東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

インディアン流

2008-10-15 | 経営の気づき
コーポラティブハウスをご存知ですか。
気の合った人達で組合を作り、自分達で企画して、例えば、自分達の住まい方を持ち込めるマンションを建設したりするのです。
事業者が建設したものを購入するのではなく、自分達で企画して、建設業者に建てさせるのですから、快適な生活が約束されます。


そのコーポラティブハウス作りを推進しているある設計士さんが、こんなことを言っていました。
「私は、参加者にとにかく徹底して自分の主張を通してもらうことにしている。絶対に妥協しなくて良いといっている。だから、最初に全員が揃う集会は、徹夜覚悟だ」


例えば、どの階に住むかといった場合、希望を聞くとどうしても最上階に希望者が集中するそうです。
そこで、希望の多い部屋に対しては、プラスアルファの価格差を設定します。
そうすると、最適条件の部屋に住みたいという人は減ってきます。
このような作業を繰り返すことによって、結果的に、本人達の希望を全てかなえる家作りが出来ます。

現代人は、妥協を許さないで徹底的に話し合うことを避けています。
めんどいから、衝突をしたくないからということで、中途半端に妥協します。

アメリカの西部開拓史に登場するインディアンは、戦いをするかどうかの会議は徹底的に論議します。
3~4日徹夜で話し合うことも、映画の中で登場しますが、実は、インディアンは、全員が賛成しないと行動しないという不文律の掟があるようです。


如何ですか。
皆様方の職場では、徹底した意見交換がなされていますか。
相手方を大切に思う気持ちがあれば、両方が納得するまで、とにかく話し合うことが必要ですよね。