甍の上で

株式会社創瓦 社長 笹原真二のブログです。

5月のマンスリー  千本釈迦堂 お多福の手ぬぐい

2012-06-01 20:34:25 | 瓦のこと
      千本釈迦堂、お多福の手ぬぐい
 3~4年前の2月頃?瓦の勉強会で京都へ行く前、キプロ㈱さんの事務所に行くと「お多福の手ぬぐい」が飾ってあった、「これなんですか?」と尋ねるとオーナーの山内さん曰く「京都の千本釈迦堂の手ぬぐい、このお寺は大手の建設会社から中小にいたるまで建設関係の人たちがよくお参りするするお寺で、ここにお参りすれば、仕事が入ってくると言ってみんなお参りしているらしい」「それなら。参らんといかん」と早速お参りに行った。
お寺は御所から西へ1.5kmくらいの所にある。創建は1227年、本堂は創建当時のまま、檜皮葺の優雅な曲線を描く入母屋造り、洛中最古の建造物で京都で最初に国宝に指定された。京の街を焼き尽くしたと言われる「応仁の乱」(1467年~1478年 足利将軍家の相続問題から大乱となった)をはじめ、度重なる戦乱にも焼け落ちることがなかった歴史の生き証人のような本堂に感動した。
「お多福手ぬぐい」の由来。この本堂造営の棟梁、長井飛騨守高次は主柱の寸法を短く切り損ない困っていた。それを見ていた妻のおかめが枡組を用いたらと提案した。しかし、おかめは女の提案で大任を果たしたことが知れてはと、上棟式を待たずに自害してしまう。亡くなったおかめに上棟式を知らしめたいとしておかめの面をつくり棟札に上げおかめの徳を讃えた。この故事が上棟式の御幣となって、今日も広く民間伝承となって全国で行われている。失敗は必ず成功となり、七転は八起し、念願成就・・・(おかめ福守の由来から抜粋)
お参りして「お多福手ぬぐい」を買って帰ると、4件の問い合わせが入っていた。早速見積に行って2件はすぐに成約した。「千本釈迦堂の御利益はすごい!」それから、京都に行く時は必ずと言っていいほどお参りしている。先月も18日にお参りした。ありがたいことに、ゴールデンウイーク以降手薄だった仕事が2週間で2カ月分の仕事が決まった。
山内さんに「千本釈迦堂の御利益はすごい!」と報告すると、「僕は行く時は、お礼参りに行くんだ。お寺さんにお土産を買って」そう言えば「お礼参り」はしていない。25日の朝、京都へ行く時、お土産をと思いながら自分の段取りが悪く電車にも乗り遅れてしまう始末、すっかり忘れてしまった。京都で買おうかなと思ったが、お土産は岡山のものじゃないと・・・だから今日は、お賽銭を気持ち上乗せした。
帰ってきてマンスリーを書いていると、ふと先月の「びんぼう神様さま」の、福の神の言葉が「次から次と慾かいた願い事は言うわ・・・願い事叶えたら叶えたで、すぐに文句は言うわ・・・」そう言えば、忙しくなると「もっとバランスよく仕事が入ればいいのに」とか「段取りが難しい」とか気がつかないうちに文句ばかり言っている自分がいた。
     2012年5月27日            笹原 真二
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