東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

えん餅

2009-04-15 | 経営の気づき
ビジネス上の手土産に絶品のお餅を発見しました。これは、Nさんが私の事務所を訪れたときの手土産ですが、先ず、名前が気に入りました。(もち吉の)「えん餅」です。

最近お会いしていなかったNさんが、事務所の前を通りかかったということで、久々に立ち寄って頂きました。私は留守をしていたので、会えなかったのですが。でも、「えん餅」の名前を見て、何となく我々二人の「縁」を思い起こした次第です。

味も抜群。餅皮とあんこの相性が良く、普通の餅とは異なる変わった食感を楽しめます。絶対に、ビジネス上の手土産には絶品ですよ。



業績アップの会議の秘訣

2009-04-14 | 経営の気づき
業績向上につながる会議の運営法について、その秘訣をご紹介しましょう。

会議のテーマは、今、最も重要なテーマが掲げられているか。
会議の議題は、最重要のテーマが掲げられているであろうか。
今回の議題テーマ以上に重要なテーマが欠落していないか、もし欠落していれば、気がついた時点で、テーマに加えましょう。

テーマの次は、誰が、何をいつまでにやるのかを決めましょう。
議題テーマが一つ終了するごとに、その問題を解決するための方法論を確定しましょう。
即ち、誰が、何を、いつまでに終わらすかを確定し、次回会議で、これらをチェックすることが必要です。
特に、「いつまでに成し遂げるか」の期日設定は、全員が死守しなければなりません。

次は、雰囲気作りです。
物事がストレートに言える雰囲気作り、職位に関係なく、遠慮なく意見を言える雰囲気作りが出来ているか、出来ていなければ、それらの障害物を一つずつ消しましょう。

次は、開催時間です。
頭の回転がきく時間は朝です。
朝は、最も人が集まりやすい時間帯であり、疲労のない頭で議論を戦わすのにも適しています。
活力のある朝の時間を利用して、上昇志向を全体に広めましょう。


次は、会議の場を「社員の能力測定の場」と位置づけましょう。
関係者が集まった会議の場で、如何に適切な回答を出せるか、そのプロセスを全員が見守ることによって、会議の場が能力測定の場に変身します。
そうすると、参加者が死に物狂いで、準備態勢を整えるようになります。

次は、工夫です。
前進を作り出す会議の開き方を工夫していますか。
新しい気づきがあれば、それらを会議の開催手法として取り入れましょう。
例えば、月1回の「ほろ酔いトーク」、ゲーム形式にて「賛成派・反対派に分かれてのディスカッション」など。
工夫は色々出来ます。

聞思修

2009-04-13 | 経営の気づき
先日、お寺さんで「聞思修」についての話を聞かせて頂きました。即ち、「聞(もん)」とは、書物を読んだり、知識のある人から教えを受けたりといった、「学ぶこと」です。「思」は、自分の力で考えること、「修」は実践によって学ぶことです。僧になる修行をするときは、最初は「聞」が主で「思」と「修」が従になり、後半の修行では、主と従が逆になるそうです。


この考え方は、社員教育においても使えそうです。しかし、通常の社員教育においては、「思」と「修」が抜けることが多いので、考えることと実践させることをいま一度注意して進めることが肝要です。



服を着ているのは誰 ?

2009-04-11 | 人生の気づき
世の中、ブランド物の立派な服を着ている人もいれば、粗末な服を着ている人もおり、服装は人様々です。残念ながら、多くの人は、着ている服によってその人の値踏みをすることもありますから、ついつい良いもの高いもので着飾りたくなります。

しかし、本来の人間は素っ裸であり、服を着ていることは特別の状態だとも言えます。したがって、人間的な値踏みをするのは、裸の人を見て行なうのが正解です。即ち、服とか身分とか地位とかの余分のものは除外して、人格そのものだけを見て、論じるべきでしょう。

如何ですか。あなたは、着用している服や地位など着飾っているもの全てを見て欲しいですか。それとも、自分という人間そのものを見て欲しいですか。

笑う門に福来たる

2009-04-10 | 経営の気づき
経営環境が厳しくなると、顔もひきつり、笑いも途絶えるものです。しかし、「笑う門には福来たる」の言葉があるように、精神的にリラックスするためにも、いつもユーモアを忘れてはいけません。

某社では、工場の棟ごとに「巨人ファン」「阪神ファン」「広島ファン」で工員を配置していますが、同じ趣味を持つ同じファンの集まりですから、当然にいつも笑いが絶えません。楽しい話題があれば、自然と楽しく仕事もできるというものです。



リーダーの資質

2009-04-09 | 経営の気づき
先日、教育評論家の尾木先生が、リーダーの資質を考えるについて参考になることをコメントしておられました。

先生が教師時代に、出張してクラスを留守にしていた時の出来事です。
クラスの暴れん坊が、先生がいないのを幸いに少し騒ぎ、教室のガラスを割ったのです。

先生が帰ってから、その様子を学級委員が報告したところ、先生曰く「学級委員はクラスの仲間をリードするのが役割であって、仲間のことを先生にチクってはいけない」と。
学級委員は、報告したことを咎められ、きょとんとしていたそうです。

現代の教育界においては、通常、学級委員を体制側に組み込もうとしていますが、尾木先生は反対のようです。
私はこの話を聞いて、学校にも骨のある先生がいるのだなあと、感心しました。

企業におけるリーダーも、一部似たような考え方が必要かもしれません。
すなわち、課長や係長クラスにおいては、社員の側に立った意見を、経営者に対して堂々と述べるべきでしょう。

現代消えつつある反骨精神や正義感は、企業経営においても大切にしたいものです。

なにが原則 ?

2009-04-08 | 経営の気づき
以前、「インテル社では、返信のないメールは、原則として賛成を意思表示したとみなされる」と聞きました。
なかなか衝撃的なルールです。

私も、日常の業務においてeメールをよく使っていますが、必ず返信をするというマナーを守っていない人に、時々出会います。
反論はないであろう、了解して頂いたであろうと、推測していますが、ちょっと不安です。


インテル社の場合、「反対していない」を通り越して、「賛成を意思表示したものとみなす」となってますから、自ずとメールチェックが入念になるはず。
人は、前提条件に気を配りながら行動するので、その前提条件を明確化してしまえば、様々な業務合理化が進展します。

例えば、極端な話ですが、「全社員、毎年の昇給は実施しない。しかし、特に業績向上の顕著な者についてのみ、昇給を実施する」といった内容を原則化すれば、社員の働きぶり、自己研鑽は目に見えて変容するはずです。

要は、目的とする社風を形成する前提条件作りの工夫です。

きょうもチェック

2009-04-07 | 人生の気づき
人を相手にせず、天を相手にせよ
天を相手にして、己を尽くして人を咎めず
我が誠の足らざるを尋ぬべし

上の言葉は、西郷隆盛の言葉ですが、私の人生訓でもあります。
時々、この道を踏み誤るとがあるので、チェックしています。

おかげさまで気短な私も、怒ることが少なくなりました。


他己紹介

2009-04-06 | 経営の気づき
「他己紹介」という面白い社員教育手法をご紹介しましょう。

二人でチームを作り、先ず、自己紹介をします。
ポイントは、相手の話をよく聞いて、相手方の全てを理解し記憶することです。

次に、相手方に自分が扮して、他己紹介を行います。
相手の身になって、その方を語らなければなりません。
中途半端に聞いていたのでは、「他己紹介」出来ませんから、このことを行なうことによって、傾聴と自己紹介とコミュニケーションの技術を高めることが出来ます。

一石三鳥ですね。


声の力

2009-04-05 | 人生の気づき
本を読むときは、黙読と音読の方法があります。黙読は、スピードを上げられるメリットがありますが、体の五感で理解する理解力には劣ります。理解度を高めるためには、声を出して読む音読の方が力があるようです。

江戸時代、寺小屋などでは、漢文を音読させていましたが、実は、これが人間力をつけるために相当の力を発揮したようです。そのとき意味が分からなくても、後々に意味づけをして本人に手渡すような力を持っているとか・・・


即ち、有機農法に近い効力を持っているのが、音読だそうです。

天の声

2009-04-04 | 経営の気づき
カメラマンのプロから、こんなことを聞きました。「シャッター・チャンスをひらめいてからシャッターを押したのではもう遅い。ひらめきとシャッター・オンが同時でないといけない。要するに、天の声がひらめきの前に聞こえてくる」のだと。


さすが、プロは違いますね。そう言えば、コンサルティングの仕事をしている時も、天の声が聞こえてくるときがあります。通常のひらめきではない、「これしかないという絶対的なアイディア」を感じるのですから、宗教的な啓示にも似ています。

それぞれの業界のそれぞれのプロは、天の声が聞こえないといけないのかもしれません。



人生の再スタート

2009-04-03 | 私の師匠
私の友人が定年を迎えるに際し、何人もの知人から再就職の先を紹介してもらったとのこと。
でも、彼は、全て断ったそうです。
その理由は、誰かの紹介先に勤める場合、その他の紹介先は全て断らなければならず、不義理をかくことが耐えられないとのことです。

義理人情を大切にしている彼ならばこそと、頭の下がる思いでした。

撤退基準

2009-04-02 | 経営の気づき
第三セクターの経営の失敗例が多いのは、一つには、撤退基準を設けてないことに起因しています。
赤字の垂れ流しにならないように、どの様な状態になれば事業を中止するか、事業着手段階から想定していなければなりません。

着手段階から引き際を決めておくことは、消極的なように感じるかもしれませんが、実は重要課題なのです。

どなたであったかお名前を忘れましたが、日本銀行の総裁に着任するとき、師事している老子に「何を心がけるべきか、その気構え」を伺ったところ、「引き際を誤らない様に」と注意を受けたとのことでした。
やはり、何事につけ終了時期というのは、重要なのですよね。

頭を最も深く垂れるべきはトップ

2009-04-01 | 経営の気づき
会議の議事録はどなたが記載していますか。
普通は、出席者のトップの職位ではなく、下位の職位の者が記載します。

しかし、インテル社の場合は、参加者の中でトップの位置の者が記載することになっているようです。
理由は、内容を最も把握しなければならない者は、トップだからです。
非常に合理的な考え方です。


確かに、「面倒な役目・雑用は、下位の者」という考え方は広範囲に採用されていますが、その業務の役割意義を正しく認識し、上下の職位にこだわらず、本来従事すべき者が行うべきです。
そのように考えると、今までの役割分担が間違っているケースが多く見えてきます。

例えば、大切な来客者の出迎えは、受付ではなく、会社のトップが行うべきであり、長年の功労者に対して人員整理のメンバーに入ったことを伝えるのも、本来は、人事担当者ではなく人事担当役員ではないでしょうか。
あるいは、企業における不始末の事態をわびる記者会見など、嫌な役割を下位の者に任せることは断じて行うべきでありません。