創価学会の信仰に功徳はあるか?

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【参考記事】東大寺戒壇堂

2013年10月05日 09時47分31秒 | 創価学会
JR東海 | うまし うるわし 奈良 | キャンペーン | 東大寺 戒壇堂篇

●正式な僧になるには

古びた石段をのぼって門をくぐると、二重の瓦屋根が軒を反らせて待っていた。ここは東大寺戒壇堂。僧侶となるために「戒」を授かる儀式を、正式に行う「戒壇」が日本で初めて建立された場所。門からお堂までまっすぐ伸びた石畳の両側には、禅寺の枯山水のように白砂が敷かれ、わずかに波打っている。これはきっと、東シナ海の荒波。唐から日本に戒律をもたらした鑑真が渡った、苦難の海のかたち。千二百年あまり昔に大陸から伝えられた戒律の教えは、この戒壇堂にたどり着いた。いまも「受戒(じゅかい)」の儀式は受け継がれ、僧侶たちは仏さまとともに生きることをここで誓う。

「戒律」とは一般には宗教的な規則のことを指すが、「戒」とは修行者自らが仏教者として守らねばならない戒め、「律」は、僧侶集団である僧伽(そうぎゃ)の集団運営のための規則。「受戒」とは戒を保つことを誓い、僧伽の正式なメンバー(男性は「比丘(びく)」、女性は「比丘尼(びくに)」)に加わる事を認めてもらう儀式である。この受戒こそが正式な僧侶としてのスタートだった。

●大仏さまの前で

天平5年(733)、日本から2人の僧が唐へと旅立った。興福寺の僧、栄叡(ようえい)と普照(ふしょう)は、聖武天皇の命を受け、伝戒の師となるべき僧を招くために東シナ海を渡ったのである。仏教に深く帰依していた聖武天皇は、この国が仏法によって守護されることを願い、全国に国分寺、国分尼寺を創建し、大仏造立の詔(みことのり)を発し、仏教興隆のために邁進していた。僧侶の数もまたたくまに増えていったが、僧侶になれば税を逃れられるため、勝手に出家する人々も多く、規律も乱れ始めていた。
 聖武天皇は、唐で行われている正式な僧侶となるための「受戒の制」を日本でも採り入れることを急ぐ。天皇の願いを受けてかの地に着いた栄叡と普照は、すでに4万人以上に戒を授けてきた鑑真を日本に連れて帰ることになった。
 しかし度重なる遭難や、不法出国に対する密告によって鑑真の旅は苦難をきわめる。ようやく一行が平城京に入ったのは、渡航の決意から12年の歳月が流れた天平勝宝6年(754)。その2年前に大仏は開眼していた。過酷な旅路に鑑真の視力は失われていたが、仏教に寄せる国中の期待をその肌に感じたことだろう。すでに譲位していた聖武上皇もまた、一日千秋の思いで鑑真の到着を待っていた。4月、大仏殿の前に戒壇が築かれ、聖武上皇、光明皇太后、娘の孝謙天皇をはじめ、約440人もの人々が鑑真より戒を授かった。

●国家的戒壇院として

このときの戒壇の土を大仏殿の西南に移し、翌年には正式に戒壇堂が建てられた。何度も焼失して、今の戒壇堂は享保17年(1732)に再建されたものだが、場所はそのまま。
 東大寺戒壇院創建の後、筑前国(福岡県)の観世音寺、下野国(しもつけにくに・栃木県)の薬師寺にも戒壇が設けられ、僧になるにはその三戒壇のいずれかで受戒しなければならず、受戒制度はやがて整っていった。鑑真の伝えた授戒は、戒和上(かいわじょう)、教授師(きょうじゅし)、羯磨師(こんまし)の3人の師と、7人の証明師(しょうみょうし)の立会い(三師七証)により、僧尼たちが守るべき「具足戒」(ぐそくかい)を授けるというもの。
 具足戒は男性の僧である比丘には250、女性の僧である比丘尼にはなんと348もあった。殺さない、盗まない、という基本的なものから、日常生活の細やかな規則まで誓った。
 初期の戒壇院は受戒の儀式を行うだけでなく、受戒したばかりの僧が、戒律について修学するための施設が整えられていた。というのも、発掘や資料によって、戒壇堂を中心とした戒壇院には、講堂、僧坊、食堂などの大きな施設があったことがわかっており、戒壇院はそれ自体が一つの独立した伽藍の様相を呈していた。やがて鑑真が唐招提寺(とうしょうだいじ)に移ると、東大寺の戒壇院は受戒の場として特化されていく。
 2011年11月7日から9日にかけて、26年ぶりに戒壇堂で受戒会(じゅかいえ)が行われた。非公開であるため中の様子はうかがえなかったが、門前には竿に高くかかげられた幡(ばん)がはためき、入堂していく僧侶の列が見え、読経の声も聞こえた。塀越しに五色の幕で飾られたお堂を見上げると、空は天平の色に染められていた。

296.戒壇建立は常識的にどこまで重要と言えるのか? - 創価学会の信仰に功徳はあるか?

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今年中にあちら方面に旅行に行きたい。
コメント (2)
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