロックになるのかな?79年にリリースされたNick Loweの大人気LP。とにかくA-1に収録されたCruel To Be Kindがハッピーロックの最高峰。初めてこの曲を聴いたときは驚きました。僕がバンドを組んだら作りたい音そして歌いたい音そのものだから。ジャズやヒップホップも好きだけれど、自分でやるとしたらこのタイプの音を作りたいです。ひたすらにリズムを刻むアコースティックのピッキングに間奏で入るむせび泣くようなエレキギター、そしてNick Loweのヴォーカルやサビのコーラス・ワーク、全てにおいてもう完璧。まさに理想的な楽曲。ギターをかき鳴らしながらライブでこんな曲をやってみたいです。昔バンドをやっていた頃になぜこの曲と出会わなかったのか悔やまれる・・・。これまで様々なジャンルの名盤レア盤を聴いてきましたが、レコードを聴いて悔しいと思ったのはこれが初めてです。こんな曲かかればダンス・フロアが盛り上がるのも当然って感じの屈指のフロア・シェイカー。ロックで盛り上がりたいならばこの曲でしょう。ちなみにCDでもリリースされているようです。まぁ当然かな?Organ b. SUITE No.5にも収録。

Songs About Jane / Maroon 5

2005-03-21 | Rock
今さら説明不要な感もあるくらいここ日本でも流行りまくった2001年の1stアルバム。一時期どこに行ってもA-2のThis LoveやA-4のShe Will Be Lovedがかかっていた時期もありました。元はロック畑のバンドなのですが、Kanye Westがリミックスを手がけたりなどしたせいで、Hiphopの人たちにも認知されるようになりましたね。で、このアルバムを何故僕がプッシュするかというとB-2にSunday Morningという素晴らしい曲が収録されているからです。この曲に関してはバックの演奏含めほとんどR&B。スティーヴィー・ワンダーのフォロワーであるメンバーのソウル的なエッセンスが凝縮された名曲です。彼らがジャミロクワイと比較されるのも分かるような気がします。この1曲のためだけに買う価値があるアルバムだと思えるくらいに気持ちいい曲。若干Tripping Outっぽさも垣間見える。ドラムブレイクから始まるイントロにピアノが被さってきた瞬間に即死。とてもフリーソウル的なエヴァーグリーンな曲です。正直もろにアルバムに収録されているロックっぽいハードな曲は受け付けない部分もあるのですが、それを差し引いてもなお聴いて欲しい一枚。そろそろツタヤでもレンタル出来るのかな?手ごろに音源を入手出来るという点でもオススメの一枚です。

I Love You / Benny Sings

2005-03-17 | Rock
これも最近の新譜モノから。Sonar KollektivからのリリースってこともあってかD.M.R.では便宜上ジャズのコーナーに置いてありましたが、これは完全にポップスのアルバム。もうクラブ・ミュージックっぽさはかけらもないです。オランダのシンガーのようで、クレジットを見る限り全曲の作詞作曲、キーボードとギター、それからドラムのプログラミングも彼自体が担当しているらしい。要するにマルチな才能がある人。正直なところ前作は若干受け入れられない部分もあったんだけど、今回のアルバムに関してはかなり良い。特にA-1、Little Donnaの突き抜け方が素晴らしいです。Dusty SpringfieldのI Only Want To Be With Youなんかが持つポップスのお手本のようなフィーリングを見事に彼なりに昇華した曲。今っぽさはあまりないけれど、それでも大好きでちょっと元気を出したい時なんかによくこの曲をかけてます。この他の曲にもA-2、Below The Waterfallとかバラード調のB-1、No More Drinks For Me辺りもかなり好き。後者は子守唄的な優しさに満ち溢れた曲で遊びつかれた夜、自宅に帰ってきた後に聴きたいです。かなりオススメの一枚。