今日はよく晴れて春の兆しを感じた。
政治は差別発言の首相官邸秘書官が交代させられた。通産省からの出向らしいが、オフレコとはいえ「性的志向少数者に対して気持ちが悪い」などという発言は知的レベルの低さをうかがわせる。中央官庁の役人になるぐらいだから学校の成績は良かったかもしれないが決定的に教養に欠ける。
知人から贈られた本を読了した。共同でカナダ人の英語教師の桜を追ってのヒッチハイク紀行を翻訳したもの。33歳のワイルドな青年の紀行で面白かった。彼を乗せてくれた人はほぼ男性だが、女性もいた。彼は熊本の高校で英語教師をしていたぐらいだから話すことはできる。ここで私は少し意地悪なことを考えた。彼は風体はワイルドだが白人だ。これが黒人だったり、アジア系だったりしたら運転手はどれ位止まってくれただろうか。島国の日本人は白人種に無防備な人が多い。
そして日本人は欧米系の外国人を見ると彼らは英語を話す人と頭から決めている。確かに大英帝国は世界中を荒らしまわったからその先の人々は英語を解する人はおおい。
長野冬季オリンピックの時プレ大会で外国人が夜の街に繰り出し飲食店に入ろうとしたら「英語ができないから」と断る店が続出したと新聞が報じた。食べるか飲むかするだけなんだから特にむつかしい言葉はいらないのに。
こうして日本人は欧米人にはヘイコラするのにそれ以外の外国人には一転して横柄だ。朝鮮や中国や東南アジアの人々をどれだけ差別してきたか。最近はインバウンドとかでお金を使ってくれる大切なお客様だからそんなことは減ってきたとは思うが。