東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

リーダーの資質

2009-04-09 | 経営の気づき
先日、教育評論家の尾木先生が、リーダーの資質を考えるについて参考になることをコメントしておられました。

先生が教師時代に、出張してクラスを留守にしていた時の出来事です。
クラスの暴れん坊が、先生がいないのを幸いに少し騒ぎ、教室のガラスを割ったのです。

先生が帰ってから、その様子を学級委員が報告したところ、先生曰く「学級委員はクラスの仲間をリードするのが役割であって、仲間のことを先生にチクってはいけない」と。
学級委員は、報告したことを咎められ、きょとんとしていたそうです。

現代の教育界においては、通常、学級委員を体制側に組み込もうとしていますが、尾木先生は反対のようです。
私はこの話を聞いて、学校にも骨のある先生がいるのだなあと、感心しました。

企業におけるリーダーも、一部似たような考え方が必要かもしれません。
すなわち、課長や係長クラスにおいては、社員の側に立った意見を、経営者に対して堂々と述べるべきでしょう。

現代消えつつある反骨精神や正義感は、企業経営においても大切にしたいものです。