木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

人生の暗転が小説の契機(西村賢太)

2023年02月10日 | Weblog
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今日は雪だった。夕方少し雪かきをした。明日の朝冷えて凍ると道行く人が困るのでそこだけ。
外出の予定だったけどやめた。
トルコでは大地震。ここは地震地帯。隣国のシリアも。紛争はあるし踏んだり蹴ったりの地域だけど人々はここで生きていくしかない。イスラムの信仰の深いところでもある。
「羽鳥モーニングショー」少子化問題とLGBT法案の国会提出問題。この法案に反対しているのは多数を握っている与党自民党。保守派と言うが、この連中はただの馬鹿派の無知派。こんなものが国会議員の多数を占めているという日本はほんと恥ずかしい国。国民の多数も同レベルだということ。脳科学者の中野信子さんも言っているが、同性愛者は一定数存在するのは生物の摂理であって、それをおかしいだの気持ち悪いだのと言うのは学校の勉強をほとんどしてないということ。
少子化の一番の原因は子供を産んで育てる収入と環境がないということ。それと戸籍上の結婚制度にこだわって、「子育て支援」がそこからはみ出している人に届いていないことが理由。
とにかくバカな自民党議員を国会から追放すること。何度も言うがこれしか「日本再生の道」はありません。

西村賢太さん見直す契機に(信毎2月9日文化欄)
昨年2月5日急逝した作家西村賢太さん。まだ54歳だった。私はちゃんと西村さんの作品は読んでないのだが、その作家への道には関心を持ってきた。
中学生の時に父が性犯罪を犯しそこから西村さんの人生は暗転した。そんなことがなければ普通に高校にも進学し大学にも行ったかもしれない。中卒で肉体労働、主にその日暮らしの荷役作業員をした。履歴書を出す必要のない仕事だ。「苦役列車」と言う芥川賞受賞作品はその生活の中から生まれた作品だ。
ここで私は西村さんとはちょっと離れるが、重大犯罪を犯してしまった人の親族のその後が気になる。今までの生活をそのまま続けることはおそらくできないだろうし、引っ越さなけれならないだろう。
秋葉原で無差別に人を刺し殺人を犯した加藤智弘の弟はその後自殺してしまっている。
被害者とその家族はもちろん悲劇的ではあるが、」加害者の家族もまた過酷な運命をたどるのである。それでもこの世から犯罪はなくならない。人は生きていくがやはり生きにくいのである。
西村さんの一周忌にあたって遺族から提供された遺品の中に大正期の作家藤沢清造に関する資料が残されていて、それに関連する短編集「蝙蝠か燕か」が出版されるという。藤沢は石川県七尾市の出身で石川近代文学館にはその資料も残されていて、西村さんは生前ここをよく訪れていたという。
不遇の私小説作家は明治大正昭和前期のイメージだが、西村さんは期せずしてその系列に名を連ねた。
コメント
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